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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁用の防水塗料とは?弾性塗料の効果・費用・注意点

外壁用の防水塗料とは?弾性塗料の効果・費用・注意点

外壁用の防水塗料は、塗膜で雨水の浸入を抑え、弾性によって下地の微細なひび割れへ追従する仕上げです。ただし、雨漏りの入口をすべて塞ぐ万能材ではありません。構造的なひび、窓回り、目地、笠木、屋上防水の不具合は、原因に合う補修が必要です。

また、厚く柔らかい塗膜は下地に合わないと膨れ、剥離、汚れを招くことがあります。本記事では外壁用塗膜防水材・防水形仕上塗材を中心に、ベランダ床防水とは分けて解説します。

雨漏り原因と塗膜で保護する面を分けましょう

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防水塗装は複数層で所定の膜厚を作る

外壁の防水仕様には、プライマー、増塗材、弾性を持つ主材、模様材、仕上塗料などを組み合わせる外壁用塗膜防水材や、防水形複層塗材があります。製品ごとにJIS区分、適用下地、工程が異なります。

国土交通省仕様に対応する外壁用塗膜防水材の例では、アクリルゴム系主材だけで1.7kg/㎡以上など、各層の所要量が示されています。「3回塗り」ではなく、どの材料をどれだけ塗って防水層を作るかが重要です。

一般的な薄膜上塗りを営業上「防水塗料」と呼ぶ場合もあります。見積書では商品名とJIS上の一般名称を確認し、防水形の複層仕様なのか、撥水・耐水性を持つ通常塗料なのか区別します。

弾性は微細なひびへの追従性を示す

弾性塗膜は下地の伸縮に合わせて変形し、微細なひびからの水の浸入を抑えます。硬質塗膜より追従しやすい一方、どんな幅・動きにも耐えるわけではありません。ひびが広がり続ける、段差を伴う、構造部を横断する場合は原因調査を優先します。

状態防水塗装前の対応
微細で動きの少ない表面ひび下地調整と仕様適合を確認
深い・漏水するひび注入・充填等の補修を選定
窓・目地のシーリング切れシーリング仕様で改修
浮き・爆裂撤去、防錆、断面修復
屋上・笠木からの漏水上流の防水・板金を修理

弾性性能は主材だけでなく、下塗りから上塗りまでの塗装系で発揮します。硬い上塗りや不適合な材料を組み合わせると、期待する追従性を得られません。

向くのはモルタル・コンクリートなど連続した下地

防水形仕上げは、ひびが生じやすいモルタル、コンクリート、ALCなどで検討されます。ただしALCは目地と透湿、コンクリートは中性化・鉄筋腐食を別途診断します。既存塗膜の付着が弱い壁へ厚い層を重ねると、旧層ごと剥がれます。

窯業系サイディングはボードと目地で動きを吸収する構造です。全面を高弾性塗膜で覆うと、蓄熱や水分による膨れ、目地上の割れが起きる場合があります。外壁材・塗料メーカーが適用を認める仕様か確認します。

直張りサイディング、含水率の高い壁、内外を透湿性の低い層で覆った壁では、塗膜裏の水蒸気圧も検討します。「ひびがあるから弾性」を自動的に選ばないことが大切です。

膨れを防ぐには壁内水分を調べる

膨れの主因には、下地水分、漏水、洗浄後の乾燥不足、旧塗膜との付着不良、透湿性不足があります。表面を厚膜で覆う前に、含水状態、既存層の種類と付着、雨水経路を調べます。

過去の塗膜が膨れている場合、膨れだけを削って同じ仕様を重ねず、どの層で剥がれたか確認します。屋内側から湿気が供給される浴室等の壁、擁壁、土に接する壁では通常外壁と条件が違います。

透湿性を持つ防水形製品もありますが、数値と試験方法は製品ごとに異なります。既存壁に必要な透湿量と、下地処理を含むメーカー仕様を施工会社へ確認してください。

既存塗膜を残す場合は、試験箇所で新しい下塗りを施工し、付着、縮れ、軟化が起きないか確認します。塗膜断面から過去の塗り重ねを調べると、膨れが旧塗膜と下地の間か、新旧塗膜の間かを判断しやすくなります。試験結果は写真とともに診断書へ残し、除去する面積と健全部として残す面積を分けてください。全面除去と部分除去では費用も仕上がりも変わります。

試験施工後は、メーカーが指定する養生期間を置いて判定します。塗った直後だけを見て付着良好と決めず、乾燥後の状態を確認してください。

防水塗装でも雨漏り調査を省けない

雨漏りは散水調査、赤外線、水分計、目視などを組み合わせ、侵入口と出口の対応を調べます。外壁ひびに見えても、実際は屋上端部や窓上から入り、壁内を移動していることがあります。

原因箇所を補修した後、再発防止として面全体へ防水塗装を施すか判断します。契約書では「外壁面からの浸入を抑える工事」と「雨漏り停止保証」を区別します。原因未特定の全面塗装を、雨漏り修理の確約として扱わないでください。

費用は通常塗装より工程と材料量が増える

外壁用防水塗装は、1平方メートル当たり約4,000〜8,000円が市場目安です。30坪前後の戸建てで足場、洗浄、ひび補修、付帯部を含めると100万〜180万円程度の例があります。主材量、模様、下地補修、建物形状で変わります。

見積項目確認内容
漏水・下地調査方法、箇所、報告書
ひび補修工法別のm数
旧塗膜処理除去面積、付着試験
防水仕様各層の商品名、kg/㎡、回数
増塗り窓回り・ひび等の範囲
仕上げ色、艶、模様、耐候性
保証塗膜と漏水の対象範囲

通常塗装との価格差は、塗り回数だけでなく主材の所要量と補修内容で比較します。缶数が面積に対して適切か、未使用材と空缶の記録も確認します。

よくある質問

防水塗料を塗ればひび補修は不要ですか

不要にはなりません。ひびの幅、深さ、動き、漏水を調べ、必要な注入・充填等を行ってから防水仕様を施工します。

ベランダ用防水材を外壁へ塗れますか

用途が違います。床用防水材は歩行、勾配、下地に合わせた仕様で、外壁用の意匠・透湿・防火条件とは異なります。メーカー指定用途を守ります。

弾性が高いほどよいですか

下地や旧塗膜との相性、透湿性、汚染性も必要です。動きが大きいひびは塗膜追従だけに頼らず、原因と補修方法を見直します。

防水塗装の耐用年数は何年ですか

主材と上塗り、紫外線、膜厚、下地で変わります。一般的な年数ではなく、採用製品の試験、期待周期、保証、次回点検を確認します。

まとめ

外壁用防水塗料は、所定の主材量で連続膜を作り、微細なひびへ追従して雨水の浸入を抑えます。構造ひび、目地、窓、笠木、爆裂を塗料だけで直すものではありません。

外壁塗装見積ナビでは、ひびと漏水の状況を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。原因調査、補修工法、各層の所要量、塗膜と漏水の保証範囲をそろえて比較してください。

参考資料

  • 国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)」
  • 日本産業規格 JIS A 6021「建築用塗膜防水材」
  • エスケー化研「防水形複層塗材 製品資料」

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