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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁塗装は艶あり・艶なしのどちら?見た目・耐久性を比較

外壁塗装は艶あり・艶なしのどちら?見た目・耐久性を比較

外壁塗装の艶は、家の印象を決めるだけでなく、汚れの付き方や施工後のむらの見え方にも影響します。艶ありは新しく明るい印象になりやすく、艶なしは落ち着いた質感に仕上がります。中間の3分艶・5分艶を選べる製品もあります。

ただし「3分艶」は、艶あり製品の光沢を単純に30%へ落とした共通規格とは限りません。塗料、色、膜厚、下地、乾燥条件によって見え方が変わります。また、艶を調整すると塗膜性能が変わる製品もあるため、同一製品のカタログで比較する必要があります。

この記事では色相の選び方ではなく、艶の段階、外壁材との相性、耐久性、見本の確認方法に絞って解説します。

同じ製品・同じ色の艶違いで比較しましょう

外壁塗装見積ナビでは、希望する色と質感を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。

艶あり・7分・5分・3分・艶なしの順に光沢を抑える

外壁用塗料には、艶あり、7分艶、5分艶、3分艶、艶なしなどの設定があります。エスケー化研も、同社製品ではこの順に艶を抑えた仕上がりになると説明しています。ただし、すべての製品が5段階から選べるわけではありません。

艶は表面へ当たった光がどの程度そろって反射するかで感じ方が変わります。平滑で艶のある塗膜は景色や光源を映し込みやすく、凹凸のある艶消し面は光を散乱させます。数値上の光沢度が同じでも、濃色、淡色、模様の深さによって印象は異なります。

艶の段階見た目の傾向気を付ける点
艶あり明るく新しい、色が濃く見えやすい凹凸・下地むらを強調する場合がある
7分艶艶を少し抑えつつ光沢を残す製品設定が少ない場合がある
5分艶半艶で光沢と落ち着きの中間面ごとの反射差を実壁で確認
3分艶控えめで既存住宅になじみやすい塗布量・乾燥差による艶むらに注意
艶なしマットで素材感を出しやすい汚れ・擦れ・耐候性は製品ごとに確認

「艶消し」と「艶あり製品を現場で艶調整したもの」も同じとは限りません。最初から艶消し用に設計された製品と、艶調整剤を加える製品では塗膜構造や性能が異なります。

艶ありはサイディング、艶なしはモルタルになじみやすい

艶ありは、比較的平滑な窯業系サイディングや金属外壁で、新築時の塗装感を出しやすい仕上げです。水が流れやすく、汚れを落としやすい製品も多くあります。一方、波打ち、補修跡、ローラーむらがある面では、斜めからの反射で凹凸が目立つことがあります。

艶なし・3分艶は、リシン、スタッコ、左官仕上げ、落ち着いた意匠の住宅になじみやすい選択です。和風住宅、石・木など自然素材と組み合わせる外観でも光沢を抑えると調和しやすくなります。

ただし、外壁材だけで自動的に決めません。工場塗装サイディングの元の艶、既存模様、軒・雨樋・シャッターボックスなど付帯部との光沢差を確認します。外壁を3分艶、雨樋を艶ありにすると、同色でも付帯部が強く浮いて見える場合があります。

クリヤー塗装では、透明でも濡れ色と艶で既存柄が濃く見えます。多彩模様を残す場合は、色見本だけでなく、実際の外壁への試験塗装が特に重要です。

艶なしだから耐久性が低いとは限らない

一般に艶あり塗膜は表面が滑らかで、汚れが付きにくく、同じ塗料を艶調整した場合は本来の性能を得やすいと説明されます。艶調整剤を増やすと表面の微細な凹凸が増え、汚れや耐候性へ影響する製品もあります。

しかし、艶なし専用に設計された高耐候・低汚染塗料もあります。したがって「艶なしは必ず数年短い」と一律に差し引くことはできません。同じ製品シリーズについて、メーカーが艶別の期待耐用年数、促進耐候性、低汚染性をどのように示しているか確認します。

日本ペイントの高耐候外壁用製品には、艶ありから艶なしまで幅広い設定を持ち、低汚染性等を掲げるものがあります。一方、遮熱塗料などでは艶あり・5分・3分までで艶なしがない製品もあります。希望の艶を優先して別製品へ変えると、樹脂、機能、価格も変わる点に注意してください。

耐久性を左右する主な要因は、樹脂と製品設計、紫外線、色、下地処理、塗布量、乾燥時間です。艶はその一要素として比較します。

3分艶・艶なしは施工むらが見えやすい

艶調整品は、塗布量、希釈率、ローラー、塗り継ぎ、乾燥温度がそろわないと艶むらが生じることがあります。関西ペイントの製品資料にも、5分・3分艶では塗装方法や塗布量のばらつきにより艶むらが出る場合があると記載されています。

広い壁の途中で作業を止めると、重なった箇所だけ光沢が違って見えることがあります。入隅、目地、雨樋など自然な区切りまで一面を連続して仕上げる段取りが必要です。補修部分だけ吸い込みが違う場合は、下塗りで均一に整えます。

艶調整剤を現場で目分量投入し、施主の好みに合わせる方法は避けます。工場調色された艶設定を基本とし、やむを得ず現場調整する場合は配合、攪拌、ロットを厳密に管理します。余った別ロットを混ぜると艶差が出る可能性があります。

完成検査は正面だけでなく、朝夕の斜光、晴天・曇天など条件を変えて行います。足場シートの撤去後に見え方が変わることも踏まえ、試験面と許容範囲を事前に共有しましょう。

同じ色でも艶で明るさ・濃さ・凹凸が変わる

小さな色見本帳は、色番号を選ぶ資料であり、住宅一面の艶を完全に再現するものではありません。艶ありでは反射する光で明るく見える一方、見る角度によって本来の色が濃く感じられます。艶なしは光の反射を抑え、白っぽく柔らかく見えることがあります。

まずA4以上の塗り板を、候補製品・候補色・候補艶ごとに用意します。屋外で外壁へ立て、晴天と曇天、朝・昼・夕方、近景と道路からの距離で比較します。室内照明の下だけで決めないでください。

最終判断は実壁の試験面が有効です。下塗りから上塗りまで本番と同じ仕様で作り、既存模様、補修部、軒下と日向で確認します。施工会社が別メーカーの似た色で作った見本では、艶も色も本番と一致しません。

カラーシミュレーションは全体配色の比較に役立ちますが、画面は光沢や表面凹凸を正確に表せません。艶選びの代わりではなく、塗り板と併用します。

汚れやすさは艶だけでなく低汚染性で比べる

平滑な艶あり面は汚れを落としやすい傾向がありますが、実際の防汚性は塗膜の親水性、帯電、硬さ、防藻・防かび性能にも左右されます。艶なしでも低汚染設計の製品があります。

北面の藻、幹線道路側の排気汚れ、換気フード下の油、窓下の雨筋では対策が異なります。艶ありにすればすべて解決するわけではありません。雨が当たらない軒下はセルフクリーニングが働きにくく、定期清掃が必要です。

濃い艶あり外壁では埃や擦り傷、艶なしの淡色では黒い雨筋が目立つなど、汚れと色の対比も考えます。候補製品の低汚染試験、防藻・防かび性、清掃方法を確認してください。

面ごと・部位ごとに艶を変える場合の注意点

玄関面だけ艶を抑える、外壁は3分艶で付帯部は艶ありにするなどの塗り分けは可能です。ただし、同じ壁面の途中で艶を変えると境界が目立ちます。出隅、目地、幕板など自然な見切り位置を選びます。

外壁、軒天、雨樋、破風、シャッターで素材と適用塗料が違い、同じ「3分艶」を指定しても見え方は一致しません。部位ごとに製品設定を確認し、完成イメージでは光沢差を含めて検討します。軒天は反射を抑えた専用品が使われることが多く、外壁上塗りをそのまま流用しません。

補修塗りでは、経年で艶が落ちた既存面へ新しい同一艶を塗ると、新しい部分だけ光ります。将来の部分補修まで完全に同じ外観へ戻すのは難しいため、面単位の塗り直し範囲を決めます。

艶による費用差は小さくても製品変更に注意する

同じ製品・同じ色で選べる艶なら、艶による材料価格差がほとんどない場合もあります。ただし、艶なしを希望して専用の高意匠塗料へ変える、塗り板や試験面を増やす、吹付け意匠を選ぶ場合は費用が変わります。

一般的な30坪前後の外壁塗装総額は70万〜150万円程度が市場目安です。艶の差より、塗料グレード、面積、下地補修、シーリング、付帯部の影響が大きいため、艶だけを理由に大幅な追加料金が出たら内訳を確認します。

見積書で確認する項目記載してもらう内容
外壁上塗りメーカー、製品名、色番号、艶
艶別性能耐候性、低汚染性、保証差
試験面場所、大きさ、承認時期、費用
面別仕様艶を変える面と見切り位置
付帯部部位ごとの製品、色、艶
施工管理希釈、所要量、ロット、塗り継ぎ

相見積もりでは、全社へ同じ製品・色・艶を指定するか、各社提案なら塗り板をそろえて比較します。「落ち着いた半艶」のような言葉だけでは完成条件が一致しません。

工事前・工事中・完了時の確認方法

契約前に、艶の候補を塗り板と実壁試験面で決め、見積書・仕様書・色決め表へ正式名称を記載します。口頭で「少し艶を落とす」と伝えるだけでは、3分か5分か分かりません。

施工中は、同一面で材料ロット、希釈率、ローラー、塗布量をそろえ、塗り継ぎ位置を管理しているか確認します。雨、結露、低温で乾燥が変わる場合は工程を延期します。足場シート越しの確認だけで合否を決めません。

完了時は、全体の光沢、面ごとの差、ローラー目、塗り継ぎ、補修跡、付帯部との調和を足場解体前に見ます。艶は時間とともに落ち着く場合があるため、製品メーカーが示す判定時期も確認してください。

よくある質問

艶ありと艶なしではどちらが長持ちしますか

同一塗料を艶調整した場合は艶ありが本来の性能を得やすい傾向がありますが、艶なし専用の高耐候製品もあります。製品ごとの耐候試験、低汚染性、保証を比較してください。

3分艶は艶ありの30%という意味ですか

光沢を抑えた段階を示す呼称ですが、見た目が厳密に30%になる共通保証ではありません。色、膜厚、下地、光で変わるため、実際の製品で試験塗装します。

艶ありで安っぽく見えませんか

建物形状、色、模様、周辺環境によります。濃色の平滑面では光沢が強く見え、細かなサイディングでは清潔感が出る場合があります。道路からの距離で塗り板と試験面を確認します。

塗装後に艶を落とせますか

研磨で均一に艶を落とすのは難しく、塗膜を傷めます。希望と違う場合は適合する上塗りで面単位に再施工する必要があるため、着工前の試験面で確定してください。

まとめ

外壁塗装の艶は、艶あり、7分、5分、3分、艶なしの順に抑えられますが、製品ごとに選択肢と見え方が異なります。艶ありは明るく平滑に、艶なしは落ち着いて素材感を出しやすい一方、耐候性や低汚染性は製品仕様で確認する必要があります。

同じ製品・色の塗り板を屋外で比較し、最終的には実壁の試験面で凹凸、補修跡、時間帯による反射を確認します。見積書には色番号だけでなく艶、面別仕様、付帯部、試験面を記載してもらいましょう。

外壁塗装見積ナビでは、希望する色と艶、外壁材を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。艶別の性能と完成条件をそろえて比較してください。

参考資料

  • エスケー化研「塗料の性能について よくあるご質問」
  • 日本ペイント「外壁用上塗り塗料 製品仕様」
  • 関西ペイント「つや調整品の施工上の注意事項」

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