外壁塗装とシロアリ修理は同時にできる?調査・補修の順番
外壁の下端や窓回りに腐食が見つかった場合、塗装を続ける前にシロアリ被害と漏水を調べます。蟻害を受けた木材は、表面を塗っても強度が戻りません。駆除だけでなく、水分の原因、被害範囲、部材交換、外壁復旧を一つの工程として組み立てます。隠れる下地の記録も欠かせません。
シロアリ調査と下地補修を一体で確認
下地補修を含めて比較するなら、外壁塗装見積ナビで見積もりを取り、調査会社・防除業者・大工・塗装業者の担当範囲を明記してもらいましょう。
| 工事 | 主な担当 | 完了記録 |
|---|---|---|
| 被害調査・防除 | 防除業者 | 被害図と薬剤記録 |
| 木部交換・補強 | 大工・建築士 | 隠蔽前写真 |
| 防水・外壁復旧 | 外壁・塗装業者 | 止水と仕上げ写真 |
羽アリや蟻道だけで被害範囲を決めません
基礎から土の筋が伸びる蟻道、床下の木材をたたいた空洞音、羽アリは調査の手掛かりです。しかし、見える場所だけを処理しても壁内や床下へ被害が続いていることがあります。床下、基礎立ち上がり、土台、柱脚、浴室や配管周辺を確認し、位置図と写真を受け取ります。
外壁塗装の高圧洗浄前に調査すれば、木部の湿りや蟻道を流してしまうのを避けられます。シロアリに似た別の昆虫もいるため、施主が市販薬を散布して痕跡を消す前に専門業者へ相談してください。落下や床の沈みがある箇所には近づかず、安全確保を優先します。
漏水と腐朽の原因も同時に調べます
シロアリ被害と木材腐朽は別の現象ですが、湿った環境で併発することがあります。窓回り、外壁目地、配管貫通部、ベランダ、土台水切りの納まりを確認し、雨水や結露が木部へ届いていないか調べます。水の入口を残すと、部材を交換しても再び湿ります。
外壁を開ける場合は、解体前に範囲と追加単価を決めます。開口して初めて損傷が分かることもあるため、施主承認の方法、写真報告、工事中断時の養生を契約へ入れてください。防水紙を切る位置と復旧方法は、大工と外壁業者が引き継ぎます。
防除・構造補修・外壁復旧の順で進めます
一般には、被害調査、必要な防除、傷んだ部材の撤去・補強、漏水修理、防水層と外壁の復旧、乾燥確認、塗装の順で進めます。薬剤処理する部位を先に塗膜で覆うと施工できないことがあるため、防除業者の施工範囲を工程表へ反映します。
木材交換では、土台や柱が構造上どの役割を持つかを確認します。断面欠損が大きい部材を自己判断で切り取らず、建築士や大工が補強方法を決めます。交換後は防水紙、胴縁、外壁材、目地が連続するよう復旧し、隠蔽前の写真を残してください。
費用は四つの工事へ分けます
シロアリ予防・防除は戸建て全体で10万〜30万円程度が一つの目安ですが、面積、工法、被害状況で変わります。調査だけなら無料から数万円、木部交換や壁の開閉は数万〜数十万円、構造補強が広ければ100万円を超えることもあります。外壁塗装費とは別に数量を確認します。
見積書は「調査・防除」「木部補修」「止水・外壁復旧」「塗装」に分けます。薬剤名、施工面積、穿孔の有無、交換材、外壁復旧面積、廃材処分を記載してもらいます。総額だけが安い提案では、腐食材の交換や防水復旧が抜けていないかを照合してください。
保証の起点と対象をそろえます
防除保証はシロアリの再発を対象としても、漏水、木材腐朽、塗膜剥離まで含むとは限りません。塗装保証も、既存の蟻害や構造材の変形を免責とすることがあります。それぞれの保証開始日、対象部位、点検条件、再施工範囲を一覧にします。
床下点検口を塞がない、将来確認できる写真位置を残すなど、点検性も工事中に考えます。保証期間中の定期点検を誰が行い、羽アリや漏水を発見した際にどこへ連絡するかを家族で共有してください。中古住宅では過去の防除履歴も施工会社へ渡します。
工事中の発見に備えて中断手順を決めます
高圧洗浄前の点検で見つからなくても、幕板や外壁材を外した際に蟻道や空洞が見つかることがあります。その場合は、塗料で覆わず、該当面の作業を止めて写真を撮ります。虫体や木片を処分する前に防除業者へ連絡し、活動中か過去の被害か、周囲をどこまで開けるかを判断してもらいます。
中断中は雨が入らない仮養生を行い、他の面の塗装を進められるか工程を組み直します。足場延長費、調査出張費、外壁開口費が発生する条件を着工前に決めておけば、現場で急いで高額な追加契約を結ばずに済みます。被害範囲を口頭だけで伝えず、位置図、写真、数量を施主が確認してから承認してください。
防除後の清掃と養生にも注意が必要です。使用薬剤の施工場所、立入りや換気に関する注意事項、乾燥時間を業者から受け取り、塗装の養生と重ならないようにします。小さな子どもやペットがいる家庭では、施工当日の動線と退避場所も事前に相談します。薬剤の安全性を塗装会社の説明だけで判断せず、防除業者が交付する資料を確認しましょう。
引渡し時には、被害位置、交換した木材、薬剤施工範囲、止水箇所、外壁復旧箇所を一枚の図面へまとめます。床下や壁内は完成後に見えないため、隠蔽前の写真が重要です。次回点検では同じ基礎周辺の蟻道、木部の含水、外壁目地の切れを比較し、防除と雨仕舞いを別々に評価してください。
相見積もりでは、処理面積だけでなく保証を維持する点検条件も比べます。定期点検が有料か、所有者が床下へ入れる状態を保つ必要があるか、増改築後も保証が続くかを確認します。薬剤の名称と施工濃度、使用量、対象となるシロアリ種を施工報告書に記録してもらえば、再発時に同じ処置を漫然と繰り返さずに済みます。
外壁塗装後に羽アリを見つけた場合は、発生日、時刻、出た部屋、数を記録し、掃除前に写真を撮ります。塗膜をはがして探すのではなく、防除業者へ過去の工事図面を渡して調査を依頼します。塗装保証へ連絡する必要があるかは、蟻害そのものではなく、施工した止水部や外壁復旧部に不具合があるかで判断してください。
よくある質問
シロアリ駆除をすれば傷んだ柱も元に戻りますか
駆除は被害の進行を止めるための処置で、失われた木材の断面や強度を回復させる工事ではありません。被害部材の役割と残存断面を確認し、必要に応じて交換や添え木などを設計します。薬剤処理の費用と大工工事の費用を別に確認してください。
外壁塗装の足場はシロアリ修理にも使えますか
外壁を外側から開ける補修には共用できることがありますが、床下中心の調査・防除では足場を使いません。開口位置と作業床の高さを事前に確認し、足場を残す期間を工程へ入れます。共用できるという理由だけで調査前に足場を組む必要はありません。
シロアリと雨漏りの保証は一社へまとめるべきですか
窓口をまとめる利点はありますが、実際の保証主体と対象工事を確認することが先です。一括契約でも、防除、構造補修、防水、塗装を別会社が担当する場合があります。再発時の一次調査、原因判定、費用負担を契約書へ記載してもらいましょう。
まとめ
蟻害が疑われる住宅では、高圧洗浄や塗装の前に調査し、防除、部材補修、漏水対策、外壁復旧の順で進めます。表面塗装だけでは傷んだ木材も湿気の原因も直りません。
専門工事を含む条件を整理するなら、外壁塗装見積ナビで見積もりを比較し、各業者の施工範囲と保証窓口を確認してください。