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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁塗装の下塗りとは?役割・種類と手抜きの見分け方

外壁塗装の下塗りとは?役割・種類と手抜きの見分け方

下塗りは、外壁材・既存塗膜と上塗り塗料を密着させ、吸い込みや凹凸を整える工程です。完成後は見えなくなりますが、外壁塗装の耐久性を左右します。

一般的な塗装は下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回の3工程です。ただし、劣化が強い下地では下塗りを2回行い、クリヤー塗装などは別の仕様になることがあります。回数ではなく、外壁材とメーカー仕様に合うことが重要です。

下塗りは完成後に見えなくなりますが、上塗りの密着と仕上がりを左右します。外壁材、既存塗膜、吸い込みから商品と回数を決める方法を解説します。

下地に合う施工仕様を確認

外壁塗装見積ナビでは、下塗り材まで記載した無料見積もりを依頼できます。

下塗りの5つの役割

  1. 上塗りを密着させる:下塗り材が接着剤のように働き、外壁と上塗りの付着を高めます。下塗りを省く、適合しない製品を使うと、早期の剥がれ・膨れにつながります。
  1. 外壁の吸い込みを止める:モルタル、ALC、劣化したサイディングは塗料を吸い込みます。下塗りで吸い込みを均一にしないと、上塗りの艶むら、色むら、塗布量不足が起こります。
  1. 下地を補強する:粉化・風化した表面へ浸透し、脆弱な層を固める下塗り材があります。傷みが強ければ一度で止まらず、追加塗りが必要です。
  1. 細かなひび・凹凸を整える:フィラーやサーフェーサーは、微細なひびと凹凸を埋め、上塗りしやすい面を作ります。深いひび・構造クラックは別途補修が必要です。
  1. 錆・ヤニ・染みを抑える:金属用錆止め、木部のヤニ止め、染み止めなど、下地特有の問題を抑える製品があります。

主な下塗り材

シーラー:下地へ浸透し、吸い込みを止め、上塗りとの密着を高めます。水性・溶剤、透明・着色があります。

溶剤系は浸透・補強性に優れる製品がありますが、旧塗膜を侵す可能性もあります。外壁と既存塗膜に適合する製品を選びます。

フィラー:粘度と厚みがあり、細かなひびや凹凸を埋めます。モルタル外壁の改修で広く使われます。

微弾性フィラーは細かな動きへ追従しやすくしますが、大きな構造クラックを直す材料ではありません。

項目内容
プライマー下地と上塗りの密着を高める下塗り材の総称として使われます。金属、塩ビ、難付着サイディング、シーリングなど用途別製品があります。
サーフェーサー下地調整と密着を兼ねる中間的な材料です。窯業系サイディングやモルタル向けなど、メーカーが改修仕様を用意しています。
錆止め塗料鉄・鋼板の腐食を抑える下塗りです。錆を除去・安定化したうえで塗ります。「錆の上から塗るだけ」では再発します。

外壁材別の選び方

窯業系サイディング、モルタル、金属では、吸い込み、密着、防錆など下塗りに求める役割が異なります。既存塗膜も確認して商品を選びます。

外壁材主な下塗り候補注意点
窯業系サイディングシーラー、サーフェーサー難付着・吸水・反り
モルタルシーラー、微弾性フィラーひび、浮き、透湿性
ALCフィラー、シーラー吸水、目地、透湿性
金属金属用プライマー、錆止め錆、脱脂、めっきへの適合
木部木部用下塗り吸湿、ヤニ、既存塗膜

同じ外壁材でも、新築時のコーティングと前回塗料で仕様が変わります。

難付着サイディング

光触媒や無機系の表面処理がある外壁は、通常の下塗りが密着しにくい場合があります。建築資料、試し塗り、メーカー仕様で判定してください。

光触媒、無機、フッ素などの工場コーティングを施したサイディングは、一般的な下塗り材が密着しにくい場合があります。

図面や外壁材ラベルを確認し、不明なら付着試験を行います。難付着対応プライマーを使えるか、外壁材・塗料メーカーの適合表を確認してください。

白・透明など色の違い

下塗りの色は役割と仕上げ色に合わせて選びます。透明なら優れている、白なら厚く塗られているとは限らず、商品と塗布量を確認します。

透明シーラーは既存下地を確認しやすい一方、施工後に塗った範囲が写真で分かりにくい場合があります。白い下塗りは上塗り色を発色させ、下地色を隠しやすくします。

濃色から淡色へ変更する場合、下地色を隠すため白・着色下塗りや追加工程が必要になることがあります。

色だけで性能は決まらず、仕様に合う製品を選びます。

下塗りの乾燥時間

乾燥時間は製品、気温、湿度、下地で変わります。表面の見た目だけで次工程へ進まず、仕様書の塗り重ね可能時間を守ってください。

製品により数時間~1日程度が一般的ですが、気温・湿度・塗布量で変わります。仕様書には「工程間○時間以上○日以内」などの範囲があります。

短すぎると水分・溶剤が閉じ込められ、長く空けすぎると汚れの付着や再処理が必要になることがあります。低温・高湿度・日陰では乾燥を延ばします。

下塗り回数

通常は一回でも、吸い込みや劣化が強い下地では追加が必要な場合があります。回数ではなく、必要な使用量と下地の均一化を確認します。

通常1回ですが、次の場合は2回以上になることがあります。

  • 下地の吸い込みが強い
  • チョーキング・風化が強い
  • 透明シーラーを塗っても濡れ色が均一にならない
  • メーカー仕様が複数回を指定
  • 特殊仕上げ・厚膜工法

追加下塗りが必要になった際の費用と承認方法を、契約前に確認します。

下塗り不足の症状

上塗りの吸い込みむら、艶むら、剥がれ、膨れは下塗り不足や不適合が関係することがあります。完成後だけで原因を断定せず工程記録を見ます。

  • 塗装後数年で剥がれる
  • 塗膜が膨れる
  • 艶・色が面ごとに違う
  • 下地が透ける
  • 上塗りが吸い込まれてざらつく
  • ひび補修跡だけ違って見える

これらは上塗り量、乾燥、水分、下地劣化などでも起こります。症状だけで下塗り不足と断定せず、塗膜断面・工程記録を調べます。

手抜きを防ぐ確認方法

項目内容
見積書に商品名を記載する「下塗り一式」ではなく、メーカー・商品名、面積、回数、単価を出してもらいます。
必要缶数を確認するメーカー標準塗布量と外壁面積から缶数を概算します。外壁の凹凸・吸い込みで増える場合があります。
工程写真を依頼する各面の施工中・完了写真、使用缶、ロットを記録してもらいます。透明下塗りの場合は施工中の写真が特に重要です。
塗装日と天候を記録する日報で施工日、気温・湿度、乾燥時間を確認します。雨直後や結露時に施工していないか見ます。
立ち会いは安全な場所から施主が足場へ上る必要はありません。現場責任者から地上・写真で説明を受けます。

下塗りの費用

難付着面用や防錆用など高機能な材料では単価も変わるため、採用理由と適用範囲を分けて見ます。

下塗り材の単価だけでなく、面積、必要缶数、追加回数、補修を確認します。見積書では上塗りと分けて商品名と数量を記載してもらいましょう。

下塗り単独で500~1,200円/㎡程度が目安です。フィラー厚塗り、難付着プライマー、2回塗りでは高くなります。

見積もりでは上塗りと合わせた「3工程○円/㎡」になる場合があります。内訳として商品・回数を確認してください。

下地診断から下塗り材を決める確認手順

下塗り材を選ぶ前に、外壁材と既存塗膜を特定します。見た目が似たサイディングでも、表面コーティングや過去の塗装によって密着条件が異なります。建築時の仕様書、前回見積書、使用塗料の記録があれば、現地調査時に施工会社へ渡してください。

次に、吸い込み、粉化、ひび、錆、含水を方角別に確認します。チョーキングが強い面、補修材を多く使った面、金属部では、同じ下塗りを一律に使えない場合があります。どの症状へ、どの商品が、何の役割を果たすのかを説明してもらいましょう。

難付着面が疑われる場合は、洗浄後の小範囲で密着試験や試し塗りを行う方法があります。専用プライマーを使っても、下地の判定や洗浄が不十分なら剥がれる可能性があります。「難付着対応」と書かれた商品名だけで安心せず、メーカーが認める適用下地と工程を確認します。

モルタルでは、吸い込みを止めることに加え、細かな凹凸を整える役割が必要になる場合があります。ただし、下塗りで大きなひびを埋めたり構造的な動きを止めたりはできません。ひび補修を先に行い、補修部と既存面で吸い込みがそろうように施工します。

金属部では、錆の除去と防錆下塗りが重要です。錆の上から塗るだけでは進行を止められません。ケレン、清掃、脱脂、防錆材を部位ごとに見積書へ記載し、窯業系外壁用の下塗りと混同しないようにします。

見積数量は、塗装面積と標準塗布量から確認します。劣化面で追加塗りが必要になった場合の単価と承認手順を決めてください。下塗りは上塗り後に見えなくなるため、商品缶、塗装中の色、施工範囲、実施日を工程写真へ残してもらいます。

施工後の剥がれや膨れがすべて下塗り原因とは限りませんが、原因調査では重要な資料になります。見積書、製品仕様書、使用量、乾燥時間、天候、写真を保管し、不具合が出た場所と照合できるようにしてください。

下塗りの選定結果は、見積書だけでなく施工報告書にも残します。現場で下地の吸い込みや密着試験を見て商品・回数を変更した場合は、変更理由、使用量、追加費用を記録してください。上塗り後は下塗りを直接確認できないため、缶のラベルと施工面が分かる写真が重要です。不具合が出た際にメーカーへ照会できるよう、製品名と施工日を保証書と一緒に保管します。

下塗りの確認では、完成後に見えなくなる工程ほど記録が重要です。使用缶、希釈、塗布面積、乾燥時間を日報と写真へ残し、吸い込みが強い面で追加塗りを行った場合も範囲を明確にします。

完了後に上塗りだけを見ても適否は判断しにくいため、契約段階で記録方法まで決めてください。

下塗り材の候補が複数ある場合は、価格だけでなく役割を比較します。吸い込みを止める材料、細かな凹凸を整える材料、金属の錆を抑える材料は同じではありません。外壁の一部だけ材質や劣化度が違う住宅では、面や部位によって下塗りを使い分ける必要もあります。

見積書には上塗りの商品名だけでなく、下塗りの商品名と施工回数も記載してもらいます。仕様変更が必要になったときは、変更理由、対象面、金額を塗装前に確認し、搬入写真だけでなく施工中の記録も受け取ってください。

各工程の記録は保証書と一緒に保管します。

よくある質問

下塗りをしなくてもよい塗料はありますか?

下塗り不要をうたう製品・下地条件はありますが、一般的な住宅の塗り替えでは下塗りを行います。製品仕様書と既存下地を確認します。

下塗りと上塗りは同じ塗料ですか?

通常は別製品です。下塗りは密着・下地調整、上塗りは色・耐候性を担います。

下塗りが透明でも大丈夫ですか?

透明シーラーは一般的に使われます。下地の吸い込みが均一に止まり、仕様どおりの量が塗られていることが重要です。

下塗りを2回すると必ず長持ちしますか?

必要な下地には有効ですが、不要な追加塗りが常に性能を高めるわけではありません。メーカー仕様と診断根拠で判断します。

まとめ

下塗りは外壁と上塗りを密着させ、吸い込み・凹凸・錆などを整える重要工程です。シーラー、フィラー、プライマーを下地に合わせて選びます。

見積書へ商品名・面積・回数を記載し、工程写真と乾燥時間を確認しましょう。

外壁塗装見積ナビでは、審査基準を満たした施工店へ無料で見積もりを依頼できます。工事内容と費用を比較したい方は、複数社の提案をご確認ください。

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