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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁塗装後の定期点検はいつ?時期・見る箇所・連絡の基準

外壁塗装後の定期点検はいつ?確認箇所と業者への連絡基準

外壁塗装が終わると、しばらくは外壁を気にかけなくなりがちです。しかし、塗膜の剥がれやシーリングの切れは、早く見つければ部分補修で済み、保証の範囲で直してもらえることもあります。逆に、何年も見ないまま放置すると、保証の期限が過ぎていたり、下地まで傷んで工事が大きくなったりします。

この記事では、塗装後の点検を「施工店のアフター点検」「外壁材メーカーが示す点検」「自分で行う点検」の3つに分けて、それぞれの時期と見る箇所を整理します。どの症状なら次の点検を待たずに施工店へ連絡すべきかの基準と、点検の記録の残し方もあわせて解説します。

点検の内容まで比べて施工店を選ぶ

外壁塗装見積ナビでは、複数の施工店へ見積もりを依頼し、工事後のアフター点検の時期や内容まで比べられます。保証書とあわせて、点検の約束を書面で確認しましょう。

塗装後の点検は「施工店」「メーカーの目安」「自分」の3つで考えましょう

外壁塗装の後の点検には、主体の違う3つがあります。施工店が工事後に行うアフター点検、外壁材メーカーが維持管理の資料で示す点検の目安、そして住まい手が日常的に行う目視の点検です。それぞれの役割を知っておくと、点検の時期を逃しにくくなります。

点検の種類行う人時期の目安確認先
施工店のアフター点検工事をした施工店施工店ごとに異なる(保証書や契約書に記載)保証書、契約書、点検の案内
外壁材メーカーが示す点検住まい手・専門業者ニチハは入居時に初回点検、以降はメンテナンススケジュールが目安。アイジー工業は年1回程度の目視点検と5年に1回を目安とした専門業者の点検外壁材メーカーの維持管理資料
災害後の臨時点検住まい手(必要に応じて専門業者)地震や台風の後同上
日常の目視点検住まい手季節の変わり目や大雨の後など自分の点検記録

施工店のアフター点検は、法律で決まった制度ではなく、各社が独自に設けているものです。点検の時期や回数は会社ごとに決めており、点検の制度を設けていない会社もあります。点検があるかどうか、有料か無料か、どこまで見るのかは、保証書や契約書で確認しましょう。

外壁材メーカーの資料は、外壁材そのものの維持管理の目安です。ニチハは窯業系サイディングについて、入居時に初回の点検を行い、その後はメンテナンススケジュールを目安に点検するよう案内しています。アイジー工業は自社の金属サイディングについて、住まい手が年1回程度、目視で確認できる範囲で点検し、5年に1回を目安に専門業者の点検を受けるよう求めています(費用は施主負担)。どちらも、地震や台風の後には点検するよう案内しています。

一度塗り替えた外壁では、次の塗り替え時期の目安も変わります。ニチハは、塗り替え後のメンテナンス時期は使用した塗料によって異なるため専門業者に確認するよう案内しており、アイジー工業も2回目以降の塗り替え時期は塗料の種類で異なるとしています。新築時の資料に書かれた年数をそのまま当てはめず、今回使った塗料をもとに施工店と点検計画を立て直しましょう。外壁材ごとの手入れは窯業系サイディングのメンテナンスと金属サイディングのメンテナンスで詳しく説明しています。

自分で点検するときは地上から見える範囲で部位ごとに確認しましょう

住まい手が行う点検は、地上やベランダなど安全な場所から目で見える範囲にとどめます。アイジー工業は、施主自身が高所作業を伴う点検や手入れを行わないよう明記しています。はしごや屋根の上での点検は転落の危険があるうえ、屋根材を踏み割る原因にもなります。

部位見る症状見方のコツ
外壁の塗膜色あせ、白い粉(チョーキング)、剥がれ、膨れ日当たりの強い南面・西面から先に見る
ひび割れ幅、長さ、増えていないか前回の写真と同じ位置で比べる
シーリング(目地)切れ、剥がれ、痩せ、すき間窓まわりと外壁材の継ぎ目を中心に見る
付帯部雨樋の外れ、破風板や水切りの錆・剥がれ雨の日に水があふれる箇所も記録する
外壁の汚れ雨だれ、藻やカビ、錆の流れ北面や植栽の近く、換気口の下を見る
室内側窓まわりや天井のシミ外の症状と位置を照らし合わせる

点検では、気になる箇所を見つけても、自分で塗料やコーキング材を塗らないことが大切です。補修材が合わないと、後で施工店が直すときに撤去の手間が増えたり、保証の対象外とされたりすることがあります。ニチハも、シーリングを撤去せずに剥がれやひび割れ部分に充填しても防水効果は得られないとしています。

洗浄も方法に注意が必要です。ニチハは窯業系サイディングの清掃について、高圧洗浄やスチーム洗浄は塗膜に悪影響を及ぼすおそれがあるため避け、ホースや雑巾での水洗いにするよう案内しています。2階の外壁や屋根に気になる箇所がある場合は、施工店に相談するか、ドローンなどで高所を撮影する点検も選択肢になります。高所の点検方法は外壁のドローン点検とは?で紹介しています。

施工店へすぐ連絡する症状と、次の点検で伝える症状を分けましょう

見つけた症状は、緊急度で3段階に分けると判断しやすくなります。急いで連絡すべきなのは、雨水が入る、物が落ちるなど、建物や人に被害が広がるおそれのある症状です。

緊急度主な症状対応
すぐ連絡室内への雨漏り、外壁材や雨樋の落下・浮き、広い範囲の塗膜の剥がれ、塗装後間もない時期の膨れ写真を撮り、当日から数日以内に施工店へ連絡する。落下の危険がある場所には近づかない
早めに相談シーリングの切れや剥がれ、塗膜の部分的な剥がれ、増えているひび割れ、錆の発生写真と発見日を添えて連絡し、点検日を決めてもらう
次の点検で確認軽い色あせ、汚れ、藻やカビ、細いひび割れ1本記録を続け、アフター点検のときに見てもらう

塗装から1〜2年ほどで剥がれや膨れが出た場合は、下地処理や乾燥時間など施工の問題が関係していることがあります。保証期間内に起きた症状は、保証書の連絡先へ早めに伝えましょう。契約内容と違う仕上がりへの請求には期限もあり、民法第637条では、不適合を知ってから1年以内の通知が必要とされています。いつ気づき、いつ施工店へ伝えたかを点検記録に書いておきましょう。

施工店に連絡するときは、症状の写真、場所(どの面の何階あたりか)、気づいた日、雨や地震など直前の出来事を伝えます。保証の対象かどうかは、保証書の対象部位と免責事項で判断されます。保証が使えないと言われた場合の確認の仕方は外壁塗装の保証が使えないのはなぜ?で解説しています。症状ごとの原因は外壁塗装の膨れ・気泡はなぜ起こる?も参考にしてください。

点検の記録は同じ場所・同じ角度の写真で残しましょう

点検の記録は、変化を比べられる形で残すことに意味があります。完成直後の状態を基準にし、毎回同じ場所を同じ角度で撮ると、ひび割れが伸びたのか、色あせが進んだのかを判断しやすくなります。

最初の基準になるのは、工事の完了時に受け取った工程写真と完成写真です。ここに、引き渡しから間もない時期に自分で撮った各面の全景を加えておきます。撮る位置は、家の四隅と各面の正面など、毎回立てる場所を決めておくと再現しやすくなります。気になる箇所は、全景、少し寄った写真、近くの写真の3段階で撮り、大きさが分かるようにメジャーなどを添えます。

記録には、点検日、天気、撮影した面、見つけた症状、施工店に連絡したかどうかを書き添えます。紙のノートでも表計算ソフトでも構いませんが、保証書や完了書類と同じ場所に保管すると、保証の請求や次の塗り替えの見積もりで一緒に渡せます。施工店のアフター点検を受けたときは、点検報告書の写しをもらい、指摘された箇所と対応の予定をこの記録に書き加えておきましょう。

次の塗り替えの時期が近づいたら、この記録は見積もりの精度を上げる資料にもなります。どの面で劣化が早いか、シーリングがいつ頃から切れ始めたかが分かれば、各社の調査で見落としを減らせます。チョーキングの進み方の見方は外壁のチョーキングは塗り替えサイン?で説明しています。

アフター点検の内容は施工店ごとに違うため契約前に比べましょう

アフター点検は各社の独自の制度なので、内容に差があります。見積もりを比べるときは、金額や塗料と並べて、工事後の点検についても確認しておくと、長い目で見た対応の違いが分かります。

比べたいのは、点検の時期と回数、費用の有無、点検の方法、報告の形です。たとえば、工事後1年目と数年目に訪問して点検する会社と、連絡があったときだけ対応する会社では、症状の見落としやすさが違います。点検で高所まで見るのか、地上からの目視だけなのか、点検後に写真付きの報告書をもらえるのかも聞いておきましょう。点検で見つかった補修が保証の範囲か有償かの線引きも、契約前に確かめておくと後で揉めにくくなります。

一方で、工事をしていない業者が「近くで工事をしているので無料で点検します」と突然訪ねてくる場合は注意が必要です。国民生活センターは、屋根工事の点検商法に関する相談が2022年度に2,885件と2018年度の約3倍になり、契約当事者の8割超が60歳以上だったと公表しています。点検は工事をした施工店か、自分で選んで依頼した業者に頼み、その場で契約しないようにしましょう。手口と断り方は外壁塗装の点検商法にまとめています。

よくある質問

外壁塗装の後、定期点検は毎年受ける必要がありますか?

毎年の専門業者による点検が必須というわけではありません。アイジー工業は自社の金属サイディングについて、住まい手による年1回程度の目視点検と、5年に1回を目安にした専門業者の点検を案内しています。施工店のアフター点検の時期を基本にし、自分でも年1回程度、梅雨や台風の季節の前などに外まわりを確認しておくと、症状を早い段階で見つけやすくなります。

施工店のアフター点検は無料ですか?

施工店ごとに異なります。保証期間中の点検を無料とする会社がある一方で、点検の制度がない会社や、高所の調査を有料とする会社もあります。保証書や契約書に点検の時期と費用が書かれているかを確認し、書かれていなければ契約前に聞いて、回答を見積書の備考などに書いてもらいましょう。

自分で屋根やはしごに上って点検してもよいですか?

おすすめできません。外壁材メーカーも、住まい手による点検は目視で確認できる範囲にとどめるよう求めています。転落の危険に加えて、屋根材を踏み割ったり、塗ったばかりの塗膜を傷つけたりするおそれもあります。地上やベランダから見える範囲にとどめ、2階の外壁や屋根は施工店やドローン点検に依頼してください。

台風や地震の後は、点検を受けたほうがよいですか?

ニチハやアイジー工業は、地震や台風の後に外壁を点検するよう案内しています。まず地上から外壁材のずれ、ひび割れ、雨樋の外れ、シーリングの切れがないかを確認しましょう。異常があれば写真を撮って施工店に連絡し、被害の範囲を見てもらいましょう。風災などで火災保険の対象になるかは、施工店ではなく加入している保険会社に確認します。

点検で見つけた小さなひび割れは、自分で補修してもよいですか?

市販の補修材で埋めることは避け、まず写真を撮って施工店に相談しましょう。補修材が塗膜や外壁材に合わないと、後で施工店が直すときに撤去が必要になり、保証の対象外とされることもあります。髪の毛ほどの細いひび割れが1本だけなら、メジャーを添えて写真を撮り、次の点検まで幅や長さが変わらないかを記録で見守る方法もあります。

工事をした施工店が点検に来てくれない場合はどうすればよいですか?

まず保証書や契約書に点検の約束が書かれているかを確認し、書かれていれば記録が残る方法で日程の調整を求めます。点検の約束がない、または施工店と連絡が取れない場合は、別の施工店に有料の点検を依頼できます。その際は、工程写真や使用塗料の記録を渡すと、どの塗料の上にどんな補修をすればよいかの判断が正確になります。

まとめ

外壁塗装後の点検は、施工店のアフター点検を基本に、外壁材メーカーが示す目安と、自分で行う年1回程度の目視点検を組み合わせて考えます。ニチハやアイジー工業は地震や台風の後の点検も求めており、塗り替え後の次の時期は使った塗料によって変わる点にも注意しましょう。

点検で見つけた症状は、雨漏りや落下のおそれがあるものはすぐに、シーリングの切れや剥がれは早めに施工店へ連絡します。毎回同じ場所・同じ角度で写真を撮り、日付と症状を記録しておくと、保証の請求にも次の塗り替えの見積もりにも使えます。

アフター点検まで含めて施工店を比べる

外壁塗装見積ナビでは、複数の施工店へ見積もりを依頼し、点検の時期、費用、報告の方法まで比べられます。工事後の点検を書面で約束してくれるかも確認しましょう。

参考資料

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