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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

シリコン塗料の見積もり比較|製品名・単価・保証の見方

シリコン塗料とは?価格・耐用年数・メリットを比較

外壁塗装の見積もりを2〜3社から取ると、どの社も「シリコン塗料」と書いているのに、1㎡あたりの単価が2,000円台の社もあれば3,000円台後半の社もある、ということがよく起こります。どれも同じシリコンなら安い社でよいのか、高い社には理由があるのか。この判断に迷っている段階の方に向けて、見積書のどこを見れば差の理由が分かるかを整理します。

単価の差は、塗料の分類名ではなく、製品名、下塗り材、塗り回数と塗布量、塗装面積の数え方、保証の中身から生まれます。この記事では、業者ごとにシリコン塗料の提案と単価が違う理由、見積書で確認する項目、依頼先選びの失敗例を順に表で示し、シリコン塗料そのものの特徴と他の塗料との違いは後半で短く確認します。

比較の物差しになるのが、メーカーが製品ごとに公表している期待耐用年数と設計価格です。たとえばエスケー化研の「クリーンマイルドシリコン」は期待耐用年数12〜15年・設計価格3,180円/㎡、同社のラジカル制御型「エスケープレミアムシリコン」は14〜16年・2,920円/㎡と公表されています。見積書に製品名が書かれていれば、こうした公表値と照らして提案を評価できます。

シリコン塗料の見積もりを同じ条件で比べる

外壁塗装見積ナビでは、希望する塗料のグレードと建物の条件を伝えて、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。製品名と塗り回数をそろえて依頼すると、単価の差の理由を確認しやすくなります。

業者ごとにシリコン塗料の提案と単価が違う理由

同じ家に対するシリコン塗料の見積もりでも、単価と提案内容は業者ごとに変わります。差がどこから来るのかを知っておくと、安い見積もりを疑うべきか、高い見積もりに納得してよいかを判断しやすくなります。

1つ目の理由は、使う製品そのものが違うことです。施工店には仕入れの多いメーカーや施工講習を受けた製品があり、その製品を中心に提案します。同じ「シリコン」でも、水性1液型もあれば弱溶剤2液型もあり、エスケー化研のクリーンマイルドシリコンは弱溶剤2液型、エスケープレミアムシリコンは水性1液型です。日本ペイントの「パーフェクトトップSi」のように、ラジカル制御の技術を組み込んだシリコン系ハイブリッド塗料を「シリコン」として見積もる業者もあります。

2つ目は、メーカーの設計価格と戸建ての実際の単価がずれることです。エスケー化研の設計価格は施工面積300㎡以上を基準にした材料と施工の価格で、下地調整費を含みません。日本ペイントの材工価格も原則として300㎡以上を基準にしています。戸建ての外壁は300㎡より小さいことが多く、段取りや養生の手間が面積の割に大きいため、見積単価は設計価格より高くなるのが通常です。

3つ目は、下塗り材の選び方です。下塗りは外壁材と旧塗膜の状態で変わり、上塗りが同じでも下塗りが違えば総額が変わります。日本ペイントはパーフェクトトップSiの3工程の材工価格を、下塗りがパーフェクトサーフなら4,350円/㎡、パーフェクトフィラーなら4,240円/㎡と、下塗り別に公表しています。上塗りの製品名が同じ2社でも、下塗りの商品名が違えば単価の差は自然に生まれます。

4つ目は、塗装面積の数え方と、単価に含まれる範囲です。実測で開口部を差し引く業者と、延床面積に係数を掛けて概算する業者では、同じ家でも㎡数が変わります。また「上塗りのみの単価」と「下塗りから上塗りまでの単価」のどちらで書くかによっても、単価の見え方が違います。

5つ目は、保証と付帯部・シーリングの扱いです。保証年数を長く設定する業者は、その分の点検費用を単価に含めていることがあります。雨樋や破風などの付帯部、目地のシーリングを一式で含めるか別項目にするかでも、シリコン塗装の単価は変わって見えます。

これらの差をそろえずに総額だけを比べると、製品や工程を省いた見積もりを「安い」と誤解しやすくなります。1社の見積書を基準にして、他社にも同じ製品、同じ下塗り、同じ塗り回数で出し直してもらうと、純粋な価格差が見えます。見積もりの取り方全体は外壁塗装の見積もりの取り方で解説しています。

同じ家のシリコン塗料の見積もりで業者ごとに差が出る4つの項目(架空の例)

シリコン塗料の見積書で確認する項目

見積書が「シリコン塗料一式」だけでは、性能も施工量も確認できません。次の表の項目を見積書とメーカーのカタログで照合し、書かれていない項目は契約前に追記を求めましょう。

項目確認する内容注意したい書き方
上塗りの製品名メーカー名と商品名がカタログの表記と一致するか「シリコン塗料一式」「高級シリコン」「オリジナルシリコン」
水性・弱溶剤と1液・2液外壁材と旧塗膜に合う区分か、2液型なら混合比と可使時間の管理区分の記載がなく、商品名からも判別できない
下塗り材外壁材と劣化状態に合う下塗りの商品名「下塗り」「シーラー」とだけ書かれている
塗装面積実測の㎡数か、窓などの開口部をどう扱ったか延床面積からの概算だけで根拠がない
塗り回数と塗布量下塗り・中塗り・上塗りの回数と、メーカーの標準塗布量「3回塗り」とあるが塗布量の記載がない
使用予定缶数面積×塗り回数÷1缶の塗り面積と合うか缶数の記載がない、計算値より明らかに少ない
㎡単価の範囲上塗りだけの単価か、下塗りを含む単価か単価に何が含まれるか説明がない
保証対象の現象、期間、免責事項が書面にあるか「10年保証」と年数だけが書かれている
シリコン塗料の見積書で製品名・下塗り・缶数が書かれている記入例と一式表記の例

缶数の確認には、製品ごとの塗布量を使います。日本ペイントはパーフェクトトップSiの使用量を1回あたり0.11〜0.17kg/㎡、15kg缶1缶の塗り面積を1回あたり88〜136㎡と公表しています。仮に外壁面積が130㎡で中塗りと上塗りの2回なら、塗る面積は延べ260㎡で、必要量は約2〜3缶と計算できます。見積書の予定缶数がこれより明らかに少ない場合は、希釈を増やして薄く塗る前提になっていないか質問してください。

外壁面積と塗り回数からシリコン塗料の必要缶数を計算する手順

反対に、塗り回数を増やせば長持ちするわけでもありません。日本ペイントのFAQは、塗膜の劣化は表面付近から進むため上塗りを厚くしても抑えられないと説明し、エスケー化研のFAQも、厚く塗っても性能が長持ちすることはなく、垂れやピンホールの原因になると説明しています。必要なのは、メーカーの標準塗布量を守ることです。缶数の逆算方法は外壁塗装の塗布量と缶数、「一式」表記への対処は見積書の「一式」表記で詳しく扱っています。

単価の目安として、戸建ての実勢では、下塗りから上塗りまでを含むシリコン塗装が1㎡あたり2,300〜3,500円程度で見積もられることが多いものの、これは出典を特定できない目安です。延床30坪前後の2階建て、足場・高圧洗浄・シーリング・付帯部を含まない条件を想定しており、税込か税別かも業者で表記が分かれます。比べるときは税の扱いと単価に含まれる工程をそろえてください。坪数別の総額は外壁塗装の費用相場で確認できます。

シリコン塗料の依頼先の選び方と失敗例

シリコン塗料は製品数が多く、分類名だけで話が進みやすい塗料です。そのため、契約後に「思っていた製品と違った」「想定より早く劣化した」という失敗が起こりがちです。よくある失敗を原因と防ぎ方に分けて整理します。

失敗例原因防ぎ方
最安の見積もりで契約したら、数年で色あせと艶引けが目立った製品名と缶数が書かれておらず、希釈を増やした薄塗りを確認できなかった製品名と予定缶数を見積書に記載してもらい、未開封缶と空缶を工程写真に残してもらう
「高級シリコン」と説明されたが、一般的な製品だった営業上のグレード名だけで比較し、カタログを見なかった商品名を聞き、メーカー公表の期待耐用年数と設計価格を確認する
外壁はシリコンにしたが、付帯部が先に傷んで部分補修が必要になった付帯部に耐久性の低い塗料が使われていた雨樋や破風など付帯部の塗料名も記載してもらい、外壁と耐久性をそろえる
シーリングが先に切れて、足場を再設置することになった打ち替えか増し打ちか、シーリング材の種類を確認していなかった目地ごとの施工方法とシーリング材の商品名を見積書で確認する
塗膜が膨れたのに、保証の対象外と言われた保証書の対象現象と免責事項を契約前に読んでいなかった保証の対象、期間、免責を書面で受け取り、口頭の説明と照合する
下塗りが外壁に合わず、早期に剥がれた現地調査で外壁材と旧塗膜を確認していなかった外壁材の種類、旧塗膜、下塗りを選んだ理由を現地調査の段階で説明してもらう

依頼先を選ぶときは、提案した製品を選んだ理由を、外壁材、今後住む予定の年数、屋根やシーリングの改修周期と結び付けて説明できるかを見てください。理由が「一番人気だから」「保証が長いから」だけの場合は、他の製品でも見積もりを依頼して同じ条件で比べると判断しやすくなります。

もう1つの判断材料は、施工中の記録を残す体制です。工程ごとの写真、使用した缶の写真、施工日と天候の記録を渡せる業者であれば、見積書どおりの製品と塗布量で施工されたかを完工後に確かめられます。業者選びの全体的な基準は外壁塗装の業者の選び方、保証書の読み方は外壁塗装の保証にまとめています。

シリコン塗料の基本と他の塗料との違い

ここからは、見積もりを比べる前提として押さえておきたいシリコン塗料の基本を確認します。シリコン塗料は、シリコン樹脂を含む合成樹脂を塗膜の主成分に使う塗料で、外壁用ではアクリルシリコン樹脂を使う製品が代表的です。戸建ての外壁の塗り替えで長く最も多く選ばれてきたグレードで、製品と色の選択肢が多い点が特長です。

他の塗料との違いは、期待耐用年数で比べると分かりやすくなります。次の表は、関西ペイントとエスケー化研がFAQで示している一般的な期待耐用年数を並べたものです。

塗料の分類関西ペイントのFAQエスケー化研のFAQシリコンと比べたときの見方
アクリル5〜7年5〜8年初期費用は抑えやすいが、塗り替えの回数が増える
ウレタン8〜10年8〜10年付帯部で使われることが多く、外壁全面では周期が短い
シリコン12〜15年10〜15年価格と耐久性のバランスで選ばれる標準的なグレード
ふっ素15〜20年15〜20年初期費用は高いが、足場を組む回数を減らしやすい
塗料の種類ごとの期待耐用年数を比べた横棒グラフ

ラジカル制御型は樹脂の分類ではなく、紫外線などで顔料から生じる劣化因子(ラジカル)を抑える技術です。エスケープレミアムシリコンやパーフェクトトップSiのように、シリコン系の樹脂とラジカル制御を組み合わせた製品があり、シリコンと二者択一の関係ではありません。仕組みはラジカル制御型塗料、上位グレードとの比較はフッ素塗料の価格と耐用年数と外壁塗装の塗料比較で扱っています。

水性と溶剤系、1液型と2液型は優劣ではなく、施工条件と下地で選び分けます。エスケー化研のFAQは、水性塗料と溶剤形塗料の性能に大きな差はないとしたうえで、水性塗料は5℃以下の低温では使えないため寒冷地では溶剤形が適すると説明しています。また、2液型は反応硬化タイプで幅広い下地に適用でき、下地への付着性は1液型より優れるとしています。見積書で区分が分かれていたら、自宅の外壁材と施工時期に合う理由を聞いてください。

期待耐用年数は保証年数ではありません。日本ペイントは期待耐用年数を、塗膜の下地保護機能が期待できなくなると予想される目安時期と定義し、外壁の値は一般都市部の東西面を想定していると説明しています。日射の強い面、海沿い、積雪地では前後するため、見積もりを比べる際は、総額を想定年数で割った1年あたりの費用も確認します。たとえば総額90万円で12年を想定すれば年7万5,000円、総額120万円で18年を想定すれば約6万7,000円です。今後20年以上住む予定なら、足場を組む回数まで含めて上位グレードとも比べてください。

よくある質問

シリコン塗料の見積もり単価は1㎡あたりいくらが目安ですか

戸建ての実勢では、下塗りから上塗りまでを含めて1㎡あたり2,300〜3,500円程度で見積もられることが多いものの、出典を特定できない目安です。メーカーの設計価格はエスケー化研のクリーンマイルドシリコンで3,180円/㎡ですが、300㎡以上を基準にした上塗りの材工価格で、下地調整費は含みません。見積書の単価がどの工程を含むかを確認してから比べてください。

同じシリコン塗料なのに業者によって見積もり金額が違うのはなぜですか

製品、下塗り材、塗り回数と塗布量、塗装面積の数え方、保証と付帯部の扱いが業者ごとに違うためです。日本ペイントのパーフェクトトップSiでも、下塗りの種類によって3工程の材工価格が4,240〜4,350円/㎡と変わります。1社の見積書を基準にして、他社にも同じ製品と仕様で見積もりを出し直してもらうと、純粋な価格差を比べられます。

見積書に「シリコン塗料一式」とだけ書かれていたらどうすればよいですか

メーカー名と商品名、下塗り材、塗り回数、塗装面積、予定缶数を追記してもらいましょう。商品名が分かれば、カタログで期待耐用年数と標準塗布量を確認でき、缶数が足りているかを計算できます。追記を断られる場合は、施工後に製品と塗布量を確かめる手段がないため、他の業者の見積もりと比べてから判断してください。

シリコン塗料の外壁は何年もちますか

関西ペイントはシリコン樹脂塗料の一般的な期待耐用年数を12〜15年、エスケー化研は10〜15年と示しています。これは次の塗り替え時期の目安で、保証年数ではありません。立地、色、外壁材、下地処理、塗布量で前後するため、定期的に点検し、チョーキングやひび割れなどの症状から時期を判断してください。

シリコン塗料とラジカル制御型塗料はどちらを選べばよいですか

価格差が小さく、同じ業者が両方の製品を扱えるなら、期待耐用年数の長いほうを候補にする考え方があります。エスケー化研では、クリーンマイルドシリコンが12〜15年・3,180円/㎡、ラジカル制御型のエスケープレミアムシリコンが14〜16年・2,920円/㎡と公表されています。製品ごとの公表値を並べ、自宅の外壁材に合う下塗りと組み合わせて選んでください。

屋根にも外壁と同じシリコン塗料を使えますか

屋根には屋根材に適合する屋根用の製品を使います。日本ペイントは、屋根の期待耐用年数は外壁の2分の1〜3分の2程度になると説明しており、同じシリコン系でも屋根のほうが早く劣化します。外壁と屋根を同時に塗る場合は、次の塗り替え時期がずれることを前提に計画してください。

まとめ

シリコン塗料の見積もりは、分類名が同じでも、製品、下塗り材、塗り回数と塗布量、塗装面積の数え方、保証と付帯部の扱いで単価が変わります。見積書にメーカー名と商品名、下塗り材、予定缶数、保証の対象が書かれているかを確かめ、メーカー公表の期待耐用年数と設計価格と照らして提案を評価してください。

依頼先は、製品を選んだ理由を外壁材と住む予定の年数に結び付けて説明でき、工程写真と使用缶の記録を残せるかで比べます。1社の見積書を基準にして同じ製品と仕様で他社にも依頼すると、価格差の理由がはっきりします。

外壁塗装見積ナビでは、希望する塗料のグレードと建物の条件を伝えて、審査基準を満たした施工店へ無料で見積もりを依頼できます。製品名と塗り回数をそろえた見積もりを比べ、納得できるシリコン塗装の提案を選んでください。

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