無料お問い合わせはこちら

COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

屋根の葺き替え費用|瓦屋根の公表事例と見積もりの見方

屋根の葺き替え費用|瓦屋根の公表事例と見積もりの見方

屋根の葺き替えは、古い屋根材を撤去し、防水シートを更新して新しい屋根材を施工する工事です。野地板と呼ばれる屋根の下地も、傷みがあれば直します。費用は新しい屋根材だけで決まらず、既存材の撤去・処分、下地の補修、屋根の形、足場で変わります。

「屋根の葺き替えは何万円」と一つの数字を見るより、自宅と条件が近い事例の内訳を確かめるほうが有用です。この記事では、公表資料にある瓦屋根を中心とした3つの試算を条件付きで読み、見積書で費用差を見つける方法を説明します。金属屋根やスレート屋根を撤去する公表事例は含まないため、それらの屋根では内訳の見方を参考にしてください。塗装・カバー工法・葺き替えの選び方全体は屋根塗装とカバー工法の比較を参照してください。

屋根の状態をそろえて見積もりを比較する

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼するときは、現在の屋根材、雨漏りの有無、改修履歴を各施工店へ伝えましょう。葺き替え案では撤去する面積と下地補修の範囲を明記してもらい、税込総額だけでなく内訳を比べてください。

葺き替え費用は既存材と新しい屋根材の組み合わせで変わります

費用の起点になるのは、何を撤去し、何を新しく葺くかです。瓦、スレート、金属では撤去時の作業と処分方法が異なります。さらに新しい屋根材が瓦か金属かによって、必要な下地・固定方法・棟などの部材も変わります。同じ屋根面積でも、二つの材料の組み合わせが違えば単価を横並びにできません。

次の金額は過去の公表資料にある試算で、2026年の市場相場ではありません。上の2行は、国土交通省のサイトに掲載された補助事業の報告書(住宅市場活性化協議会、平成23年3月)に載る、Web上の費用シミュレーションのモデルです。2010年度(平成22年度)の事業で作られ、2階建て、延床約120㎡、寄棟の屋根約124㎡という共通条件で、新しい屋根材の違いを見るための資料として使えます。3行目は国土交通省住宅局が監修し、日本建築防災協会が発行した2021年の瓦屋根改修資料で、山形県沖地震後の工事データなどを用いた別の例です。

既存材 → 新しい屋根材公表資料の規模と費用金額を読むときの条件
既存材の明記なし → 陶器瓦(防災瓦)2010年度の補助事業報告書:屋根約124㎡、概算168万円2階建て寄棟モデル。足場・廃材処分・下地・軒天井などの塗装を含み、アンテナなどの付帯物の脱着は含まない
陶器瓦 → スレート瓦同報告書:屋根約124㎡、概算132万円上の行と同じ建物モデル。新しい屋根材と下地工事の費用が異なる
瓦 → 瓦2021年の瓦屋根改修資料:屋根132㎡、棟12mで約240万円鶴岡市の被災住宅の改修データ等を基にした計算例。約200万~300万円を目安とする

※いずれの資料にも、金額が税込か税抜かの記載はありません。

2010年度のモデルでは、陶器瓦(防災瓦)へ葺き替える案とスレート瓦へ葺き替える案に36万円の差があります。ただし、この差を現在の屋根材ごとの価格差へ置き換えることはできません。約124㎡の共通モデルでも、屋根材を葺く費用のほかに下地と諸経費が変わっています。さらに、2021年の例とは屋根面積・棟の長さ・地域・時点が違います。古い数字から2026年の見積額を計算せず、現地調査を受けてください。

㎡単価に含まれる工事を分けて見ます

「葺き替え1㎡当たりいくら」という表示でも、屋根材を張る費用だけを指す場合と、撤去や足場まで含める場合があります。2021年の瓦屋根改修資料では、屋根面の工事単価を約1万3,000~2万3,000円/㎡、棟の工事単価を約5,000~7,000円/mとして別々に示しています。これは同資料の条件による概算で、屋根材だけの販売価格ではありません。

資料の内訳には、足場・養生、既存材撤去、野地板、防水シート、瓦、廃材処分、その他が入ります。たとえば同資料の防水シート敷設は600~1,200円/㎡、既存屋根の撤去は1,500~2,000円/㎡という参考値です。これは被災瓦屋根の改修事例を基にした資料の項目別目安なので、金属屋根や石綿を含むスレートへそのまま流用できません。

2010年度の補助事業報告書のモデルでは、陶器瓦(防災瓦)への葺き替えで仮設足場・養生費19万3,000円、既存解体・処分費19万8,000円、合板下地18万6,000円、屋根葺き替え工事78万円を計上しています。スレート瓦への案は同じ足場・解体費でも、合板下地13万円、屋根葺き替え工事52万円です。古いモデルの金額そのものではなく、屋根材以外の項目も分けて確認するために参照してください。受け取った見積書では単位、数量、税込か税別か、どこまで含むかを確認しましょう。

足場の数量は通常、屋根面積と同じではありません。外壁沿いの足場や屋根上の作業足場をどれだけ組むか、勾配と建物高さによって変わります。外壁塗装と同時に施工するときは足場を共用できる部分があるため、屋根だけの見積もりと同時工事の見積もりで、足場を二重に計上していないか聞きましょう。外壁と屋根を同時に塗装する費用も比較の参考になります。

葺き替えの工程と追加費用が出る場所を確認します

葺き替えは、足場と養生の後、既存屋根材を撤去し、下地の状態を確認します。必要な野地板の補修または交換を行い、防水シートを敷いて、新しい屋根材と棟・軒先・壁際の部材を施工します。2021年の瓦屋根改修資料も、撤去、傷んだ野地板の交換、下地の再構成、屋根材の固定という順を示しています。

見積もりで特に確認したいのは、撤去するまで見えない部分です。小屋裏の雨染みや表面の沈みで下地の傷みを疑えても、野地板の補修面積を着工前に確定できないことがあります。「野地板補修一式」だけでは追加費用の条件が分からないため、予定数量、追加時の単価、写真による報告、変更契約のタイミングを決めてください。

瓦の下に土がある場合や、古いスレートに石綿が含まれる場合は、撤去・運搬・処分の作業が変わります。古い屋根材を見ただけで石綿の有無を決めず、施工店に対象材料の事前調査と結果を確認しましょう。厚生労働省の石綿総合情報ポータルサイトは、解体・改修工事では規模の大小にかかわらず、工事に関わる部分の材料を着工前に事前調査するよう案内しています。2023年10月1日以降に着工する工事では、建築物石綿含有建材調査者など一定の要件を満たす人による調査が必要です。

ただし、環境省の研修会資料によると、新築の着工日が2006年9月1日以降の建築物は、着工日の確認だけで事前調査を終えられ、調査者による調査も要りません。設計図書や確認済証などの書類で着工日を示せるか、施工店と確認してください。また、建築物の改修工事で、工事費・材料費・消費税を含む請負金額が100万円以上なら、元請業者が着工前に石綿事前調査結果報告システムで労働基準監督署と都道府県等へ調査結果を報告します。調査費と、含有が判明した場合の処分費を別の項目として確認しましょう。

太陽光パネル、雪止め、天窓、アンテナがある家では、取り外し・再設置や取合いの防水工事が追加されます。新しい屋根材の費用に含まれていると思い込まず、設備の扱いと保証への影響を確認してください。工事中の雨に備え、一日に撤去する範囲と、その日のうちに防水する範囲も施工店へ聞きましょう。

塗装で済むかは表面と下地の状態で判断します

葺き替えの見積もりを取る前に、塗装やカバー工法で足りる状態かも確かめておきましょう。表面の劣化が中心で下地が健全なら塗装、屋根材は傷んでいても下地が健全ならカバー工法も候補です。ケイミューは平板のスレートでは重ね葺きを検討できる一方、瓦屋根には不向きと説明しています。三つの工法の比べ方は屋根塗装とカバー工法の比較、スレートの塗装可否はスレート屋根の塗装で説明しています。

葺き替えを選ぶ根拠になるのは、下地の傷み、既存材を撤去する必要、屋根を軽くする目的などです。「築何年だから葺き替え」という一律の時期はないため、どの方法で下地や小屋裏を確認したかを施工店に聞いてください。高所へ自分で上がる必要はありません。

葺き替えの見積書は撤去と新設の数量をそろえて比べます

複数の施工店へは、同じ屋根図面、雨漏りの場所、過去の工事記録を渡しましょう。片方は野地板を全面更新し、もう片方は部分補修なら、総額差は屋根材の単価差だけではありません。次の表で、含まれる工事と数量を横に並べてください。

見積項目書面で確かめること差があるときの質問
調査と既存材屋根材の種類、石綿調査の結果、撤去面積調査範囲と処分区分は同じか
下地野地板の交換・増し張りの面積、追加単価全面か部分か、着工後の変更はどう決めるか
防水シート製品名、施工面積、重ねと壁際の処理屋根材の面積と違う理由は何か
新しい屋根材製品名、材質、色、㎡数、必要な勾配同じ性能・保証条件の製品か
棟・軒先・谷部材名、長さ、換気棟や雪止め「一式」に含む長さと箇所はどこか
足場・付帯工事足場面積、設備脱着、運搬、廃材処分税込総額に含まれない費用は何か

新しい屋根材の「保証〇年」という表示があっても、雨漏りの施工保証、製品の材料保証、工事店の点検は対象が違います。保証書の発行者、対象部位、条件を確認してください。完成後は、撤去前の下地、補修後、防水シート施工後、棟・谷などの完成写真を受け取り、使用した製品名と数量を見積書と照合します。

よくある質問

金額の目安だけで工法を決めず、自宅の屋根材と下地の状態を確認したうえで見積もりを取りましょう。

屋根の葺き替え費用は何万円が相場ですか

屋根面積と既存材・新規材の組み合わせが分からないと、一つの金額は示せません。国土交通省住宅局が監修した2021年の瓦屋根改修資料には屋根132㎡で約240万円という瓦の改修例が、国交省サイトに掲載された住宅市場活性化協議会の補助事業報告書には屋根約124㎡で陶器瓦からスレート瓦へ葺き替える概算132万円の古いモデルがあります。いずれも2026年の全国相場ではありません。自宅と同じ撤去・下地・足場を含む見積もりを確認してください。

瓦から金属屋根への葺き替えは安くなりますか

材料の重さや施工方法は変わりますが、金属屋根なら必ず安くなるとはいえません。瓦の撤去・処分、野地板の補修、金属屋根の製品、板金の長さで総額が決まります。金属屋根への見積もりを比較するときは、屋根面積と足場、設備脱着を含むか確認しましょう。

スレート屋根を葺き替えるときは石綿の費用が必要ですか

古いスレートのすべてに石綿が含まれるわけではありません。新築の着工日が2006年9月1日以降なら、着工日の確認で事前調査を終えられます。それより前の建物では撤去する材料を事前調査で確認し、含有が分かった場合は適切な処分を計画します。請負金額が100万円以上の改修工事では調査結果の報告も必要です。調査費、撤去費、処分費が見積書のどの欄に入るか施工店へ聞いてください。

屋根の葺き替えは築何年で行いますか

築年数だけでは決まりません。屋根材の割れ・腐食、雨漏りの原因、野地板と防水シートの状態、過去の補修を調べます。表面の劣化が中心なら塗装、屋根材の劣化で下地が健全ならカバー工法も比較できます。下地の修理が必要なら葺き替え案を確認してください。

葺き替えとカバー工法の見積もりは何を比べますか

工法の選び方は屋根塗装とカバー工法の比較で整理しています。費用の面では、葺き替え案にだけ入る既存材の撤去・処分と野地板の補修数量を確認し、両案で屋根面積と足場をそろえて比べましょう。

葺き替え中に下地の傷みが見つかったら追加料金になりますか

着工前の見積もりに含まない範囲なら、変更見積もりが必要になることがあります。野地板の追加交換を何㎡いくらで行うか、写真で報告を受ける時点、施主の了承を得てから施工する手順を契約前に決めてください。追加工事の内容と税込総額は書面で残します。

まとめ

屋根の葺き替え費用は、既存材の撤去、新しい屋根材、野地板、防水シート、足場、棟や谷の施工で変わります。瓦とスレートの公表事例も、面積と下地の工事範囲が違えば同じ相場として扱えません。自宅の条件に近い資料を参考にし、見積書の数量と含まれる工事をそろえてください。

塗装やカバー工法で済むかも、築年数だけでは判断できません。雨漏りと下地の状態を写真で確認し、各案が何を直すかを比べましょう。

撤去・下地・新設を分けて比較する

外壁塗装見積ナビで見積もりを取る際は、屋根材と雨漏りの情報を各社へ同じように伝えましょう。葺き替え案では、撤去・処分、野地板、防水シート、新しい屋根材、足場の数量と税込総額を確認してください。

参考資料

\相見積り大歓迎!/

無料

お問い合わせ
はこちら

相見積り大歓迎!お気軽にご依頼ください!

無料お問い合わせはこちら