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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

吹き付けタイル外壁の塗り替え|特徴・費用・塗料の選び方

吹き付けタイル外壁の塗り替え|特徴・費用・塗料の選び方

「吹き付けタイル」は焼き物のタイルを張った壁ではありません。主材を吹き付けて凹凸模様を作り、その上へ色付きの上塗りを施す複層仕上塗材の通称です。陶磁器タイルと取り違えると、塗装の要否も補修方法も変わってしまいます。

塗り替えでは、上塗りの色あせだけでなく、模様層の浮き、硬質か弾性か、モルタル・コンクリート下地のひびを確認します。本記事では、吹き付けタイル仕上げの識別と改修に絞って解説します。

旧仕上げの種類と残せる範囲をそろえましょう

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吹き付けタイルは下塗り・主材・上塗りで構成される

複層仕上塗材は、下地との付着を担う下塗り、厚みと模様を作る主材、色・艶・耐候性を担う上塗りで構成されます。玉状に吹き付けた主材の凸部をローラー等で押さえる「ヘッドカット」など、施工方法によって模様が変わります。

リシンは骨材を含む薄い砂壁状の仕上げ、スタッコはより厚く大柄な模様が一般的です。しかし改修歴がある壁は、上から別の塗料が重なり、外観だけでは判別しにくくなります。設計図の外部仕上表、過去の見積書、断面観察から確認します。

JIS A 6909では複層塗材に硬質、可とう形、防水形などの区分があります。「吹き付けタイル」という呼び名だけでは性能を特定できないため、既存層の弾性や付着を調べることが重要です。

硬質・弾性と過去の塗り重ねを診断する

硬質の旧仕上げへ過度に柔らかい層を組み合わせる場合や、弾性層へ硬い塗料を重ねる場合は、割れ・膨れ・付着不良のリスクを検討します。旧塗膜を指で押すだけでは正確に分からないため、施工会社に層構成と適合性を説明してもらいます。

塗膜の一部を採取・観察すると、主材と上塗りの層、塗り替え回数、剥離している界面を確認できる場合があります。必要に応じて付着強度試験や試験施工を行い、健全な旧層を残すか、脆弱層を除去するか決めます。

状態調べる内容改修の方向
色あせ・チョーキング上塗りだけの劣化か洗浄・下塗り・再塗装
凸部だけ摩耗模様層の強度模様を残すか再形成
膨れ水分、層間剥離原因除去と弱層撤去
ひび割れ下地までの深さ、動きひび補修後に適合仕上げ
広範囲の浮き剥離界面、落下危険除去・再形成を検討

ひびと膨れは塗る前に原因を止める

表面の細いひびでも、モルタルやコンクリート下地まで達していれば、上塗りだけでは再発します。幅、深さ、方向、動き、漏水を調べ、被覆、樹脂注入、Uカットシール材充填などから補修方法を選びます。

膨れは旧塗膜の付着不良だけでなく、壁内部の水分、漏水、透湿性の低い塗膜の重なりが関係することがあります。膨れだけを削って塗り直しても、水分供給が続けば周囲へ再発します。屋上、笠木、窓回り、目地も確認してください。

浮いた仕上げは落下のおそれがあります。高所を自分で叩いたり剥がしたりせず、直下への立ち入りを避けて専門業者へ相談します。

模様を残す塗装と作り直す工法を選ぶ

既存主材が健全なら、凹凸を残したまま下塗りと上塗りをローラーや吹付けで施工できます。凹部へ塗料が届く道具を選び、塗布量を確保します。平滑面と同じ面積でも、模様が深いほど材料量が増えます。

補修跡や模様の欠損が多い場合は、下地を整え、主材でパターンを再形成してから上塗りします。既存との境界だけ直すとパターン差が目立つため、面単位で再形成する場合もあります。吹付けは均一な模様を作りやすい一方、飛散養生と近隣対策が重要です。

凸部処理の有無、玉の大きさ、密度、艶で完成像が変わります。着工前に実壁へ試験面を作り、乾燥後の色と陰影を確認しましょう。

上塗りは旧塗膜と下地水分に合わせる

上塗りはシリコン、ふっ素などの呼称だけで選びません。水性・弱溶剤、1液・2液、硬質・弾性、透湿性、低汚染性を、既存層と建物条件に合わせます。適合する下塗りを含む塗装系としてメーカー仕様を確認します。

防水形複層塗材は、弾性のある主材層によってひびへの追従と防水性を持たせる仕様があります。ただし構造的なひびや大きな動きを永久に防ぐものではなく、含水した下地へ施工すれば膨れの原因になります。

艶ありは凹凸を強調し、艶消しは落ち着いて見える反面、製品によって汚れやすさが異なります。同一製品の艶調整範囲と性能を確認し、試験面で選びます。

吹き付けタイル外壁の費用

既存模様を残す一般的な塗り替えは、塗装部分で1平方メートル当たり約3,000〜5,500円が市場目安です。主材の再吹付け、全面的な旧層除去、防水形仕様、広いひび補修が必要なら高くなります。30坪前後の戸建てで足場や付帯部を含む総額は80万〜150万円程度の例がありますが、個別数量で判断してください。

見積書では、洗浄、旧塗膜除去、ひび補修、下塗り、主材、上塗りを分けます。主材を再形成するなら、製品名、面積、所要量、凸部処理、施工方法を記載してもらいます。

比較項目確認点
既存診断硬質・弾性、付着、剥離界面
下地処理除去範囲、補修工法、数量
模様残す・部分補修・全面再形成
材料下塗りから上塗りの商品名・所要量
施工ローラー・吹付け、飛散養生
精算足場後に補修が増えた場合の単価

工事中は隠れる層を写真で確認する

洗浄後にひびと浮きを再確認し、追加箇所を立面図へ記録します。脆弱層の除去、ひび補修、下塗り、模様合わせは上塗り後に見えないため、工程ごとに写真を残してもらいます。

使用缶数と塗布面積から、メーカー所定の使用量に対して大きな不足がないか確認します。吹付け時は車、植栽、窓、隣家を養生し、風が強い日の施工を避けます。

足場解体前に、凹部の塗り残し、模様むら、艶、補修跡、膨れ、窓回りを検査します。保証は新しい上塗りだけか、残した旧仕上げやひび補修も含むかを分けます。

よくある質問

吹き付けタイルは本物のタイルですか

違います。一般には、液状の主材を吹き付けて凹凸模様を作る複層仕上塗材を指します。陶磁器タイル張りとは構成も改修方法も異なります。

吹き付けタイルの上からローラー塗装できますか

既存層が健全で新しい塗装系が適合すれば可能です。深い凹部へ届くローラーを使い、所要量を確保します。模様欠損が多い場合は主材の再形成も比較します。

弾性塗料ならひび割れ補修は不要ですか

不要にはなりません。ひびの幅、深さ、動き、漏水を調べ、必要な補修をしてから弾性仕様を検討します。大きな動きや構造的なひびを塗膜だけで解決できません。

リシンとの見分け方は何ですか

吹き付けタイルは複層で比較的大きな玉状模様と上塗りがあり、リシンは細かな骨材を含む薄い砂壁状が一般的です。改修で外観が変わるため、仕上表や塗膜断面も確認します。

参考資料

  • 日本産業規格 JIS A 6909「建築用仕上塗材」
  • 国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)」
  • エスケー化研「複層仕上塗材・改修用下塗材 製品資料」

まとめ

吹き付けタイル外壁は、下塗り、模様を作る主材、上塗りで構成される複層仕上塗材です。塗り替え前に硬質・弾性、過去の塗り重ね、付着、ひび、膨れを調べ、残せる層と除去する層を分けます。

既存模様を残すか、主材から再形成するかで、施工方法と費用は変わります。見積もりでは各層の商品名、所要量、補修数量、吹付け養生、試験面をそろえて比較しましょう。

外壁塗装見積ナビでは、吹き付けタイル外壁の既存仕様と劣化状態を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。診断と完成模様の条件をそろえて検討してください。

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