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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁のクリヤー塗装とは?費用・耐用年数とできないケース

外壁のクリヤー塗装とは?費用・耐用年数とできないケース

外壁のクリヤー塗装は、窯業系サイディングの柄や複数色の意匠を透かしたまま、透明な塗膜で保護する方法です。単色で塗りつぶさず新築時のデザインを残せる反面、色あせ、ひび、補修跡も透けて見えます。そのため、劣化が進んでから選ぶより、既存意匠がきれいな段階で適否を判断する塗装です。

また、光触媒や無機系などの表面加工、シーリングとの施工順、透明塗膜の艶によって仕上がりと付着性が変わります。本記事では、意匠窯業系サイディングへの透明塗装を中心に、できるケースとできないケースを具体的に解説します。

透明にしたい面と塗りつぶす面を分けて比べましょう

外壁塗装見積ナビでは、サイディングの商品情報と劣化状況を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。

クリヤー塗装は既存の柄を隠さない

クリヤー塗料には着色顔料がほとんどなく、既存外壁の色柄を見せながら表面に保護膜を作ります。製品により、紫外線吸収、低汚染、防藻・防かびなどの機能と、シリコン・ふっ素等の樹脂、1液・2液、水性・弱溶剤の違いがあります。

透明でも「何も塗っていない見た目」と同じにはなりません。濡れ色で既存色が濃く見える、艶で凹凸が強調される、補修部分の吸い込みが違ってむらになることがあります。艶あり、3分艶など選択できる範囲を確認し、実壁で試験塗装します。

耐用年数は製品、樹脂、立地、下地、塗布量で変わります。市場ではシリコン系で10〜15年前後、ふっ素系で12〜18年前後などの目安が示されますが、保証年数ではありません。メーカーの促進耐候性試験と施工店の保証を分けて確認しましょう。

クリヤー塗装に適するか六項目で判断する

日本ペイントは、窯業系サイディングの劣化が軽微で、チョーキングや割れ等が生じていない場合にクリヤー塗装を案内しています。築年数ではなく、次の状態を面ごとに調べます。

確認項目適しやすい状態難しくなる状態
色柄意匠が鮮明広い退色・変色
チョーキングほぼない手に顔料粉が多く付く
表面健全で付着が見込める剥離、脆弱化、著しい吸水
ひび・欠け少なく補修跡が許容できる多数あり補修色が目立つ
既存加工適合確認済み光触媒等で付着が確保できない
シーリング改修仕様を組める汚染・相性・施工順が未確認

北面はきれいでも南西面だけ退色している住宅があります。全面を同じ透明仕上げにせず、状態のよい玄関面はクリヤー、劣化した面は色付き塗装にする分け方も可能です。ただし、角の見切り位置と色のつながりを完成イメージで確認します。

手遅れになるのは柄を透明膜で救えない状態

「築10年を過ぎたら手遅れ」と一律にはいえません。早く色あせる面も、長く健全な面もあります。問題は、透明膜の下に残したくない劣化や補修跡があることです。

チョーキングが著しい場合、表面の粉を除去しても元の柄が均一に戻るとは限りません。凍害で表層が剥がれた板、反りや大きな割れ、広範囲の補修、退色した印刷は、クリヤーで隠せません。板交換、多彩模様塗装、2色塗り、単色塗装などを比較します。

小さなひびや釘頭を補修できても、補修材の色が透けます。施工店には、補修後に試験面を作り、どの距離からどの程度見えるか示してもらいます。「透明だから元通り」ではなく、残る色差を契約前に共有することが大切です。

光触媒など特殊コーティングは付着試験が必要

近年の高意匠サイディングには、光触媒、無機、ふっ素、親水性などの工場塗装があります。汚れを付きにくくする表面は、新しい塗料も付着しにくい場合があります。日本ペイントも、一部の特殊表面には一般塗料の付着確保が難しく、同社クリヤー製品でも光触媒加工品への塗装を避けるよう案内しています。

すべての光触媒面が同じではなく、塗料メーカーごとに適用範囲が異なります。新築時の仕様書やサイディング裏面刻印からメーカー・品番を確認し、外壁材メーカーと塗料メーカーの情報を照合します。品番不明なら、洗浄・研磨・下塗りを含む試験施工と付着試験を行います。

付着できない面へ無理に透明塗装すると、数年以内に白濁や剥離が目立つおそれがあります。対応下塗りを使うと透明性を保てない仕様もあるため、色付き塗装へ切り替える判断も必要です。

シーリングは先打ち・後打ちを製品仕様で決める

サイディング目地のシーリングは、クリヤー塗装の前に施工して上から塗膜で覆う方法と、塗装後に露出仕上げとする方法があります。どちらが常に正しいわけではなく、クリヤー塗料とシーリング材の適合、汚染、塗膜の割れ、保証条件で決めます。

先打ちではシーリングを透明膜で保護できますが、目地の動きで塗膜が割れる、可塑剤等の影響で汚れる場合があります。後打ちでは塗膜割れを避けやすい一方、シーリングが露出し、養生線や色選びが仕上がりを左右します。

見積書には、撤去打ち替えか増し打ちか、施工延長、材料名、目地色、プライマー、施工順を記載してもらいます。透明塗膜では目地周囲の汚れが隠れないため、試験施工で確認してください。

洗浄・補修・透明塗装の順で施工する

施工は、診断、養生、洗浄、乾燥、ひび・欠け・釘頭等の補修、必要な目地改修、クリヤー塗装、検査の順が基本です。製品によって下塗り不要の2回塗りなど仕様が異なるため、「必ず3回塗り」という一般論を当てはめません。

洗浄不足は付着不良につながりますが、劣化した表面へ強い圧力をかけると意匠層を傷めます。洗浄後に十分乾燥させ、補修色と艶を承認してから全面施工へ進みます。透明な各工程は目視しにくいため、缶数、塗布面積、施工時間、写真を記録します。

完了時は、白濁、垂れ、塗り残し、艶むら、補修跡、目地、窓回りを足場解体前に確認します。朝夕の斜光でむらが見える場合もあるので、時間帯を変えて点検すると有効です。

クリヤー塗装の費用は面の選別で変わる

クリヤー塗装部分の市場目安は1平方メートル当たり約2,500〜5,000円です。30坪前後の住宅で足場、洗浄、シーリング、付帯部を含む総額は70万〜130万円程度の例があります。ふっ素系、補修色合わせ、特殊下地の試験、面ごとの塗り分けで増減します。

見積項目確認内容
適合確認外壁材品番、既存加工、試験施工
洗浄面積、方法、乾燥期間
補修ひび・欠け・釘頭の箇所数と色合わせ
クリヤー製品名、艶、面積、回数、所要量
色付き塗装併用する面、境界、完成色
シーリングm数、工法、材料、施工順
足場・付帯部含む範囲と税

総額だけでは、目地改修が含まれるか、クリヤーを塗れない面をどうするか分かりません。面ごとの仕上げを立面図へ色分けし、追加補修の単価を決めます。

よくある質問

築10年を過ぎるとクリヤー塗装はできませんか

年数だけでは決まりません。チョーキング、退色、割れ、表面加工、補修跡を面ごとに確認します。築浅でも南面が傷んで難しい場合があり、年数が経っても意匠が健全なら適用できる可能性があります。

クリヤー塗装で色あせは元に戻りますか

濡れ色で一時的に濃く見えることはありますが、失われた印刷色を透明膜が復元するわけではありません。色あせが目立つ場合はカラークリヤー、多彩仕上げ、色付き塗装を比較します。

透明塗料ならどのサイディングにも塗れますか

塗れません。光触媒などの表面加工、著しい劣化、旧クリヤー、金属や樹脂系外壁では製品の適用が異なります。メーカー・品番を確認し、不明なら試験塗装と付着試験を行います。

クリヤー塗装後もシーリングは見えますか

見えます。先打ちなら透明塗膜越しに、後打ちなら露出した目地色として見えます。外壁の柄に合う色を選び、施工順と仕上がりを試験面やカラーシミュレーションで確認します。

参考資料

  • 日本ペイント「窯業サイディングボードの模様を残す塗装方法」
  • 日本ペイント「特殊コーティングサイディングの塗り替えに関するFAQ」
  • 窯業系サイディング材・クリヤー塗料各メーカーの施工要領書

まとめ

外壁クリヤー塗装は、窯業系サイディングの柄を透明塗膜で残す方法です。意匠が鮮明で、チョーキングや割れが少なく、既存表面への付着を確保できる段階に向きます。劣化や補修跡は隠せないため、面ごとに透明・多彩・単色仕上げを選び分けます。

外壁材の品番、特殊コーティング、試験塗装、目地の施工順を確認し、見積もりでは仕上げ面積と補修箇所を分けて比べましょう。

外壁塗装見積ナビでは、サイディングの意匠と劣化状況を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。クリヤー塗装が可能な面と別仕上げにする面をそろえて比較してください。

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