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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁塗装DIYの失敗は業者へ|やり直し費用と依頼先の選び方

外壁塗装はDIYできる?手順・費用とプロに任せる判断基準

自分で塗った外壁が数か月で剥がれた、色むらが目立つ、途中で手に負えなくなった。そうした状態で業者に見積もりを頼むと、ある会社は「上から塗り直せば済む」と言い、別の会社は「旧塗膜をすべて落とす必要がある」と言うなど、提案と金額が大きく分かれることがあります。どちらが自宅に合っているのか判断できず、困っている方も多いはずです。

提案が分かれるのは、DIYで塗った塗膜がどの程度密着しているか、下地に何が起きているかの見立てが業者ごとに違うためです。見立ての根拠を確かめずに金額だけで選ぶと、安い案で再び剥がれる、高い案で不要な除去費を払うといった失敗につながります。

この記事では、DIY後の塗り直しで見積もりが業者ごとに違う理由、見積書で確認する項目、依頼先の選び方と失敗例を先に解説します。後半では、これからDIYを考えている方向けに、自分で対応できる範囲と費用・手順の要点を短くまとめています。

DIY後の塗り直しは複数社の見立てで比較

外壁塗装見積ナビでは、審査基準をクリアしたサービス店へ無料で見積もりを依頼できます。DIYで使った塗料名と施工時期を伝え、旧塗膜の扱いと下地補修の範囲を複数社の見積もりで比べてください。

DIYの塗り直しで業者ごとに提案が違う理由

DIY後の見積もりで差が出る最大の理由は、既存の塗膜を「残せる」と判断するか「除去する」と判断するかです。この判断は、目視と指触だけで行う会社もあれば、テープやカッターで付着の状態を確かめる会社、DIY部分の一部を剥がして下地を確認する会社もあります。調べ方が違えば、同じ家でも工程と金額が変わります。

日本ペイントは、汚れや劣化塗膜を残したまま塗ると十分な付着性を確保しにくく、剥がれの原因になると説明しています。DIYで下塗りを省いた、洗浄が不十分だった、外壁材に合わない塗料を使ったといった場合、その塗膜の上に業者が塗り重ねても、下の層ごと剥がれるおそれが残ります。業者が除去を提案するのは、この下層の弱さを見込んでいるためです。

提案の型主な工程金額が増える項目向いている状態
上から塗り重ねる洗浄、部分補修、下塗り、中塗り、上塗り下塗り材の変更DIY塗膜が健全に密着し、色むらだけが問題
DIY部分を部分除去する剥がれ部のケレン、段差調整、全面塗装ケレンの手間、下地調整材剥がれ・膨れが一部に限られる
旧塗膜を広く除去する剥離剤や研磨で除去、下地補修、全面塗装除去工程、廃材処分、工期DIY塗膜が広範囲で浮いている
外壁材の補修・交換を含む張り替えや下地補修、防水処理、塗装材料、板金・大工工事雨水の侵入で外壁材が傷んでいる
DIY塗膜の状態に応じて業者の塗り直し提案が変わることを示した図

もう一つの差は、DIYで起きた不具合の原因をどこに置くかです。日本ペイントは、同じ場所で膨れが繰り返す原因の一つに建物の漏水を挙げ、漏水箇所を補修してから塗装しない限り根本対策にならないと説明しています。塗膜の問題とみる会社は塗装工程だけを見積もり、漏水とみる会社はシーリングや防水の工事を加えます。原因の説明が見積書の金額差の中身です。

足場の扱いも提案を分けます。DIYで塗った範囲が1階だけでも、塗り直しで色をそろえるには2階まで塗る必要があり、足場を組む前提で見積もる会社と、1階の部分補修にとどめる会社では総額が大きく違います。費用の全体感は外壁塗装の費用相場で確認できます。

DIY後の見積書で確認する項目

DIY後の見積書は、通常の塗り替えより「既存塗膜をどう扱うか」の記載が重要です。次の表の項目が書かれているかを確認し、書かれていない項目は質問して書面で回答をもらいましょう。見積書全般の読み方は外壁塗装の見積もりの取り方と見積書の見方で解説しています。

項目確認する内容注意したい書き方
既存塗膜の調査付着の確認方法(目視・テープ・一部剥離)と結果の写真「状態良好」とだけ書き、確認方法がない
旧塗膜の除去・ケレン除去する範囲(㎡)と方法(研磨・剥離剤など)「ケレン一式」で範囲も方法も不明
下地補修ひび割れ・欠損・浮きの箇所数や長さ、補修材DIYで埋めた箇所の扱いが書かれていない
下塗り材メーカー名、商品名、DIY塗膜との相性の説明「下塗り」だけで商品名がない
中塗り・上塗り商品名、塗り回数、塗布面積塗装範囲がDIY部分だけか全面か不明
シーリング打ち替えか増し打ちか、施工長(m)DIYで充填した部分を撤去するかの記載がない
足場足場面積と単価、DIY範囲外まで塗るか足場あり・なしの比較がない
追加工事の条件除去後に下地の傷みが見つかった場合の単価と承認手順「現場判断で追加」とだけある
保証保証期間と、DIY部分を保証対象に含めるかDIY部分の免責範囲が書かれていない
DIY後の外壁塗り直しの見積書で旧塗膜の扱いと保証範囲を確認する箇所を示したサンプル

特に確認したいのは、除去の範囲と追加工事の条件です。旧塗膜を剥がすと、隠れていたひび割れや外壁材の傷みが見つかることがあります。見つかった場合の単価と、施主が承認してから着手する手順を契約前に決めておくと、工事中の追加請求を防げます。追加費用が発生しやすい場面は外壁塗装で追加料金が発生するケースにまとめています。

保証の範囲も会社で差が出ます。DIY塗膜を残して上から塗る場合、下層の剥がれに起因する不具合を保証の対象外とする会社があります。一方、全面除去してから塗る会社は、通常の塗り替えと同じ保証を付けることがあります。価格差を比べるときは、保証の対象範囲の違いも差額の一部として読みましょう。

依頼先の選び方とDIY後の依頼でよくある失敗

DIY後の塗り直しでは、塗装の腕に加えて、既存塗膜と下地を診断する力のある会社を選ぶことが大切です。現地調査でDIY部分を触って確かめる、剥がれた箇所の断面を見る、DIYで使った塗料の缶や仕様書を見せてほしいと求めるなど、原因を確かめようとする会社は見立ての根拠を説明できます。業者選び全般の基準は外壁塗装業者の選び方で扱っています。

失敗例原因防ぎ方
安い「上から塗るだけ」の案を選び、1年ほどで再び剥がれたDIY塗膜の密着を確認しないまま塗り重ねた付着の確認方法と結果の写真を見積もり前に求める
全面除去の高額な案を選んだが、除去が必要な範囲は一部だった1社の見立てだけで判断した2~3社に現地調査を依頼し、除去範囲の根拠を比べる
工事中に下地の腐食が見つかり、大きな追加費用が出た追加工事の単価と承認手順を決めていなかった契約書に追加時の単価と写真提示・承認の手順を入れる
膨れを塗り直したが、同じ場所がまた膨れた漏水の調査をせず塗装だけで対応した雨染みや膨れの繰り返しがあれば散水調査などを相談する
DIY部分が保証の対象外で、不具合時に費用を自己負担した保証書の免責範囲を確認しなかった保証の対象部位とDIY部分の扱いを書面で受け取る
訪問してきた業者に「DIYは危ない」と急かされ即日契約した比較の時間を取らなかったその場で契約せず、別の会社にも診断を依頼する

依頼先を比べるときは、同じ情報を各社に渡すことも欠かせません。DIYで使った塗料の商品名と缶、施工した時期、塗った範囲、剥がれや膨れが出た時期、気になる箇所の写真をまとめておくと、各社の見立てが同じ前提になります。情報が少ないと、会社ごとに安全側や楽観側の前提を置くため、見積もりの差がかえって大きくなります。

DIYの不具合が施工不良か経年劣化かを判断しにくいとき、または以前に業者が施工した部分との境目で問題が起きているときは、やり直しを求める根拠の整理が必要です。判断基準と手順は外壁塗装のやり直しを求められる根拠で解説しています。

外壁のDIY後に業者へ見積もりを依頼するとき渡す情報のチェックリスト

DIYの失敗で起きやすい症状と業者に伝える情報

DIYの不具合は、塗った直後ではなく数か月後に剥がれや膨れとして表れることが多くあります。症状と原因の組み合わせを知っておくと、業者の説明が妥当かを判断しやすくなります。

剥がれは、洗浄不足、下塗りの省略、外壁材に合わない下塗り材が主な原因です。色むらや艶むらは、塗料の薄めすぎや塗り回数の不足、少量の缶を継ぎ足したことで起きます。日本ペイントは、上塗りの回数を増やしても塗膜の劣化は表面付近から進むため、厚く塗っても抑えられないと説明しており、DIYで何度も重ね塗りした外壁が長持ちするわけではありません。

膨れは、湿った下地への塗装や漏水が関係します。日本ペイントは塗装に適した条件を気温5℃以上・湿度85%未満としており、冬の早朝や夕方の結露時に塗った場合は乾燥不良が起きやすくなります。国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書も、気温5℃以下、湿度85%以上、結露などで乾燥に不適当な場合は塗装を行わないとしています。

次の症状があれば、DIYで上から塞がず、業者に調査を依頼してください。幅や深さのあるひび割れ、室内の雨染み、サイディングの反りや崩れ、金属外壁の穴あき、広範囲の膨れ、築年数の古い建物で既存の仕上材を削る必要がある場合です。古い仕上材には石綿を含むものがあり、改修工事では施工会社による事前調査が必要です。制度は厚生労働省の石綿総合情報ポータルサイトで確認できます。

業者に伝える情報は、使用した塗料の商品名と缶、施工日と天候、塗った範囲、補修材を使った箇所、症状が出た時期と写真です。記録があるほど、除去範囲を必要以上に広げずに済む可能性が高まります。

DIYを検討できる範囲と費用・手順の要点

ここからは、これからDIYを考えている方向けに、自分で対応できる範囲と注意点をまとめます。判断の基準は面積より高さと劣化の原因です。地上から無理なく手が届く小面積、物置や塀の軽微な塗り替え、水と柔らかいブラシで行う低所の清掃は候補になります。2階の外壁、軒天、屋根際、電線付近、雨漏りがある場所は業者へ依頼してください。

外壁でDIYを検討できる範囲と業者へ依頼すべき範囲を色分けした住宅のイラスト

高所作業の基準は法令で示されています。労働安全衛生規則は、高さ2m以上で墜落のおそれがある作業には足場などの作業床を、高さ1.5mを超える箇所には安全に昇降する設備を設けるよう事業者に求めています。個人のDIYを直接規制する規則ではありませんが、はしごや脚立で2階を塗る作業がプロの安全水準から大きく離れていることが分かります。

分類主な道具・材料費用目安(税込)
洗浄ホース、ブラシ、洗浄剤3,000~15,000円
下地処理皮すき、サンドペーパー、補修材5,000~30,000円
養生マスカー、テープ、シート5,000~20,000円
塗装ローラー、刷毛、バケット5,000~20,000円
塗料下塗り・上塗り塗料面積・製品による
保護具手袋、保護眼鏡、防毒マスク等5,000~20,000円

表の金額は、ホームセンターなどで小面積向けにそろえる場合の目安(2026年9月時点)です。全面を塗る場合は、これに足場、飛散防止、廃材処理が加わります。途中で業者へ切り替えると、DIYで塗った部分を除去する工程が増え、最初から依頼するより高くなることがあります。

手順は、外壁材と劣化の確認、塗料の仕様書の確認、洗浄と乾燥、下地補修、養生、下塗り・中塗り・上塗りの順です。仕様書に書かれた適用下地、希釈、塗布量、塗り重ね時間を守り、各工程を写真で記録してください。サイディングには排水や通気のために塞いではいけない隙間があるため、判断できない隙間をすべて埋めないことも大切です。屋根のDIYを考えている場合は屋根塗装DIYの判断基準も参考にしてください。

よくある質問

DIYで失敗した外壁を業者に塗り直してもらうことはできますか

依頼できます。ただし、DIY塗膜の密着が弱い場合は、除去や試験施工が必要になり、通常の塗り替えより費用が増えることがあります。使用した塗料の缶や仕様書、施工日を用意して現地調査を受けると、除去範囲を判断しやすくなります。

DIY後の塗り直しの見積もりは何社に依頼すればよいですか

2~3社が目安です。DIY後は旧塗膜の扱いで提案が分かれやすいため、1社だけでは見立てが妥当か判断できません。各社に同じ情報を渡し、付着の確認方法と除去範囲の根拠を比べてください。

見積もりの金額が業者によって大きく違うのはなぜですか

旧塗膜を残すか除去するか、漏水や下地の傷みを工事に含めるか、足場を組むかの前提が違うためです。金額だけで比べず、見積書の工程、除去範囲、下地補修、保証の対象をそろえて比較しましょう。前提をそろえると差が縮まることもあります。

はしごを使えば2階だけ自分で塗れますか

おすすめできません。はしごの上で塗料を持ち、横方向へ力をかける作業は転落の危険が高くなります。労働安全衛生規則はプロの作業に高さ2m以上で作業床を求めており、2階の外壁は足場を設置できる業者へ依頼してください。

ひび割れだけ自分で埋めてもよいですか

原因と構造を判断できる小さな箇所に限ります。幅のあるひび、繰り返すひび、窓まわりのひび、雨染みを伴うひびは、埋める前に診断を受けましょう。DIYで埋めた箇所は、後の見積もりで撤去や再補修の対象になることがあります。

DIYした部分は業者の保証の対象になりますか

会社と工法によります。DIY塗膜を残して上から塗る場合は、下層の剥がれに起因する不具合を対象外とする会社があります。全面除去してから塗る場合は通常の保証を付ける会社もあるため、保証書の対象部位と免責を契約前に確認してください。

まとめ

DIYで失敗した外壁を業者に頼むと、既存塗膜を残すか除去するか、漏水や下地の傷みを含めるか、足場を組むかの見立てによって提案と金額が分かれます。見積書では、付着の確認方法、除去範囲、下塗り材、追加工事の条件、DIY部分の保証の扱いを確認し、2~3社の根拠を比べて判断しましょう。

これからDIYを考えている場合は、地上から安全に作業できる小面積に限り、2階や雨漏りのある場所は最初から業者へ依頼するほうが、やり直しの費用を抑えられます。

外壁塗装見積ナビでは、審査基準をクリアしたサービス店へ無料で見積もりを依頼できます。DIYで使った塗料と施工時期を伝え、旧塗膜の扱いと下地補修の範囲を複数社の見積もりで比較してください。

参考資料

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