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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁塗装の臭いはいつまで?家の中がシンナー臭いときの対処と業者への相談

外壁塗装の臭いはいつまで?健康への影響と対策

外壁塗装の見積もりを取り始めて「臭いが心配です」と伝えると、施工店ごとに返ってくる答えが違うことに気付きます。「水性塗料なので大丈夫です」と一言で済ませる会社もあれば、下塗りから付帯部までの材料一覧と、臭いの出る日を示した工程表を出してくる会社もあります。どの説明を信じ、どの見積もりを選べばよいかが、この段階で多くの人が迷う点です。

ペンキの匂い(臭い)の強さは、上塗り塗料の種類だけでは決まりません。溶剤系の塗料では、含まれる有機溶剤が揮発するときに匂いが強く出ます。上塗りだけでなく、下塗り材、シーリングのプライマー(密着を高める下地材)、雨樋や鉄部に使う付帯部の塗料、面ごとの施工順、換気の段取りでも変わります。これらは見積書と工程表にどう書かれているかで比べられるため、「臭いの少ない塗料にしてください」と頼むだけでなく、何を書面に残してもらうかを先に決めておくことが大切です。

この記事では、臭いへの配慮で業者の提案が分かれる理由、低臭塗料を指定するときの伝え方、見積もり・契約前に確認する項目、依頼先選びでの失敗例を先に整理します。臭いが出る工程、水性塗料と溶剤系塗料の違い、体調に異変を感じたときの連絡先、家の中がシンナー臭いときの確認手順などは後半にまとめました。

臭いへの配慮を見積もりの条件に

外壁塗装見積ナビでは、臭いに敏感な家族の有無や在宅の予定を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。使用する塗料、臭いの出る日、換気の段取りを同じ条件で比べられます。

臭いへの配慮で業者ごとに提案が違う理由

同じ家を見ても、臭いへの配慮の提案は施工店ごとに違います。差が出る主な理由は、普段使っている塗料の系統、付帯部まで材料を管理しているか、工程を面ごとに分けられる人員がいるか、の3点です。

1つ目は塗料の系統です。外壁用の上塗り塗料には、水で薄める水性塗料と、シンナー類で薄める溶剤系塗料があり、施工店によって標準で扱う製品が異なります。溶剤系を得意とする会社は、低温でも乾きが速い、仕上がりの光沢がよいといった理由で溶剤系を勧めることがあります。日本ペイントも、溶剤形塗料には低温下での乾燥が速いといった利点がある一方、水性塗料は溶剤形と比べて塗装中・後の臭気が少ないと説明しています。どちらを勧めるかは、外壁材や季節への適合と、施工店の慣れの両方で決まります。

2つ目は材料管理の範囲です。外壁を水性にしても、雨樋、破風板、鉄部の錆止めには弱溶剤形の塗料が使われることが多く、臭いの強い日はむしろ付帯部の日に来ることがあります。見積書に外壁の商品名しか書かない会社と、付帯部・下塗り・シーリング材まで商品名を書く会社では、臭いを予測できる範囲がまったく違います。

3つ目は工程の組み方です。寝室側の面を最後にする、1日に塗る面を絞って換気しやすい部屋を確保する、といった工夫は、職人の人数と工期に余裕がないとできません。面ごとに施工すると工期が延びる分、足場の設置期間や人件費に影響するため、見積金額にも差が出ます。安い見積もりが悪いのではなく、臭いへの配慮がどこまで金額に含まれているかを比べる必要があります。

臭いへの配慮が分かる見積書と分からない見積書の材料欄の比較図

見積もり・契約前に確認する項目

臭いへの配慮は、口頭の約束だけでは現場の職人まで伝わりません。次の項目が見積書、仕様書、工程表のどこかに書かれているかを確認し、書かれていなければ追記を依頼しましょう。見積書の見方全般は外壁塗装の見積もりの取り方で解説しています。

項目確認する内容注意したい書き方
塗料の指定外壁の下塗り・中塗り・上塗りの商品名、水性か溶剤系かの別、希釈に使うもの「シリコン塗料」「水性塗料」など分類名だけで商品名がない
付帯部・下地材雨樋・破風・鉄部の塗料、錆止め、シーリング材とプライマーの商品名「付帯部塗装一式」で材料の記載がない
工程の連絡臭いの出る工程の予定日、前日連絡の方法と時刻、材料を変える場合の事前連絡工程表が「約2週間」だけで日別の作業内容がない
養生塗装面の窓と給気口を塞ぐ時間、作業後に外す担当、エアコン室外機の扱い「養生一式」で、換気できる窓や解除の時刻が決まっていない
近隣対応の範囲臭いの出る日を近隣へ知らせるか、苦情の窓口を誰にするか「近隣挨拶込み」だけで、知らせる内容と範囲が不明
追加費用の有無水性・低臭製品へ変更した場合の差額、面別施工で工期が延びた場合の費用「材料変更は別途」「工期延長は応相談」で金額の基準がない

表のうち、最も比較しやすいのは塗料の指定です。複数社の見積書を並べ、外壁と付帯部それぞれの商品名が書かれているかを見れば、臭いの説明が具体的な会社かどうかが分かります。商品名が分かれば、メーカーのカタログで水性か溶剤系か、希釈に何を使うかを自分でも確認できます。安全データシート(SDS:製品の成分や取り扱い上の注意を記した書類)を依頼したときに、すぐ出せるかどうかも判断材料になります。

低臭塗料を業者に指定するときの伝え方

「臭いの少ない塗料にしてください」とだけ伝えると、施工店は外壁の上塗りだけを水性に変えて終わることがあります。指定したい範囲と、その理由になる生活条件をまとめて伝えると、提案の具体性が揃い、見積もりを比べやすくなります。

伝える内容は、家族の状況、在宅の予定、指定したい材料の範囲の3つに分けます。家族の状況では、臭いに敏感な人、乳幼児、高齢者、呼吸器に不安がある人、ペットの有無を伝えます。在宅の予定では、在宅勤務の日や、日中に家を空けられる日を示します。材料の範囲では「外壁だけでなく、付帯部と下塗り材も含めて、水性または低臭の製品で提案できるか」と聞きます。

指定するときの伝え方の例は次のとおりです。

  • 外壁の下塗りから上塗りまで、水性で施工できる製品があれば提案してください
  • 付帯部で溶剤系を使う場合は、商品名と塗る日を工程表に書いてください
  • 溶剤系を使う部位は、低VOC塗料(溶剤形)の表示がある製品にできるか教えてください
  • 材料を変えると耐久性や下地との相性が変わる場合は、理由を書面で説明してください

すべての部位で溶剤系を避けられるとは限りません。金属部分や既存塗膜との相性で、溶剤系でないと密着しにくい部位もあるためです。大切なのは、溶剤系を使う部位と日程が事前に分かり、その日だけ外出するなどの計画を立てられることです。日本塗料工業会は、VOC(揮発性有機化合物)の含有量が30重量%以下の溶剤形塗料に「低VOC塗料(溶剤形)」の自主表示を行うとしており、水系塗料や粉体塗料は元々低VOCの位置付けとしています。溶剤系を使う部位について、この表示の有無を施工店に確認すると、代替製品の有無を話し合う手がかりになります。

一方で、臭いの少なさだけを基準に、外壁材や既存塗膜に合わない製品へ変えることは避けてください。塗料の性能差は水性塗料と油性塗料の違いで整理しています。

依頼先の選び方と失敗例

臭いへの配慮で後悔する例の多くは、契約前に書面で決めていなかったことが原因です。次の失敗例と防ぎ方を、見積もりを比べるときの確認に使ってください。業者選び全体の基準は外壁塗装の業者の選び方で解説しています。

失敗例原因防ぎ方
外壁は水性なのに、雨樋の塗装日に強い臭いが出た見積書に付帯部の商品名がなく、溶剤系の使用を知らなかった付帯部・錆止め・シーリング材まで商品名を書いてもらう
在宅勤務の日に下塗りが重なり、窓を開けられなかった工程表が大まかで、前日連絡の取り決めがなかった臭いの出る日を工程表に明記し、前日連絡の時刻を決める
給気口の養生が外されず、夜まで換気できなかった養生を外す担当と時刻が決まっていなかった作業終了時に外す担当を決め、毎日確認する
低臭製品に変えたら追加費用を請求された材料変更の差額を契約前に確認していなかった変更後の商品名と金額を見積書に反映してから契約する
隣家から臭いの苦情が入り、施主が対応に追われた近隣へ臭いの出る日を知らせる範囲が決まっていなかった近隣への案内内容と苦情の窓口を契約前に確認する

選ぶ段階では、臭いについての質問に対して、商品名、工程、養生、費用の4点で答えられるかを比べます。「水性だから大丈夫」「すぐ消えます」と言い切る会社より、溶剤系を使う部位と日程を示し、変えられない理由も説明できる会社のほうが、工事中の予定を立てやすくなります。費用差の見方は外壁塗装の費用相場で確認できます。

外壁塗装の臭いが出る工程と塗料の基礎知識

ここからは、施工店と話す前に押さえておきたい臭いの基礎知識です。どの工程で臭いが出て、どのくらい続くのか、水性と溶剤系で何が違うのかを知っておくと、提案内容の妥当性を判断しやすくなります。

臭いが出る工程と続く期間

臭いは主に、塗料や材料に含まれる溶剤などの成分が乾燥中に揮発することで生じます。一般的な戸建ての工事で臭いを感じやすい工程は次のとおりです。

工程臭いの程度(目安)主な発生源
足場組立・高圧洗浄少ない洗浄剤を使う場合のみ
シーリング中プライマー・シーリング材
下塗り中〜強下塗り材(溶剤系の場合は強め)
中塗り・上塗り中上塗り塗料(水性か溶剤系かで差が大きい)
付帯部塗装中〜強雨樋・鉄部・木部の弱溶剤形塗料や錆止め
乾燥・硬化徐々に低下塗膜に残った成分
外壁塗装の工程と臭いの確認点を示した図

臭いを感じる日は、下塗り・中塗り・上塗り・付帯部の塗装日と使用材料によって変わります。塗装面積、気温、湿度、風向き、乾燥の進み方でも変わるため、どの家でも「何日で消える」とは決められません。施工店へ材料ごとの作業日と、臭いが残る場合の確認方法を工程表に書いてもらってください。工程全体の流れは外壁塗装の工程で解説しています。

水性塗料と溶剤系塗料の違い

水性塗料は水道水で希釈でき、溶剤系より臭いを抑えやすい塗料です。ただし樹脂や添加剤に由来する臭いはあり、無臭ではありません。関西ペイントも、塗料臭がまったくしない塗料はなく、低臭の内装用製品はあると案内しています。溶剤系塗料はシンナー類で希釈し、臭いの穏やかな弱溶剤形と、臭いの強い強溶剤形があります。住宅の外壁では水性か弱溶剤形が使われることが多く、強溶剤形を使う場面は限られます。

厚生労働省は、トルエンやキシレンなど13物質について室内濃度指針値を定めています。これは室内で人が長く暮らす際の参考値で、工事中の臭いの強さを数値で示すものではありません。施工店とは指針値の話よりも、どの材料をいつ使うかを具体的に確認するほうが、在宅計画に役立ちます。

室内へ入る経路と在宅中の対策

窓を閉めていても、24時間換気の給気口、換気扇、エアコン配管の貫通部、玄関の開閉から臭いが入ることがあります。塗装している面の給気口をどう保護し、どの開口部から換気するかは、家の換気方式と当日の風向きを踏まえて施工店と確認してください。給気口を長時間すべて塞ぐと換気の計画が崩れるため、作業後に養生を外す時刻と担当も決めます。窓と設備を覆う範囲の確認方法は外壁塗装の養生でも扱っています。

家の中がシンナー臭いときは、材料と空気の入口を確認します

工事中に室内でシンナーのような匂いを感じたら、最初に強く感じる部屋から離れ、施工店へその日の作業場所と使用材料を伝えてください。溶剤形塗料はシンナー類で希釈することがありますが、匂いだけで原因の製品や成分、濃度は特定できません。外壁が水性でも、下塗り材や付帯部、シーリングのプライマーで別の材料を使う場合があります。商品名、希釈剤、作業面、使用した時刻を照合しましょう。

次に、窓、給気口、換気扇の位置と養生の状態を施工店と確認します。臭いのある側の空気を室内へ取り込まないよう、使える開口部と換気設備の運転方法を住宅の説明書に沿って決めてください。24時間換気を一律に止めたり、給気口をすべて塞いだりする対応は避けます。ガス機器の給排気口が養生されている場合は、使用前に施工店へ確認してください。

作業が終わっても匂いが強い場合は、どの材料をいつ使ったか、塗料や希釈剤の容器・ウエスが敷地内に残っていないかを施工店に確認します。匂いの感じ方には個人差があり、残る期間を一律に示すことはできません。頭痛や吐き気、目や喉の刺激を感じたらその場を離れ、症状が続く場合は医療機関や中毒110番に相談してください。使用製品の名前と安全データシート(SDS)を施工店に確認し、相談時に伝えると状況を説明しやすくなります。

臭いの強い日は、作業面から遠い部屋で過ごすか外出する計画を立てます。芳香剤で臭いを隠すより、発生源から距離を取り、作業終了後に安全な方向から空気を入れ替えるほうが確実です。家族の状況別の配慮は赤ちゃんがいる家の外壁塗装、アレルギーがある家の外壁塗装、ペットがいる家の外壁塗装で扱っています。

外壁塗装の臭いが室内へ入る経路と換気の候補を示した住宅断面図

体調に異変を感じたときの連絡先

臭いの感じ方と体調への影響には個人差があり、施工店が健康への影響を判断することはできません。頭痛、吐き気、目や喉の刺激を感じたら、まず作業場所から離れて新鮮な空気の場所へ移動してください。症状が続く場合は医療機関へ相談し、使用している塗料の商品名とSDSを持参すると状況を伝えやすくなります。化学物質を吸い込んだ場合の相談窓口として、日本中毒情報センターが「中毒110番」を設けています。電話番号と受付条件は公式サイトで最新情報を確認してください。意識がもうろうとする、呼吸が苦しいなど症状が重い場合は119番に連絡してください。

よくある質問

外壁塗装の臭いについて業者にどう相談すればよいですか

家族の状況、在宅の予定、指定したい材料の範囲の3点をまとめて伝えます。「外壁だけでなく付帯部と下塗りも含めて、水性か低臭の製品で提案できるか」と聞き、溶剤系を使う部位があれば商品名と塗る日を工程表に書いてもらいましょう。答えの具体性が、業者を比べる材料になります。

低臭塗料を指定すると見積もりは高くなりますか

製品によっては材料費が上がることがあり、面ごとに施工日を分けると工期と人件費にも影響します。一方で、もともと水性塗料を標準にしている施工店では差額が出ないこともあります。変更後の商品名と金額を見積書に反映してもらい、複数社で比べてから判断してください。

見積書のどこを見れば臭いの少ない提案か分かりますか

外壁と付帯部それぞれに、下塗りから上塗りまでの商品名が書かれているかを見ます。商品名が分かれば、メーカーのカタログで水性か溶剤系かを確認できます。「付帯部塗装一式」など材料の記載がない見積もりは、臭いの出る日を予測できないため、商品名の追記を依頼しましょう。

水性塗料なら臭いませんか

溶剤系より臭いは少ない傾向ですが、無臭ではありません。関西ペイントも塗料臭のしない塗料はないと案内しています。外壁が水性でも、雨樋や鉄部に弱溶剤形を使う場合があるため、材料一覧で溶剤系を使う部位と日程を確認してください。

外壁塗装の臭いはいつまで続きますか

使用する材料と塗る部位、乾燥の条件で変わるため、何日で消えるとは一律に言えません。下塗りや上塗りが終わっても、付帯部に溶剤形塗料を使う予定があれば別の日にも匂いを感じることがあります。工程表で作業日を確認し、終了後も強い匂いが残る場合は、使用材料と容器・ウエスの保管状況を施工店に確認してください。

工事中、家の中がシンナー臭いときはどうしますか

まず匂いの強い部屋から離れ、施工店に当日の使用材料と作業面を確認してください。家の給気口や換気扇、養生の位置を一緒に見て、外の空気をどこから取り込むかを決めます。24時間換気を自己判断で一律に止めず、設備の説明書も確認してください。頭痛や吐き気などがあればその場を離れ、医療機関や中毒110番に相談します。症状が重い場合は119番に連絡してください。

マスクをすれば臭いを防げますか

一般的な不織布マスクは、溶剤の蒸気を十分に除去できません。職人はSDSに合う防毒マスクなどを使いますが、施主はマスクに頼るより、作業面から離れる、反対側から換気するなど、発生源との距離を取ることを優先してください。

まとめ

外壁塗装の臭いへの配慮は、上塗り塗料を水性にするだけでは十分ではありません。付帯部、下塗り材、シーリング材まで商品名で確認し、臭いの出る日、養生を外す時刻、材料変更の差額を見積書と工程表に書いてもらうことで、業者ごとの提案を同じ軸で比べられます。

「水性だから大丈夫」と言い切る説明より、溶剤系を使う部位と日程を示し、変えられない理由も説明できる施工店を選びましょう。体調に異変を感じたら作業場所から離れ、医療機関や中毒110番へ相談してください。

外壁塗装見積ナビでは、臭いに敏感な家族や在宅の予定を伝え、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。使用する塗料、工程の連絡方法、追加費用の扱いを比べ、生活に合う提案を検討してください。

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