無料お問い合わせはこちら

COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

外壁塗装が1年で剥がれたら?原因の見分け方と保証・相談先

外壁塗装が1年で剥がれた原因は?保証・補修を求める手順

外壁を塗り替えて1年ほどで塗膜がめくれてきたら、「手抜き工事だったのでは」と不安になるのは当然です。塗り替えの塗膜は、本来なら年単位で外壁を守ることを前提に塗られています。1年で剥がれるのは、塗料が寿命を迎えたというより、塗る前の下地処理、塗る時の条件、塗料の選び方、下地の水分のどこかに問題があった可能性が高い状態です。

ただし、剥がれた事実だけで原因や責任を決めることはできません。この記事では、剥がれ方から原因を絞る見方、保証書と契約書で確認すること、施工店への連絡と記録の残し方、話し合いが進まないときの第三者の相談先を順に説明します。年数を問わない剥がれの原因と補修方法の全体像は外壁塗装の剥がれで解説しています。

剥がれの原因を確かめてから補修の見積もりを比べる

外壁塗装見積ナビでは、複数の施工店へ無料で見積もりを依頼できます。元の施工店との話し合いを優先したうえで、別の会社の意見も聞きたいときは、剥がれの写真と前回工事の資料を添えて相談しましょう。

1年で剥がれたときに最初にすること

剥がれを見つけたら、原因を調べる材料を失わないことを最優先にします。めくれた塗膜の裏側や、剥がれた面に残っている色は、どの層で何が起きたかを判断する手掛かりになるためです。

まず、浮いている塗膜を手で剥がしたり、市販の塗料で上から塗ったりしないでください。高圧洗浄機で洗うのも避けます。そのうえで、家全体のどの面か分かる写真、剥がれた範囲が分かる写真、剥がれの縁と裏側が見える近接写真を撮ります。定規やメジャーを当てて大きさが分かるようにし、撮影日をメモしておきましょう。剥がれた塗膜片が落ちていれば、袋に入れて保管しておくと調査に役立ちます。

あわせて、剥がれが出ている場所の共通点を見ます。北側だけ、雨が当たる面だけ、窓の下だけ、シーリングの上だけ、鉄部や雨樋だけといった偏りは、原因を絞るうえで重要な情報です。雨漏りの跡や室内側の染みがないかも確認してください。似た症状として塗膜が風船のように膨らむ「膨れ」もあり、その場合は外壁塗装の膨れ・気泡の見分け方が参考になります。

剥がれた層から原因を絞る

塗り替えの塗膜は、下塗り、中塗り、上塗りと層を重ねてできています。剥がれた面に何色が見えるかで、どの層の間で付着が失われたかがおおよそ分かります。次の表は、施工店と話すときの見当を付けるための目安です。最終的な原因は現地調査で確かめてもらいましょう。

剥がれた面に見えるもの剥がれた位置疑われる原因照合する記録
中塗りや下塗りの色上塗りと中塗りの間など塗料の層どうし塗り重ねの間隔の過不足、層の間の汚れ、塗料の組み合わせの不適合各工程の施工日、使用した塗料の製品名
以前の外壁の色(旧塗膜)新しい塗膜全体と旧塗膜の間洗浄不足、傷んだ旧塗膜の除去不足、旧塗膜に合わない下塗り高圧洗浄とケレン(旧塗膜や錆を落とす作業)の写真、下塗りの製品名
外壁材の素地旧塗膜ごと素地から素地や旧塗膜の付着力の低下、下地に含まれた水分工事前の診断記録、雨漏りや結露の有無
シーリング材目地のシーリングの上シーリングが硬化する前の塗装、塗り重ねの適合の確認不足シーリングの施工日と塗装日、材料名
金属の地肌や錆雨樋・鉄部・水切りなどケレン不足、金属に合わない下塗り付帯部の工程写真、錆止め塗料の製品名

原因は大きく四つに分けて考えると整理しやすくなります。一つ目は下地処理です。汚れやチョーキングの粉、傷んだ旧塗膜が残ったまま塗ると、新しい塗膜はその弱い層ごと剥がれます。国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書でも、塗り替えの下地調整では、特記がなければ劣化した既存塗膜は除去し、しっかり付いている塗膜(活膜)は残すとしています。

二つ目は乾燥不足です。同じ仕様書は、気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露などで塗料の乾燥に適さない場合は塗装を行わないとし、外部の塗装は降雨のおそれがある場合や強風時には原則として行わないとしています。塗り重ねの間隔も、材料の種類や気象条件に応じて適切に定めることとされています。工事の日報や写真の日付と当時の天気を照らし合わせると、条件を外れた日に塗っていないかを確認できます。

三つ目は塗料の不適合です。下塗りの塗料にはそれぞれ塗れる下地があり、旧塗膜の種類や外壁材に合わないものを選ぶと付着しにくくなります。見積書や完了書類に書かれた製品名から、メーカーのカタログで適用できる下地を照合しましょう。

四つ目は下地の水分です。外壁の内部に雨水が回っている、雨の直後で十分に乾いていない、室内側からの湿気が外壁にたまるといった状態では、塗膜の裏から水分が押し出されて付着が失われることがあります。雨漏りが原因であれば塗り直すだけでは再発するため、水の入り口の調査が先になります。この場合は塗装の工程だけでなく、建物側の問題も含めて責任を整理することになります。

保証書と契約書で確認すること

原因の見当が付いたら、次は手元の書類で「誰に、何を、いつまでに求められるか」を確認します。外壁塗装の保証には、施工店が出す工事保証、塗料メーカーの製品保証、リフォーム瑕疵保険があり、それぞれ対象と窓口が違います。違いは塗料メーカー保証と施工保証の違いで比較しています。

保証書では、対象となる部位(外壁・付帯部・屋根)、対象となる現象(剥がれ、膨れなど)、保証期間、免責の条件、不具合を見つけたときの連絡方法を読みます。免責の条件として、地震や台風などの災害、建物の構造上の動き、下地からの漏水などを定めている保証書もあります。施工店が保証の対象外と判断する場合は、どの条件に当たるのか根拠を確認しましょう。保証書の読み方は外壁塗装の保証期間でも詳しく扱っています。

保証書がない、または対象が曖昧な場合も、請求の道がなくなるわけではありません。民法は、請負の仕事が契約の内容に適合しない場合について、注文者がその不適合を知った時から1年以内に請負人へ通知しないと、修補や損害賠償などを求められなくなると定めています(第637条)。引き渡しの時点で請負人が不適合を知っていた場合などはこの制限が適用されないなど例外もあり、契約書に別の取り決めがあることもあります。いずれにしても、剥がれに気付いたら早めに書面で施工店へ伝えておくことが大切です。個別の判断は、後述の専門家相談で確認してください。

施工店への連絡と記録の残し方

最初の連絡は施工店です。施工した会社には原因を調べて補修する立場があり、工程の記録や使った塗料の情報も施工店が持っています。感情的な言葉で責めるより、事実と要望を整理して伝えるほうが調査は早く進みます。

電話で伝えた後は、同じ内容をメールや書面でも送ります。書く内容は、剥がれを見つけた日、場所と範囲、撮影した写真、現地を確認してほしいという要望、回答してほしい期限です。現地調査には立ち会い、剥がれた層の見え方、施工店が考える原因、補修の方法と範囲、費用の負担、補修後の保証をその場で聞き、後でまとめて書面にしてもらいましょう。

補修の方法にも注意が必要です。剥がれた所だけを塗り直す部分補修は、原因が局所的なら合理的ですが、同じ面の他の場所でも付着が弱っていれば再発します。原因が下地処理や乾燥不足なら、同じ条件で塗った面全体を調べる必要があります。部分補修では周囲と色や艶の差が出やすいため、どこまでを補修範囲にするかも合意しておきます。

工事代金の残金が残っている場合でも、独断で支払いを止めると、契約上の争いが別に生じるおそれがあります。支払いをどうするかは、下に挙げる相談先で確認してから判断しましょう。工事で受け取った書類の種類と保管の仕方は外壁塗装の完了時にもらう書類で確認できます。

話し合いで解決しないときの第三者の相談先

施工店から返答がない、原因の説明が変わる、保証の対象外とされて納得できないといった場合は、第三者に相談します。外壁塗装を含む住宅リフォームの相談には、国土交通大臣が指定する住宅専門の相談窓口「住まいるダイヤル」(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)があります。

相談先受けられる対応向いている場面
住まいるダイヤル 電話相談建築士が電話で相談に応じる(03-3556-5147、10時〜17時、土日祝・年末年始を除く)剥がれが施工の問題か、まず専門家の見方を聞きたい
住まいるダイヤル 専門家相談弁護士と建築士による対面相談(1時間、原則無料)。リフォーム工事の発注者が対象で、電話相談から申し込む契約書や写真をもとに、請求できる内容を具体的に相談したい
住宅紛争審査会あっせん・調停・仲裁の裁判外の手続(申請手数料1万円)。リフォーム瑕疵保険が付いた住宅も2022年10月から対象リフォーム瑕疵保険に加入した工事で、話し合いがまとまらない
消費者ホットライン188身近な消費生活センターや相談窓口を案内訪問販売で契約した、契約の解除や支払いを相談したい

表の内容は各窓口の公式サイトの記載(2026年10月確認)によります。相談するときは、契約書、見積書、保証書、工程写真、施工店とのやり取りの記録、剥がれの写真を手元にそろえておくと、話が具体的に進みます。リフォーム瑕疵保険に加入していたかは、工事の際に受け取った保険の書類で確認できます。保険の仕組みはリフォーム瑕疵保険で説明しています。

別の施工店に見積もりを取るときの注意

元の施工店との話し合いと並行して、別の会社にも剥がれを見てもらいたいと考える方もいるでしょう。第三者の目で原因を見てもらうことは有益ですが、進め方を誤ると元の施工店の保証が使えなくなるおそれがあります。

別の会社には、まず「補修の依頼」ではなく「原因の見立て」として現地を見てもらい、剥がれた箇所に手を加えないよう伝えます。見立ての内容は書面やメールで受け取り、元の施工店との話し合いや第三者の相談で使えるようにしておきましょう。元の施工店が補修しないことが確定してから、補修の見積もりを依頼する順番が安全です。

補修の見積もりを比べるときは、各社が考える剥がれの原因、除去する範囲、下地処理の方法、使う下塗りの製品名とその下地に塗れる理由、補修後の保証を並べて確認します。原因に触れずに「上から塗れば直る」とだけ説明する見積もりは、同じ剥がれを繰り返すおそれがあります。外壁塗装でよくある失敗と防ぎ方は外壁塗装のよくある失敗例にまとめています。

よくある質問

外壁塗装が1年で剥がれたら施工不良と判断できますか

1年での剥がれは、下地処理や乾燥不足など施工に関わる原因を疑う十分な理由になります。ただし、雨漏りによる下地の水分や、外壁材そのものの傷みが原因のこともあるため、剥がれた層を確かめるまでは断定できません。施工店に現地調査を求め、原因の説明を書面で受け取りましょう。

剥がれた部分を自分で補修してもよいですか

原因が分かるまでは、手を加えないでください。剥がれた塗膜の裏側や、残った塗膜の色が原因を判断する手掛かりになるためです。市販の塗料で塗ってしまうと調査が難しくなり、保証の扱いにも影響するおそれがあります。

保証期間内なら補修は必ず無料になりますか

無料になるかは、保証書の対象部位、対象現象、免責の条件によって決まります。下地からの漏水や災害による剥がれを免責とする保証書もあるため、対象外と言われた場合は、どの条件に当たるのかを書面で示してもらいましょう。納得できないときは住まいるダイヤルなどの第三者に相談できます。

施工店と連絡が取れない場合はどうすればよいですか

電話がつながらない場合は、剥がれの状況と回答期限を書いたメールや書面を送り、送った日時の記録を残します。民法では不適合を知った時から1年以内の通知が求められるため、連絡を試みた事実を残しておくことが大切です。そのうえで、住まいるダイヤルの電話相談や、消費者ホットライン188で次の手順を相談してください。

剥がれは部分補修で直りますか、それとも全面の塗り直しが必要ですか

原因が局所的であれば部分補修で足りることがありますが、下地処理や乾燥不足が原因なら、同じ条件で塗った面全体の付着を調べる必要があります。部分補修は周囲との色や艶の差が出やすい点も考えて範囲を決めましょう。補修範囲を決める前に、施工店に剥がれていない場所の付着の状態も確認してもらうと判断しやすくなります。

別の施工店に剥がれの原因を調べてもらうことはできますか

現地を見て原因の見立てを説明してもらうことはできます。ただし、元の施工店の保証を使う可能性があるうちは、剥がれた箇所に手を加えないよう伝え、見立ては書面やメールで受け取りましょう。補修の依頼は、元の施工店の対応が決まってからにすると、保証の扱いをめぐる行き違いを防げます。

まとめ

外壁塗装が1年で剥がれたときは、剥がれた塗膜に触れずに写真で記録し、剥がれた面に見える色から、塗料の層どうし、旧塗膜との間、素地からのどこで剥がれたかを見ます。下地処理、乾燥不足、塗料の不適合、下地の水分のどれが疑われるかで、照合する記録と補修の範囲が変わります。

保証書の対象と免責を確認し、施工店には事実と要望を書面で伝えましょう。話し合いが進まないときは、住まいるダイヤルの電話相談や専門家相談、消費者ホットライン188を利用できます。別の施工店に相談する場合も、原因の見立てを先にもらい、補修の依頼は元の施工店の対応が決まってからにしてください。

原因と補修範囲をそろえて見積もりを比べる

外壁塗装見積ナビで補修の見積もりを依頼するときは、剥がれの写真と前回工事の書類を各社に渡し、原因の見立て、除去範囲、下塗りの製品、補修後の保証を同じ条件で比べましょう。

参考資料

\相見積り大歓迎!/

無料

お問い合わせ
はこちら

相見積り大歓迎!お気軽にご依頼ください!

無料お問い合わせはこちら