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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

ログハウスの外壁塗装|塗り替え周期と塗料・費用の見方

ログハウスの外壁は、丸太や角材そのものが雨や紫外線を受けます。サイディングやモルタルの家と違い、木材を守る塗装が外壁の寿命に直結するため、塗り替えの周期は短めです。ところが、使う塗料のタイプによって塗り替えの方法が大きく変わるうえ、前回どの塗料を使ったかが分からないと、適切な下地処理を決められません。

この記事では、ログハウスの外壁を塗り替えるときの塗料の選び方、塗り替えの目安、見積もりで確認する工程を整理します。板張り外壁やウッドデッキなど木部の塗装全般は木部・板張り外壁の塗装で詳しく説明しています。

前回の塗料と下地処理を揃えて見積もる

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、前回使った木材保護塗料の名前と色、塗った年を各社に伝えましょう。研磨や旧塗膜の除去を含めた工程と費用を、同じ条件で比べられます。

ログハウスの塗料は「浸透型」と「造膜型」で考える

木材を守る塗料には、木の内部に染み込んで表面に膜をほとんど作らない浸透型(含浸型)と、表面に塗膜を作る造膜型があります。どちらを選ぶかで、見た目、耐久性、塗り替えの手間が変わります。

項目浸透型(含浸型)造膜型
仕上がり木目が見え、表面に膜が目立たない表面に塗膜ができ、色やつやを出しやすい
劣化のしかた色が少しずつ薄くなる塗膜の割れ・はがれが起きることがある
塗り替え清掃・研磨のうえで重ね塗りしやすいはがれた塗膜や弱った塗膜の除去が必要
確認すること前回も浸透型か、塗り替えの間隔旧塗膜をどこまで除去するか、目荒らしの方法

木材保護塗料「キシラデコール」を製造する大阪ガスケミカルは、浸透タイプの塗料の上にツヤ出しのクリヤー塗料を重ねることをおすすめしていません。理由として、塗り替えのときに上塗りしたクリヤー塗膜をすべてはがしてから再塗装する必要があり手間がかかること、木材への空気や湿気の出入りがふさがれ、塗膜の割れやはがれを起こす可能性があることを挙げています。

北海道立総合研究機構 林産試験場の屋外試験でも、木材の透明塗装は雨がかかりやすい壁の下部で塗膜のはがれが進みやすく、美観を保つには頻度の高い定期的な補修が必要だと報告されています。同じ試験では、膜の薄い塗料は長期の耐候性は期待できないものの、劣化による色むらが小さく、補修も比較的容易だったとしています。こまめに塗り直せるかどうかが、塗料選びの大切な条件になります。

塗り替えの目安は塗料のメーカー資料で確認する

ログハウスの塗り替え時期は、塗料の種類、日当たり、雨のかかり方、軒の出で大きく変わります。目安を知るには、前回使った塗料のメーカー資料を確認するのが確実です。

たとえばキシラデコールについて、大阪ガスケミカルは1回目の塗り替えは2〜3年後、以降は5年ごとを目安とし、条件によって異なるため期間を保証するものではないとしています。塗り替え時期の目安となる状態としては、汚れが著しくなったとき、退色が激しくなったときを挙げています。

建物の中でも傷み方には差があります。南面・西面の日当たりの強い壁、雨がかかりやすい壁の下部、軒の出が浅い面は、色あせや塗膜の傷みが早く進みやすい場所です。全面を同時に塗り替えるか、傷みの早い面を先に補修するかは、施工店に面ごとの状態を見てもらって判断しましょう。

色を変えるときは、前回の色の影響に注意が必要です。浸透型の塗料は膜を作らずに木へ染み込むため、前回の色の上に明るい色を重ねても、前の色が透けて思った色にならないことがあります。大きく色を変えたい場合は、研磨でどこまで元の色を落とせるかを施工店に確認し、目立たない場所で試し塗りをしてもらいましょう。

下地の研磨と含水率の確認が仕上がりを左右する

ログハウスの塗り替えでは、塗る前の下地処理が仕上がりと持ちを大きく左右します。大阪ガスケミカルの使用方法の案内では、塗装前の木材の含水率を18%以下とし、木材用含水率計で測るよう求めています。乾燥が不十分だと、有効成分が木材の内部まで浸透できず、防腐・防カビ・防虫の効果を十分発揮できないためです。

塗り替えの場合は、サンドペーパーなどで旧塗膜や劣化した木材の繊維を十分に除去するよう案内しています。ワックスや塗膜のついている面には浸透型の塗料は塗れないため、前回造膜型やクリヤーを使っていた場合は、除去の工程が必要です。

工程施工店に確認すること
洗浄汚れ・カビの落とし方、洗浄後の乾燥期間
含水率の確認含水率計で測るか、塗装を始める基準
研磨・旧塗膜の除去研磨する範囲、造膜型の旧塗膜をどこまで除去するか
塗装使う塗料の製品名・色、塗り回数
付帯部ログの継ぎ目や窓まわりのシーリング、金属部分の扱い

高い位置の壁や屋根に近い部分の作業には、足場が必要になることがあります。足場代は塗装面積が小さくても一定の費用がかかるため、見積書で足場と塗装を分けて確認しましょう。足場代の見方は足場代の見積もり比較で説明しています。

ログハウスの塗装を頼む施工店の選び方

ログハウスの塗り替えは、一般的な外壁塗装と工程が違うため、木部の塗装に慣れた施工店に頼むことが大切です。複数の施工店から見積もりを取るときは、次の点を比べましょう。

  • ログハウスや木部塗装の施工実績があるか、実例の写真と使った塗料を示せるか
  • 前回の塗料を確認したうえで、浸透型・造膜型のどちらで塗るかを説明できるか
  • 研磨や旧塗膜の除去、含水率の確認が見積書の工程に入っているか
  • 傷みの早い面だけを先に補修する案も含めて提案できるか

「外壁塗装一式」として、サイディングの家と同じ工程と単価で出された見積もりは、ログハウスに必要な研磨や除去の手間が入っていない可能性があります。工程ごとに作業内容と費用を分けて示してもらいましょう。木部の塗装で失敗しないための考え方は外壁塗装DIYの失敗と業者への依頼でも触れています。

よくある質問

ログハウスの外壁は何年ごとに塗り替えますか?

使う塗料と建物の条件で変わります。たとえば大阪ガスケミカルは、キシラデコールの1回目の塗り替えを2〜3年後、以降は5年ごとを目安としています。前回の塗料のメーカー資料を確認し、汚れや退色が目立ってきたら施工店に状態を見てもらいましょう。日当たりの強い面や雨のかかる面は、他の面より早く傷むことがあります。

ログハウスにクリヤーのツヤ出し塗料を重ねてもよいですか?

浸透型の塗料の上にクリヤーを重ねると、次の塗り替えでクリヤー塗膜をすべてはがす必要があり、手間が増えます。大阪ガスケミカルも、湿気の出入りがふさがれて塗膜の割れやはがれにつながる可能性があるとして、上塗りをおすすめしていません。つやを出したい場合は、施工店と塗り替えの手間まで含めて相談してください。

ログハウスの色を明るく変えることはできますか?

浸透型の塗料は膜を作らずに木へ染み込むため、前回の色が透けて、思った明るさにならないことがあります。大きく色を変えたい場合は、研磨でどこまで元の色を落とせるかを施工店に確認し、目立たない場所で試し塗りをしてもらってから決めましょう。試し塗りは、日なたと日陰の両方で乾いた後の色を見ると判断しやすくなります。

ログハウスの塗装を自分でしてもよいですか?

地上から届く低い位置の小さな面なら、塗料メーカーの使用方法に沿って塗ることは可能です。ただし、高い位置の壁は足場がないと危険で、研磨や含水率の確認を省くと塗料が十分に浸透しません。高所の作業や広い面は施工店に依頼しましょう。自分で塗った面がある場合は、塗料名を記録しておくと、次に施工店へ頼むときの診断に役立ちます。

雨が多い時期に塗装しても大丈夫ですか?

木材が湿った状態で塗ると、塗料が十分に浸透しません。大阪ガスケミカルは、塗装前の木材の含水率を18%以下とするよう案内しています。雨の後は乾燥期間をとり、含水率を確認してから塗るよう施工店に求めましょう。工期に雨の予備日を入れておくと、乾燥を待たずに塗る無理な進め方を避けやすくなります。

まとめ

ログハウスの外壁は木材が直接雨や紫外線を受けるため、一般的な住宅より短い周期で塗り替えが必要です。塗料は浸透型と造膜型で塗り替えの手間が変わり、前回の塗料を確認したうえで、研磨や旧塗膜の除去、含水率の確認を工程に入れることが大切です。

見積もりでは、前回の塗料名と塗った年を伝え、木部塗装の実績、工程ごとの作業内容、足場の有無を各社で比べましょう。

ログハウスの工程と塗料を揃えて比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、前回の塗料と色、傷みの早い面の写真を各社に渡し、研磨・除去・塗装の工程と費用を分けて示してもらいましょう。

参考資料

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