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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

水性コンポウレタンとは|弾性品・アレスアクアレタンとの違い

外壁塗装の見積書に「水性ウレタン」と書かれていたら、製品の正式名と、通常品か弾性品かを確認してください。エスケー化研の水性コンポウレタンと水性弾性コンポウレタンは別製品です。関西ペイントのアレスアクアレタンも水性一液形のウレタン系上塗り材ですが、メーカーの塗装仕様や選べるつやは同一ではありません。

この記事では各製品の用途を公式資料で照合し、下地処理、塗装回数、つや、メーカーの設計価格を見積書で確かめる方法を整理します。ウレタン樹脂塗料全般の価格や選び方はウレタン塗料の解説を参照してください。

「水性ウレタン一式」を製品名と仕様に分ける

外壁塗装見積ナビで見積もりを取る際は、各社に上塗材の正式名、下塗材と主材の名前、施工部位、回数、面積、つや、税込総額を記載してもらいましょう。

水性コンポウレタンと弾性品は別製品

水性コンポウレタンの製造元はエスケー化研です。メーカーの製品ページは、通常品を「水性反応硬化形ポリウレタン樹脂塗料」、弾性品を「水性反応硬化形弾性ポリウレタン樹脂塗料」と説明しています。どちらも水性・一液形の上塗り材で、主な用途は内外装です。下地に応じて適切な下塗材を選ぶよう指定されています。

比較項目水性コンポウレタン水性弾性コンポウレタン
製品の位置付け水性反応硬化形ポリウレタン樹脂塗料水性反応硬化形弾性ポリウレタン樹脂塗料
選べるつや艶有り、半艶、3分艶、艶消し艶有り、半艶、3分艶
16kg缶の標準塗坪45~64㎡45~53㎡
メーカー掲載の設計価格2,290円/㎡、複層塗材の上塗りに用いる場合2,700円/㎡
メーカー掲載の期待耐用年数8~10年8~10年

表の設計価格は、いずれも施工面積300㎡以上を基準とする材工共の価格で、下地調整費を含みません。通常品の価格には「複層塗材の上塗りに用いる場合」という条件もあります。両者の差額を戸建ての外壁面積にそのまま掛けて、追加費用を見積もることはできません。標準塗坪も一般的な目安で、下地の凹凸や吸い込みによって予定缶数が変わります。

期待耐用年数の8~10年は、メーカーが示す次の塗り替え時期の参考値です。方角、立地、下塗り、既存塗膜の状態によって変わり、施工店の保証年数とは別に確認します。通常品と弾性品のどちらが必ず長持ちするといった判断も、同じ数値からはできません。

弾性品のひび追従性は防水形複層仕上仕様が条件

水性弾性コンポウレタンの製品ページは、防水形複層仕上仕様で下地のひび割れへの追従性と雨水の浸入防止を説明しています。弾性上塗り材を一缶使えば、どんな外壁でも防水工事が完成するという意味ではありません。下塗り、主材、上塗りの組み合わせと、各工程の所要量が採用仕様に合っている必要があります。

見積書に「水性弾性コンポウレタン2回」だけが載る場合は、どの防水形複層仕上仕様を採用するのか、下塗材と主材の製品名、塗装回数を確認してください。窓まわりのシーリングの切れや大きなひび、漏水している箇所は、塗装の前に原因を調査して補修します。塗装後に目立たなくなっても、原因が残れば再び割れる可能性があります。外壁のひび割れの判断も参照してください。

通常品の水性コンポウレタンについて、メーカーの製品ページは弾性品と同じひび追従性を表示していません。艶消しを希望するなど見た目から通常品を選ぶ場合も、必要な防水仕様が別にあるなら施工店へ伝えます。上塗りの製品名だけを替えて、弾性仕様と同じ性能になるとは判断しないでください。

アレスアクアレタンは関西ペイントの水性一液形

アレスアクアレタンの製造元は関西ペイントです。公式製品説明書では、一液水性反応硬化形アクリルウレタン樹脂塗料とされています。主な適用素材はコンクリート、モルタル、スレート板、鉄、亜鉛めっきです。ただし、鉄部や亜鉛めっき面は、製品名だけで下塗り不要とは判断できません。メーカーのカタログには、鉄部のさびや劣化塗膜を除去したうえで、水性さび止め「アクアマックスEXⅡ」を下塗りし、アレスアクアレタンを2回塗る例が載っています。

部位関西ペイントのカタログにある仕様例見積書で分けたい項目
コンクリート・モルタルの新設面EPシーラー白、アレスホルダーHG、アレスアクアレタン2回各材料名、下地の乾燥と補修、工程数
既存のコンクリート・モルタル面アレスホルダーHG、アレスアクアレタン2回旧塗膜の除去、補修部へのシーラーの要否
鉄部アクアマックスEXⅡの補修塗り・下塗り、アレスアクアレタン2回さび除去、補修塗りの範囲、さび止めの面積

これらはカタログに載る例であり、同じ下塗材をすべての住宅へ当てはめる表ではありません。旧塗膜の種類と傷み、素材の表面処理を確認し、採用する仕様書に合わせます。カタログは「鉄骨階段・床および踏み面への適用は避けてください」としています。階段の手すりなどに使えるかは、施工店とメーカーに確認しましょう。階段全体を「鉄部」と一括計上した見積書では、手すりと踏み面を分けて確認してください。シーラー・プライマー・フィラーの違いも下塗りの確認に役立ちます。

アレスエコレタンⅡは水性製品として比べない

検索語の「アレスエコレタン2」「アレスエコレタン」は、関西ペイントのアレスエコレタンⅡを指している場合があります。これは一液形のウレタン系上塗り材ですが、公式の製品検索では弱溶剤に分類され、製品説明書の希釈剤は塗料用シンナーAです。水性のアレスアクアレタンや水性コンポウレタンと、同じ希釈方法の製品ではありません。

アレスエコレタンⅡの説明書は、各種旧塗膜へシーラーレスで塗装できる場合がある一方、コンクリートやモルタルの素地は乾燥後に適切な下塗りを使うよう求めています。「シーラーレス」を全下地で下塗り不要と読むと、見積書の工程不足につながります。施工店には既存塗膜の種類と付着、素地が露出した箇所をどう扱うか説明してもらいましょう。

水性か弱溶剤かは、臭気や使用する希釈剤にも関わります。見積書に「アレスウレタン」などの略称しかなければ、缶ラベルと製品説明書の正式名を示してもらいます。水性と溶剤形の一般的な違いは水性塗料と油性塗料の違いで説明しています。アレスアクアレタンとアレスエコレタンⅡを同じ製品とみなして㎡単価を比べることはできません。

色・つや・塗布量は製品ごとに確認する

水性コンポウレタンは艶消しまで、弾性品は3分艶までがメーカーの製品ページに載ります。アレスアクアレタンの製品説明書には、つや有り、7分つや、5分つや、3分つやが記載されています。「半艶」と「5分つや」などの呼び方もメーカーごとに異なるため、希望の見え方は各製品の見本板で確認し、色番号とつやを見積書に残します。

関西ペイントのアレスアクアレタンの標準所要量は、刷毛・ローラーで1回あたり0.13kg/㎡、エアレスで0.16kg/㎡です。希釈剤は上水、希釈率は製品説明書で3~10%と示されています。下地の凹凸や塗装方法で必要量は変わるため、塗装面積から缶数を一律に決められません。エスケー化研の水性コンポウレタンについては、メーカーが示す缶当たりの標準塗坪を目安にし、採用仕様の施工要領にある工程別所要量と照合します。塗布量の確認方法も参考にしてください。

また、アレスアクアレタンのJIS A 6909「可とう形改修塗材E 上塗材」の記載は、製品説明書ではつや有りに限ると注記されています。規格や防火材料認定を根拠に提案されたら、つや、下塗り、主材、上塗りの組み合わせを採用仕様書で確認してください。製品名だけでは塗装システム全体の適合を断定できません。

見積書では下地と上塗材を一組で比べる

複数社の提案を比べる際は、同じ「水性ウレタン」という項目でも、外壁用か付帯部用かを先に分けます。外壁のコンクリートと、鉄製の手すりとでは、下地処理も下塗りも異なります。弾性品の防水形複層仕上を提案する会社と、通常品で外観だけを塗り替える会社では、目的も工程も違います。

項目各社に記載してもらう内容
上塗材水性コンポウレタン/水性弾性コンポウレタン/アレスアクアレタンの正式名
部位と下地外壁、軒天、鉄部などの面積と、旧塗膜・傷みの状態
下地調整ひび、浮き、さび、シーリングをどう補修するか
下塗り・主材製品名、採用理由、回数、予定使用量
上塗り回数、色番号、つや、予定使用量と施工方法
費用と保証足場・補修・付帯部を含む税込総額、保証対象と期間

例えば鉄部にアレスアクアレタンを提案された場合は、さび止めの製品名とケレンの範囲があるか見ます。水性弾性コンポウレタンなら、どの下塗り・主材との組み合わせで防水形複層仕上にするのか聞きます。下塗りが必要かどうかは下塗材の種類も踏まえ、施工店の診断写真とメーカー仕様で判断してください。

メーカーの設計価格は300㎡以上などの条件付きです。戸建ての見積もりでは、単価の数字を照らすだけでなく、実際に施工する面積、下地補修、足場、付帯部、税を含む総額をそろえます。完成後に見えなくなる工程は、使用缶ラベルと施工写真を残してもらうと確認しやすくなります。

よくある質問

水性コンポウレタンを選ぶ際は、通常品と弾性品の用途と施工仕様を確認します。関西ペイントの製品と比較するなら、メーカーと正式名もそろえます。

水性コンポウレタンと水性弾性コンポウレタンの違いは何ですか?

エスケー化研の別製品です。弾性品は防水形複層仕上仕様でひび割れへの追従性を示し、艶消しは製品ページの選択肢にありません。通常品は艶消しまで選べます。どちらも下地に応じた下塗材の選定が必要で、製品名だけでは補修や防水仕様の工程は決まりません。

水性弾性コンポウレタンならひびを補修しなくてもよいですか?

いいえ。メーカーのひび追従性の説明は防水形複層仕上仕様での性能です。既存のひびやシーリングの切れ、漏水の原因を調べ、必要な補修を塗装前に見積もります。下塗り・主材・上塗りの製品名と回数を確認し、弾性上塗材だけで工事全体の防水性能を判断しないでください。

アレスアクアレタンは鉄部にも使えますか?

関西ペイントの説明書は鉄を主な適用素材に挙げています。カタログには、さびや劣化塗膜を除去し、アクアマックスEXⅡで補修塗り・下塗りをしてからアレスアクアレタンを2回塗る例があります。ただし鉄骨階段の床・踏み面は適用を避けると記されているため、鉄部の場所まで確認してください。

アレスエコレタンⅡも水性ウレタンですか?

いいえ。関西ペイントの製品検索では弱溶剤形に分類されています。製品説明書の希釈剤も塗料用シンナーAです。水性のアレスアクアレタンとは別製品なので、見積書に「アレスウレタン」とだけ書かれていれば正式名を確認しましょう。

水性コンポウレタンの㎡単価はいくらですか?

エスケー化研の製品ページは、水性コンポウレタンを複層塗材の上塗りに用いる場合の設計価格として2,290円/㎡と示しています。300㎡以上を基準とする材工共の価格で、下地調整費は含みません。戸建ての支払総額は下塗り、補修、足場などを含む現地の見積書で確認してください。

まとめ

水性コンポウレタンと水性弾性コンポウレタンはエスケー化研の別製品で、つやと弾性仕様の条件が違います。アレスアクアレタンは関西ペイントの水性一液形で、鉄部に使う例でもさび止めなどの下地処理が必要です。似た名前のアレスエコレタンⅡは弱溶剤形なので、同じ水性製品として扱えません。

メーカーの期待耐用年数や設計価格には条件があります。現場では外壁材と旧塗膜を確認し、下塗り・主材・上塗りの組み合わせ、色・つや、面積、補修と足場を含む税込総額で提案を比べてください。

製品名と採用仕様をそろえて比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを集める際は、通常品か弾性品か、水性か弱溶剤かを正式名で確かめ、下塗り・主材・上塗り、面積・使用量、補修費と保証範囲を各社に記載してもらいましょう。

参考資料

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