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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

ハウスメーカーの外壁塗装は高い?保証と専門店の違いを比較

ハウスメーカーの外壁塗装は高い?他社依頼と保証を比較

ハウスメーカーで建てた家の塗り替え時期が近づき、建てた会社から外壁塗装の提案を受けたとき、「専門店に頼むより高いのでは」と感じる方は少なくありません。一方で、他社に頼むと保証が切れるのではないか、独自の外壁材を普通の塗料で塗ってよいのか、という不安もあります。

金額だけを並べても、どちらが割高かは判断できません。建てた会社の見積もりには、延長保証の継続や点検が組み込まれていることがあり、専門店の見積もりとは含む範囲が違うためです。この記事では、法律で定められた10年の責任と会社独自の保証を分けたうえで、保証書で確認すべき条件、専用部材の扱い、見積書をそろえて比べる方法を整理します。特定の会社の価格やランキングは扱いません。

建てた会社の提案と専門店の見積もりを同じ条件で比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、建てた住宅会社名、外壁材の商品名、保証書の内容を各社に伝えましょう。保証への影響を含めて、施工店ごとの提案を比べやすくなります。

ハウスメーカーと塗装専門店では何が違いますか

最初に、依頼先ごとの役割の違いを押さえておきましょう。建てた会社に頼む場合、窓口は住宅会社で、実際の塗装は協力会社が行うことがあります。塗装専門店に頼む場合は、見積もりを出した会社が自社の職人や協力会社で施工します。どちらにも利点と確認点があります。

比べる点建てた住宅会社に頼む塗装専門店に頼む
建物の情報図面・仕様書・前回の点検記録を社内で持っている施主から図面や仕様書を受け取り、現地調査で確認する
会社独自の保証保証の継続条件に当たる工事として扱われることがある住宅会社の保証の扱いは、施主が住宅会社に確認する必要がある
専用部材自社仕様の外壁材やシーリング材の情報を持っている外壁材のメーカーと商品名が分かれば、適合する塗料を選べる
見積もりの形式保証・点検・管理費を含めた総額で示されることがある塗装面積・工程・単価の内訳で示されることが多い
実際の施工者協力会社が施工する場合、施工会社名を確認したい自社施工か協力会社かを確認したい
価格の比べやすさ1社の提案になりやすい複数社の相見積もりを取りやすい

「ハウスメーカーの外壁塗装は高い」と言われる背景には、この含む範囲の違いがあります。保証の延長に必要な点検や、住宅会社の現場管理の費用が見積もりに入っていれば、塗装工事だけの専門店の見積もりより総額が大きく見えるのは自然です。比べるときは、保証を延長する価値が自分の家にどれだけあるかを先に考えましょう。

外壁塗装が保証に影響するのはどんなときですか

保証には、法律で決まっているものと、住宅会社が独自に設けているものがあります。両者を混同すると、「他社で塗ったら保証がなくなる」という説明を必要以上に重く受け止めてしまいます。

法律の側では、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)94条が、新築住宅の請負人に、引き渡しから10年間、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の瑕疵について担保責任を負わせています。施行令5条は、雨水の浸入を防止する部分として屋根・外壁とその開口部の建具などを挙げています。これは新築時の工事の欠陥に対する責任で、塗り替えそのものを住宅会社に頼むことを条件にした規定ではありません。

これに対し、10年を超える長期保証は各社が独自に定める制度で、続けるための条件も会社ごとに違います。公式サイトで公開されている例を見ると、次のように仕組みが異なります。

公開されている保証の例保証の内容(各社サイトの記載の要旨)継続・延長の条件
積水ハウス構造躯体と雨水の浸入を防止する部分に初期30年保証(2018年4月1日以降の契約分)10年・20年点検の実施が条件。初期保証終了後は、必要な有料点検・有償工事を行うことで延長できる
県民共済住宅(埼玉県民共済)構造耐力上主要な部分と雨水の侵入防止に10年、防蟻5年、仕上・付属部品・設備に2年引き渡し2年後に無料点検。保証事項の詳細・免責は引き渡し時の保証書による

表は各社の公式サイトの記載(2026年10月確認)をまとめたもので、優劣を示すものではありません。延長保証を設けている会社では、点検や有償工事を誰が行うかが継続条件に関わることがあります。反対に、保証期間が10年で、それを超えて延長する制度を設けていない場合は、築10年を過ぎた塗り替えで保証の継続を理由に依頼先を選ぶ必要は小さくなります。自分の家の保証がどちらに当たるかを、次の手順で確認しましょう。

保証書と延長保証の条件を確認する方法

保証の扱いを確認する資料は、引き渡し時に受け取った保証書と保証約款(保証規定)です。営業担当者の口頭説明ではなく、書面の文言で判断しましょう。確認する順番は次のとおりです。

  1. 保証の対象部位と期間を確認します。構造、雨水の浸入防止、外壁の仕上げなど、部位ごとに期間が分かれていることが多いため、外壁と屋根がどの区分に入り、いつまで有効かを書き出しましょう。
  2. 継続・延長の条件を確認します。「〇年目の点検を受けること」「点検で必要と判断した工事を行うこと」など、保証を続けるための条件を読みましょう。条件の工事を住宅会社や指定業者が行うことになっているかも確認してください。
  3. 免責事項を確認します。天災、施主の過失、他社による増改築や補修などが免責として書かれていないかを確かめましょう。他社施工が対象外とされる場合、外壁全体なのか、手を加えた部分だけなのかが重要です。
  4. 住宅会社に書面で問い合わせます。「他社で外壁と屋根を塗装した場合、どの保証が、どの範囲で、いつから対象外になるか」を質問し、回答を書面かメールで受け取りましょう。

延長保証を続けたい場合は、住宅会社の点検を先に受けて、その結果と塗装の提案を受け取ってから専門店の見積もりと比べると、保証の価値を含めて判断できます。新築10年目前後の点検で見てもらう範囲は築10年で外壁塗装は必要かで、塗り替え後に受け取る施工保証の中身は外壁塗装の保証期間で詳しく説明しています。塗料メーカーの保証と施工店の保証の違いは塗料メーカー保証と施工保証の違いを参考にしてください。

認定長期優良住宅の場合は、もう一つ確認点があります。国土交通省の告示(長期使用構造等とするための措置及び維持保全の方法の基準)は、維持保全計画で、雨水の浸入を防止する部分などの点検時期を、建築の完了または直近の点検・修繕から10年を超えないように定めることを求めています。住宅会社以外に塗装を頼む場合も、工事の内容を記録して維持保全の履歴に残しておきましょう。

専用部材・独自の外壁は専門店でも塗れますか

ハウスメーカーの住宅には、自社で開発した外壁パネルや、特定の仕様のシーリング材、汚れにくさをうたう表面仕上げが使われていることがあります。こうした外壁でも塗装専門店が塗り替えることはできますが、外壁の素材と表面の状態に合った下塗り材と上塗り材を選ぶことが前提になります。

専門店に正確な提案をしてもらうには、外壁材のメーカーと商品名、表面の仕上げの種類、目地のシーリング材の種類を伝えることが近道です。建てた会社から受け取った仕様書や仕上げ表に記載があることが多く、見当たらない場合は住宅会社に問い合わせれば教えてもらえることもあります。情報がないまま見積もりを取る場合は、現地調査でどう判断したかを見積書に書いてもらいましょう。

確認したいのは、とくに次の3点です。1つ目は、表面に汚れ防止などの機能を持つ仕上げがあるかで、塗料の密着や塗り替えの必要性の判断に関わります。2つ目は、目地のシーリングを打ち替えるか増し打ちにするかで、耐久性の高い材料が使われている家では交換の時期が塗装の時期とずれることがあります。シーリングの寿命と塗装時期の合わせ方は外壁シーリングの耐用年数で説明しています。3つ目は、ALCパネルなど吸水しやすい外壁材かどうかで、防水性と湿気の逃げ道を両立できる塗料を選ぶ必要があります。ALCの考え方はALC外壁塗装の費用と時期を参考にしてください。

「外壁が強いハウスメーカー」より確認したい外壁の仕様

住宅会社を比べるときに「外壁が強いのはどこか」が話題になりますが、外壁の持ちは会社名ではなく、使われている外壁材、表面の仕上げ、目地の仕様、立地の条件で決まります。同じ会社でも、商品や建てた時期によって外壁の仕様は異なります。

これから建てる方も、すでに住んでいる方も、比べるべきなのは次の情報です。外壁材の種類(窯業系サイディング、金属サイディング、ALC、タイル、塗り壁など)、表面の仕上げとメーカーが示す塗り替えの目安、目地のシーリング材の種類と交換の目安、そして住宅会社が示す点検・メンテナンスのスケジュールです。塗り替えの目安が長い仕様でも、目地や付帯部の手入れが先に必要になることがあるため、外壁全体の維持管理の予定として確認しましょう。

県民共済住宅で建てた方は、同社の公式サイトで、引き渡しから10年を経過すると外壁についても定期的なメンテナンスを勧めるとし、同社で建てた方向けにリフォームサービスを案内しています。建てた会社に頼むか専門店に頼むかで迷う場合は、どちらか一方に決める前に、建てた会社の提案と専門店の見積もりを同じ条件でそろえて比べるのが確実な方法です。

見積もりを比べるときの内訳のそろえ方

建てた会社の提案と専門店の見積もりを比べるときは、総額の前に、工事の範囲と仕様をそろえます。どちらかにしか入っていない項目を見つけ、同じ条件に直してから金額を比べましょう。

そろえる項目確認する内容
工事の範囲外壁だけか、屋根・付帯部(雨どい・破風・軒天など)・ベランダ防水まで含むか
塗装面積何㎡で計算しているか。図面からの算出か実測か
塗料と工程下塗り・中塗り・上塗りの製品名と回数。外壁材に適合する理由
シーリング打ち替えか増し打ちか、対象の長さ、使う材料名
足場と管理費足場の面積と単価、現場管理費・諸経費の内訳
保証と点検施工保証の年数と対象、住宅会社の延長保証との関係、工事後の点検の有無
施工する会社自社施工か協力会社か。協力会社の場合は会社名

建てた会社の見積もりが「一式」で示されている場合は、数量と単価の内訳を求めましょう。内訳が出せない項目があっても、保証の延長に必要な点検の費用なのか、塗装工事の費用なのかが分かれば比較できます。見積書の項目の読み方は外壁塗装の見積もりの取り方と見積書の見方で、一式表記への対応は見積書の「一式」は危険かで詳しく扱っています。

よくある質問

ハウスメーカー以外で外壁塗装をすると保証はなくなりますか?

保証書の内容によって変わります。品確法94条が定める新築時の10年の責任は、引き渡し時の工事の欠陥を対象にしたもので、塗り替えの依頼先を条件にしてはいません。会社独自の延長保証は継続条件や免責が会社ごとに違うため、保証書と約款を読み、どの範囲が対象外になるかを住宅会社に書面で確認しましょう。

ハウスメーカーの外壁塗装の見積もりはなぜ高く見えるのですか?

建てた会社の見積もりには、塗装工事のほかに、延長保証の継続に関わる点検や現場管理の費用が含まれていることがあり、塗装だけの見積もりと範囲が違うためです。工事範囲、塗装面積、塗料の製品名、シーリングの扱い、保証の内容をそろえてから比べると、差の理由が見えてきます。

大手ハウスメーカーの家を塗装専門店に頼むときは何を伝えればよいですか?

外壁材のメーカーと商品名、表面の仕上げの種類、目地のシーリング材、築年数と前回の塗装歴、保証書の内容を伝えましょう。新築時の仕様書や仕上げ表に記載があることが多く、これらが分かると外壁に適合する塗料と工程を提案してもらいやすくなります。

県民共済住宅の家の外壁塗装はどこに頼むのがおすすめですか?

一律におすすめの依頼先はありません。県民共済住宅は公式サイトで、同社で建てた方向けのリフォームサービスを案内し、10年保証の対象に雨水の侵入防止を挙げています。保証書の期間と条件を確認したうえで、建てた会社の提案と専門店の見積もりを同じ範囲・仕様でそろえて比べる方法が判断しやすいでしょう。

外壁が強いハウスメーカーなら塗り替えは不要ですか?

住宅会社の名前だけで、塗り替えが要らないとは判断できません。外壁の持ちは外壁材、表面の仕上げ、目地のシーリング材、立地で決まり、外壁の塗装時期が先でも、目地や付帯部の手入れは先に必要になることがあります。住宅会社のメンテナンススケジュールと外壁材メーカーの維持管理資料で、部位ごとの目安を確認しましょう。

まとめ

ハウスメーカーの外壁塗装が高く見えるのは、延長保証の継続に関わる点検や管理の費用が含まれ、専門店の塗装だけの見積もりと範囲が違うことが一因です。品確法の10年責任と会社独自の延長保証は別の仕組みなので、保証書と約款で対象部位、継続条件、免責を確認し、他社施工の影響は住宅会社に書面で確かめましょう。

専門店に頼む場合も、外壁材の商品名や表面の仕上げ、シーリング材の情報を伝えれば、外壁に合った提案を受けられます。建てた会社の提案と専門店の見積もりは、工事範囲、塗装面積、塗料、シーリング、保証をそろえてから比べてください。

保証の条件をそろえて見積もりを比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、建てた住宅会社の保証書の内容と外壁材の情報を伝え、各社に塗料の選定理由、シーリングの扱い、保証の範囲を示してもらいましょう。

参考資料

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