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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

セラミック塗料とは|効果の表示と見積書の確認点

「セラミック塗料だから汚れにくい」「塗ると暑さ対策になる」と説明を受けても、製品名と、どの性能を示す資料なのかを確認してから判断しましょう。メーカーの資料を見ると、セラミックの語は低汚染性を持つ外壁用上塗り、シリコン樹脂塗料、弾性仕上げ材など、用途の異なる製品に使われています。名前が似ていても、得られる効果や施工方法は同じではありません。

この記事では「セラミック配合」「セラミック変性」などの表示を読む際の確認点と、施工店ごとの見積書の比べ方を説明します。シリコン・フッ素・無機系など塗料全般の比較は外壁塗料の種類と選び方をご覧ください。

製品の正式名と仕様をそろえて比較

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼するときは、提案されたセラミック塗料のメーカー名、正式な製品名、塗る壁、期待する効果を各社に伝えましょう。上塗りだけでなく下塗りと補修を含む工事内容を比べられます。

「セラミック」という言葉だけでは塗料の種類を特定できません

セラミックは、塗膜に使う無機系の成分や技術を説明する語として、製品名や特徴の欄に現れます。しかし、その語だけでは上塗り樹脂、水性か弱溶剤か、下塗りとの組み合わせ、施工する部位を特定できません。実際にメーカーの公表資料でも、分類の仕方は製品ごとに異なります。

メーカーの製品例公式資料での位置付け見積書で取り違えたくない点
エスケー化研「水性セラタイトF」水性ふっ素樹脂塗料。セラミック成分を複合し低汚染性を示すふっ素樹脂の外壁用上塗りか、別の仕上げ材か
関西ペイント「セラMシリコンⅢ」セラミック変性アクリルシリコン樹脂塗料シリコン樹脂の製品であることと下塗り仕様
エスケー化研「セラミクリーン」セラミックシリコン系樹脂を使う単層弾性塗材上塗り工程を含む通常の塗装仕様と同じ扱いにしないこと

この三例からも、「セラミック=一つの樹脂グレード」とは読めません。製品名のほか、メーカーが示す一般名称・用途・適用下地・工程を見ます。関西ペイントの塗装仕様選定ガイド(窯業系サイディングボードの新設仕様)では、セラMシリコンⅢとセラMフッソを別の樹脂の仕上げとして並べています。同じ「セラM」の名前でも、シリコンとふっ素の違いを見積書に残す必要があります。製品ごとの詳しい仕様は水性セラタイトFとセラMシリコンⅢ・セラMフッソの記事で説明しています。

なお、「セラミック配合」「セラミック変性」といった表示は、「無機塗料」と同じ意味ではありません。上の表のとおり、セラミックの語が付く製品の主な樹脂はシリコンやふっ素などです。無機塗料の特徴は無機塗料とはで確認してください。

製品名の「セラミック」は、既存の壁材に施されたセラミックコートとも別です。日本ペイントのよくある質問では、セラミックコートなど特殊タイプの窯業系サイディングの場合、一般の外壁用塗料では十分な付着性の確保が難しいため、塗膜の剥がれが起こりやすいといわれていると説明しています。今の外壁がこうした加工品のときの下塗りや試験施工は、フッ素コートサイディングの塗装で確認してください。

低汚染・遮熱・断熱の表示は別々に確かめます

セラミック成分を使う理由は製品によって違います。エスケー化研は水性セラタイトシリーズについて、塗膜表面を水になじみやすくし、雨で汚れを流しやすくする仕組みを説明しています。一方、同社の遮熱塗料の資料では、日射による熱の吸収を抑える塗料と、汚れによる遮熱性能の低下を抑えるセラミック成分を別の働きとして示しています。

提案された効果確認する資料と条件名前だけでは判断できないこと
低汚染対象となる汚れ、雨で洗い流す仕組み、試験の条件雨が当たらない軒下や油汚れも同じように落ちるか
遮熱製品の遮熱仕様、日射反射率、色と施工面外壁全体や室内の温度がどれだけ変わるか
断熱熱の移動を抑える根拠、塗膜厚と試験方法薄い塗膜だけで既存の断熱材に代わるか
耐候性試験方法、比較対象、製品に対するメーカーの説明自宅で一定年数の外観を保証するか

「セラミック配合だから断熱と遮熱もある」といった説明なら、両方の性能を示すその製品の資料を求めてください。住宅での効果は屋根と外壁のどちらを塗るか、色、日射、窓や断熱材でも変わります。塗料名から室温や電気代の改善額を約束することはできません。遮熱と断熱の違いや試験条件の見方は断熱塗料の効果と費用で確認できます。

低汚染性も、汚れが付かないという意味ではありません。雨が当たる面と軒下では洗い流す条件が違います。気になるのが窓下の雨だれか、換気口の油汚れか、北面の藻かを写真で示し、メーカー資料の対象と合うか施工店に聞きましょう。

セラミック塗装のデメリットは説明の幅が広いことです

製品名を省いて「高級セラミック塗装」とだけ書く見積書では、品質と価格を検証できません。同じ言葉でシリコン樹脂塗料、ふっ素樹脂塗料、単層弾性塗材を指せるためです。見積書の名称が曖昧なら、塗料が悪いと決める前に正式なメーカー名と製品名を追加してもらいましょう。

もう一つの注意点は、追加機能を工事全体の効果と読み違えやすいことです。低汚染性の試験があっても、壁の汚れの原因が雨樋からの水漏れなら、樋の補修をしない限り再発することがあります。遮熱の資料があっても、住宅の冷房費は日射の当たり方と建物全体の条件に左右されます。塗料で改善したい箇所と、別工事で直す箇所を分けてください。

セラミックの語が付く製品同士でも、適用下地や塗り回数は異なります。エスケー化研のセラミクリーンは単層弾性塗材として標準塗坪と仕上げパターンを示しています。一般的な下塗り・中塗り・上塗りの製品と、工事面積だけで単価を比べると工程差を見落とします。費用を見るときは、足場、洗浄、下地補修、塗装仕様、付帯部を含む税込総額をそろえましょう。

見積書では製品名・根拠資料・施工条件をそろえます

施工店ごとに違う「セラミック塗装」の提案を受けたら、どちらが上級かを名前で決めず、壁面と求める効果をそろえて比べましょう。A社が低汚染性、B社が遮熱性を強調しているなら、先に自宅で解決したい問題を確認します。汚れの対策と暑さの対策では比べる資料が違います。

比較項目各社の見積書に記してもらうこと
塗料の特定メーカー名、正式製品名、上塗りの樹脂・水性/弱溶剤の別
求める効果低汚染・遮熱・断熱などのどれか、メーカー資料の該当ページ
下地への適合外壁材と旧塗膜、下塗り製品、付着や補修の確認方法
施工仕様塗装面積、塗り回数、標準所要量、乾燥と塗り重ねの条件
工事範囲ひびや目地の補修、足場、洗浄、付帯部の範囲
費用と保証同じ範囲の税込総額、追加工事の条件、保証対象

性能の比較資料には、試験片の素材、色、塗膜厚、測定方法、比較した塗料が載っているか確認します。製品のカタログにある数値を、施工店が自宅の室温や次回塗り替え時期として言い換えていないかも確かめましょう。資料が出ないときは、同じ用途の製品を正式名で再提案してもらうと比較しやすくなります。

見積書に「セラミック塗料一式」とある場合は、塗料缶の予定数と塗る面積も聞いてください。メーカーの標準所要量から大きく外れるときは、壁の凹凸、吸い込み、下塗りや工程の違いを説明してもらいます。樹脂の分類や塗布量を横断して比べる方法は外壁塗料のメーカー比較にまとめています。

よくある質問

「セラミック」という名前は製品を調べる入口です。施工条件や効果を確認するときは、正式な製品名の資料へ戻りましょう。

セラミック塗料とはどのような塗料ですか

メーカーがセラミック成分や技術を製品名・特徴として示す塗料があります。ただし同じ語を持つ製品でも、シリコン樹脂、ふっ素樹脂、弾性仕上げ材など位置付けは異なります。見積書では「セラミック塗料」だけでなく、メーカーの正式名、一般名称、用途を確認してください。どの下地へ使う仕様かも同時に見ましょう。

セラミック塗装には必ず断熱効果がありますか

「セラミック」という表示だけでは、断熱性能があるかを判断できません。低汚染性を目的とする製品もあります。断熱を理由に採用するなら、その製品の資料に断熱の根拠と試験条件が載っているか確認してください。遮熱との違いは断熱塗料の効果と費用で整理しています。

セラミック配合なら外壁の汚れは付かなくなりますか

低汚染性を示す製品でも、すべての汚れを防ぐわけではありません。雨で汚れを流しやすくする仕組みなら、雨が当たらない軒下には同じ条件がありません。窓下の雨だれ、換気口の油分、雨樋からの伝い水のどれに困っているかを示し、塗料で対応する部分と部材を補修する部分を分けてください。

セラミック塗料はシリコン塗料より長持ちしますか

名前だけでは比較できません。関西ペイントのセラMシリコンⅢは、セラミック変性を示すシリコン樹脂塗料です。比較するなら二つの正式な製品名を並べ、メーカーの耐候性資料、下塗り、塗布量、施工面をそろえます。試験の結果をそのまま自宅での塗り替え年数として扱わないようにしましょう。

名前に「セラM」と付けば同じ樹脂の塗料ですか

同じではありません。関西ペイントの塗装仕様選定ガイド(窯業系サイディングボードの新設仕様)は、セラMフッソを「低汚染形セラミック変性ふっ素樹脂塗料仕上げ」、セラMシリコンⅢを「低汚染形セラミック変性アクリルシリコン樹脂塗料仕上げ」、セラMレタンを「低汚染形セラミック変性ウレタン樹脂塗料仕上げ」として別の仕様に並べています。見積書では「セラM」の後に続く正式名まで確認しましょう。

まとめ

セラミック塗料という言葉だけでは、樹脂、用途、機能は決まりません。メーカーの正式な製品名と一般名称を確認し、低汚染・遮熱・断熱など、どの性能を求めているか分けましょう。

見積書は同じ外壁面と補修範囲でそろえ、製品の根拠資料、下塗り、塗布量、税込総額を比べます。既存の外壁がセラミックコート品なら、下地への付着も別に確認してください。

機能の根拠と工事範囲を同じ条件で比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを取る際は、提案されたセラミック塗料の正式名と期待する効果を各社に確認してください。下地に合う仕様と補修を含む税込総額を比較できます。

参考資料

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