ファイン4Fセラミックとは|後継DFとファインSi・1液フッソの違い
「ファイン4Fセラミック」を外壁塗装の候補として調べると、現在の日本ペイントの製品案内に載っているのは、後継の「ファインDFセラミック」です。日本ペイントは2024年に、原料の供給事情を受けて4F製品をDF製品へリニューアルすると発表しました。見積書に旧名の4Fが書かれている場合、まず実際に納入・施工する製品の正式名を確認する必要があります。
この記事では、ファイン4Fセラミックの位置づけを整理し、後継のDF、同じ「ファイン」の名が付くシリコン系のファインSiと1液フッ素系の1液ファインフッソUVを比べます。フッ素塗料全般の相場や耐用年数はフッ素塗料の記事を参照してください。屋根用のファインパーフェクトベストは別製品です。
旧名の見積書は製品と工程を確定する
外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、「ファイン4Fセラミック」の在庫と施工可否、DFへ変更する場合の製品名、下塗り・上塗りの回数、艶、税込総額を各社に確認しましょう。旧名のまま契約する前に、調達できる材料と代替案を書面で示してもらいます。
ファイン4Fセラミックは2024年にDFへリニューアルされた旧製品
日本ペイントの2024年4月の発表は、弱溶剤4F樹脂の廃止とほかの原料の供給事情に伴い、ファイン4Fセラミックを「ファインDFセラミック」へリニューアルすると記しています。旧製品は在庫が無くなり次第廃止という案内です。これは2024年の発表内容であり、今どの販売店に旧製品の在庫があるかまでは分かりません。
日本ペイントの色見本帳の案内では、ファイン4Fセラミックは「2025年3月まで」の一覧に載り、2025年4月以降の同梱一覧からは外れています。旧色見本の番号や当時の製品写真を現在のDFの見本として使わず、発注する製品の現行色見本と艶を確認します。
| 項目 | 旧ファイン4Fセラミック | ファインDFセラミック |
|---|---|---|
| メーカーの位置づけ | 4フッ化フッ素セラミック変性樹脂の弱溶剤2液品 | 2024年にリニューアル発売した弱溶剤2液のセラミック変性フッ素樹脂品 |
| 現在の資料 | 旧色見本と当時の仕様書などで確認 | 現行製品ページとカタログで確認 |
| 発注時の確認 | 旧品の調達可否、塗料液・硬化剤の組み合わせ | DFの塗料液・硬化剤と指定下塗りの組み合わせ |
メーカーはDFの基本性能を4Fと同等以上と説明しています。ただし、同等以上という発表を、旧品と新品の缶や硬化剤を混ぜて使える意味にしないでください。施工仕様は採用する製品の現行資料で確認します。旧品を指定する業者には在庫の実在、製造時期、指定硬化剤、必要量を聞き、調達できない場合はDFなど代替品の正式名称と再見積もりを求めます。
現行DFは弱溶剤2液。下塗りと艶を揃える
ファインDFセラミックの製品ページでは、塗料液14kgと硬化剤2kgの16kgセット、または塗料液2.8kgと硬化剤0.4kgの3.2kgセットを示しています。希釈剤は塗料用シンナーAで、艶はつや有り、7分、5分、3分です。指定色と艶によって見え方が変わるため、古い4Fの色票だけで決めないようにします。
メーカーの適用下塗り材には、パーフェクトサーフ、パーフェクトフィラー、ファイン浸透シーラー、ハイポンファインプライマーⅡなど複数の製品があります。列挙されているものを自由に交換できるわけではなく、モルタル、窯業系サイディング、金属と旧塗膜の状態に応じて、使う下塗りと補修を選びます。下塗り材の違いも参照し、見積書に「シーラー一式」としか書かれていない場合は製品名と適用理由を聞きましょう。
DF製品ページには、はけ・ローラー塗りで上塗り1回当たり0.12~0.14kg/㎡という目安もあります。製品ページの「16kgセットで114~133㎡」は1回塗りに相当する面積で、上塗りを2回行う現場の全施工面積とは同じではありません。外壁の実面積、回数、ロス、下地の凹凸を踏まえ、予定セット数を施工店に示してもらいます。材料数量の見方は塗布量の記事で詳しく説明しています。
低汚染性や耐候性も、家の全ての面で同じように現れる保証ではありません。雨の当たり方、外壁の向き、汚れの種類、下地の傷みで変わります。旧4FとDFの名前だけを見て「何年持つ」と断定せず、施工店の保証範囲と点検方法を別に確認してください。
ファインSiと1液ファインフッソUVは樹脂と液数が違う
「ファイン」は日本ペイントの複数製品名に共通して入ります。ファインSiは弱溶剤2液のシリコン系、1液ファインフッソUVは弱溶剤1液のフッ素系です。どちらも塗料用シンナーAで希釈する上塗りですが、DFと同じ塗料ではありません。
| 比較項目 | ファインDFセラミック | ファインSi | 1液ファインフッソUV |
|---|---|---|---|
| 樹脂系 | フッ素系 | シリコン系 | フッ素系 |
| 液数 | 2液 | 2液 | 1液 |
| 希釈剤 | 塗料用シンナーA | 塗料用シンナーA | 塗料用シンナーA |
| 公表される艶 | つや有り・7分・5分・3分 | つや有り・7分・5分・3分 | つや有り・7分・5分・3分 |
| 見積書での要点 | 旧4Fとの製品名の違いと、塗料液・硬化剤 | フッ素ではなくシリコン系と明記 | 1液で、硬化剤を使わない |
ファインSiの製品ページは、下塗り・中塗りに弾性タイプを使う場合、つや有りのみ適用と注意しています。提案に「弾性」と「3分つや」の両方があれば、その組み合わせにメーカーの適用仕様があるか確かめてください。1液ファインフッソUVについては、製品ページにJIS A 6909の耐候形1種「相当」とあり、社内試験で性能を満たす意味です。JIS認証品と読み替えないことが大切です。
同じフッ素系でも、DFと1液フッソUVは塗料液・硬化剤の扱い、使用量、塗り重ね時間などが異なります。2液なら自動的に良い、1液なら耐久性が足りない、と液数だけで判断できません。旧塗膜と外壁材、希望する艶、施工店が提示する仕様と保証を合わせて比べます。
「耐用年数」とメーカー価格の読み違いを防ぐ
ファイン4Fセラミックの耐用年数を検索しても、年数を一つに固定して住宅の保証年数にする根拠はありません。製品の耐候性に関する試験、旧塗膜と下地の状態、シーリングの劣化、実際の施工保証は別の情報です。古い4Fに関する販売店の年数を、後継DFや1液フッソUVのメーカー保証として扱わないでください。
DFのメーカー製品ページには、たとえば塗り替えの鉄面・平滑仕上げで5,930円/㎡、モルタル・コンクリート面のなみがた仕上げで6,510円/㎡など、異なる材工価格が載っています。前者はハイポンファインプライマーⅡを下塗りに使う3工程、後者はパーフェクトフィラーを主材とする3工程という条件です。どちらも原則300㎡以上の施工を基準とします。外壁の見積もりへ鉄面用の価格を当てはめることはできません。
ファインSiや1液ファインフッソUVにもメーカーの材工価格がありますが、下塗りと仕上げの指定が違うため、単価の大小だけでは製品の追加費用を算定できません。戸建てでは、足場、洗浄、ひび・シーリングの補修、付帯部、廃材、消費税を含む総額と、同じ対象面積で比較します。予算差を確認するときは、施工店に各案の塗装仕様を横並びにしてもらいましょう。
旧4Fが見積書にあるときの確認表
旧製品名のまま説明を受けた場合、単なる見積書の書式の古さか、実際に旧品を納入する予定かで確認事項が変わります。各社には使用製品の正式名と施工仕様を同じ条件で書いてもらい、変更するなら契約前に製品名と金額を書き直すよう依頼します。
| 確認欄 | 業者に示してもらう内容 |
|---|---|
| 製品名と調達 | 4Fの在庫を使うのか、DF等へ変更するのか。塗料液と硬化剤の正式名・調達可否 |
| 下地と補修 | 外壁材・旧塗膜、割れ・浮き・錆、シーリングの補修範囲 |
| 塗装仕様 | 下塗り材と主材、上塗り回数、工程間の乾燥、施工方法 |
| 色と数量 | 採用製品の色票・艶・色番号、対象面積と予定使用量 |
| 金額と保証 | 製品変更時の差額、足場・付帯部を含む税込総額、保証対象 |
金属の付帯部に外壁と同じ上塗りを使う場合も、錆落としや防錆下塗りの工程が必要かを部位ごとに確認します。施工前には納入した缶ラベルと見積書を照合し、各工程の写真を残せるか相談しましょう。「フッ素塗料一式」では、旧4F、DF、1液フッソUVのどれが使われるか判別できません。
よくある質問
ファイン4Fセラミックは今も購入できますか?
日本ペイントは2024年のリニューアル発表で、旧製品を「在庫が無くなり次第廃止」と案内しています。現在の販売店ごとの在庫は公表資料からは分かりません。業者に調達先と数量、塗料液・硬化剤の組み合わせを確認し、調達できない場合の製品変更を契約前に文書で決めてください。
ファインDFセラミックは4Fと同じ製品ですか?
後継のリニューアル製品ですが、正式名称と材料の仕様は区別します。メーカーはDFの基本性能を4Fと同等以上と説明しています。旧4Fの施工資料や硬化剤をそのままDFに流用せず、DFの現行カタログと容器表示で塗料液・硬化剤、下塗りの適合を確認しましょう。
ファイン4Fセラミックは何年持ちますか?
住宅ごとの塗り替え時期を一つの年数に固定できません。製品の耐候性に加え、立地、下地、旧塗膜、シーリング、施工条件が関わります。「15年保証」などの説明があれば、塗料メーカーの製品資料と施工店の保証書を分けて確認し、対象となる不具合と期間を見てください。
ファインSi・ファインフッソ・1液ファインフッソUVの違いは何ですか?
ファインSiは2液のシリコン系、ファインフッソは2液のフッ素系、1液ファインフッソUVは1液のフッ素系です。現行のファインDFセラミックも2液のフッ素系ですが、セラミック変性の別製品です。製品名の「ファイン」だけで塗料の樹脂系や液数は分かりません。見積書に正式名を書いてもらいましょう。
ファインDFセラミックとファインフッソはどちらを選べばよいですか?
どちらも日本ペイントの2液のフッ素系塗料ですが、ファインDFセラミックはセラミック変性で低汚染性を高めた製品で、ファインフッソとは仕様が異なります。どちらが合うかは、外壁材、汚れの付きやすさ、予算で変わるため、施工店に両方の案の製品名・塗布量・価格を見積書で示してもらい、比べましょう。
まとめ
ファイン4Fセラミックは、日本ペイントが2024年にDFへリニューアルすると発表した旧製品です。旧品の現在の在庫は販売店ごとに確認が必要です。後継のファインDFセラミックは弱溶剤2液のフッ素系、ファインSiは弱溶剤2液のシリコン系、1液ファインフッソUVは弱溶剤1液のフッ素系です。
旧4Fが見積書にある場合は、実際に使う製品の正式名と調達可否、現行の下塗り・上塗り仕様、色・艶、税込総額を書面で確定しましょう。耐用年数やメーカー材工価格は、住宅の施工保証や総額とは分けて判断します。
旧名のまま契約せず、納入製品を確認
外壁塗装見積ナビで見積もりを比較する際は、4Fの在庫品を使う案とDF等の現行品を使う案を明記してもらい、補修、下塗り、使用量、付帯部を含む税込費用と保証を揃えてください。