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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

石調の外壁仕上げ材|グラニテリアEX・エレガンストーンの違い

外壁を御影石や砂岩のような質感に見せる仕上げ材は、「石みたいな塗装」「石に見える塗料」とも呼ばれます。見積書に「グラニテリアEX」「エレガンストーン」などの製品名が書かれていても、一般的な塗料と何が違い、なぜ単価が高いのかは分かりにくいものです。また、既存の砂壁状の外壁を塗り替える製品もあり、「石調にする」のか「今の質感を保って塗り替える」のかで選ぶ製品が変わります。

この記事では、石調・砂岩調の仕上げ材の代表的な製品を、メーカーの公表値で比べ、見積もりで確認する点を整理します。吹き付けタイルやリシンなど、ほかの仕上げの塗り替えは吹き付けタイル外壁の塗り替えとリシン外壁の塗装で扱っています。

仕上げ材の製品名と工程を揃えて見積もる

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、希望する仕上げ材の製品名や仕上げの種類を各社へ伝えましょう。下塗り・主材・上塗りの工程と単価を、同じ条件で比べやすくなります。

石調仕上げ材は「塗料」ではなく「仕上塗材」

石調・砂岩調の仕上げ材は、メーカーの分類では「装飾仕上塗材」「石調仕上材」などと呼ばれ、一般的な外壁用塗料とは工程が違います。多くは、下塗り(下地を整える)→主材(石のような粒や模様をつくる)→上塗り(クリヤーなどで保護する)の組み合わせで仕上げます。主材を吹付けやコテで塗り付けて質感を出すため、ローラーで2回塗る一般的な塗装より材料も手間もかかります。

代表的な製品を、メーカーの公表値で並べると次のとおりです(2026年10月確認)。

製品メーカー一般名称・用途適用下地(メーカー記載)期待耐用年数
グラニテリアEXエスケー化研御影石・砂岩調装飾仕上塗材コンクリート、モルタル、ALCパネル、スレート板、各種サイディングボード、各種旧塗膜など10〜12年
エレガンストーン(サガン)エスケー化研超低汚染・高級砂岩調装飾仕上塗材コンクリート、モルタル、各種旧塗膜(活膜)等10〜15年(上塗材による)
アレスシリコンストーン関西ペイント防水形石調仕上材コンクリート、モルタル、PCパネル、ALCパネル製品説明書に記載なし
アートフレッシュエスケー化研砂壁状などの既存塗膜の塗り替え用仕上塗材砂壁状、土壁調、スタッコ調、砂岩調などの既存塗膜(活膜)10〜12年

グラニテリアEXは各種サイディングボードも適用下地に含めていますが、エレガンストーンとアレスシリコンストーンは、コンクリートやモルタルが中心です。自宅の外壁材に使える製品かどうかは、まず適用下地で確認する必要があります。

3つの石調仕上げ材の違い

グラニテリアEXは、仕上げ方によって「テール仕上げ」「キャニオン仕上げ」「吹放し仕上げ」があり、エスケー化研は塗装方法を吹付とコテ塗り、または専用ローラー塗りとしています。上塗りに超低汚染型のクリヤーを使うため汚れに強く、土塗壁と違って脱落の心配がないこと、防かび・防藻性があることを特長に挙げています。色は15色です。

エレガンストーン(サガン)は、自然石のような重厚な風合いを出す砂岩調の仕上げ材です。塗装方法はコテで、自然石に比べてコーナー部やアール部など細部の処理が簡単で、躯体に負担がかからず落下の心配がないとしています。上塗りにはセラミック複合の超低汚染塗料を採用しています。標準色は8色です。

アレスシリコンストーンは、関西ペイントの防水形の石調仕上材です。製品説明書では、つや消しの落ち着いた石調仕上げになること、耐久性・耐候性・防水性に優れることを特長に挙げ、上塗りに専用のトップコートクリヤーを組み合わせるとしています。標準色は9色です。

どの製品も、塗る前の下地処理が仕上がりを左右します。関西ペイントは製品説明書で、塗装前に漏水処理やクラック処理を行うこと、旧塗膜のチョーキング層を高圧水洗などで除去すること、旧塗装の浮きを電動サンダーなどで除去することを求めています。見積書で、これらの下地処理がどこまで含まれているかを確認しましょう。

既存の質感を残して塗り替える「アートフレッシュ」

すでに砂壁状や砂岩調で仕上がっている外壁を塗り替える場合は、新たに石調にするのではなく、今の質感を保ったまま塗り替える方法もあります。エスケー化研のアートフレッシュは、既存のパターンや質感を維持したまま、新設時の美観を表現できる塗り替え用の仕上塗材です。

同社は、塗膜表面の緻密な構造による低汚染性、微弾性による追従性、一般的な下塗材と比べて高い水蒸気透過性で塗膜の膨れを抑えることなどを特長としています。適用できる既存の仕上げとして、同社の「ベルアート」シリーズや「ソフトリシン」「ソフトスタッコ」などを挙げる一方、パターンの種類によっては推奨できないものがあるとしています。

既存の仕上げに使えるかどうかは、外壁の現状を見ないと判断できません。施工店には、既存の仕上げの種類を確認したうえで、アートフレッシュのような塗り替え用の材料を使うのか、一般的な塗料で塗りつぶすのかを説明してもらいましょう。凹凸の大きい外壁をローラーと吹き付けのどちらで塗るかの違いはローラー塗装と吹き付け塗装の違いで詳しく扱っています。

設計価格の見方と見積書で確認すること

メーカーは製品ごとに「設計価格」を公表しています。エスケー化研の公表値では、グラニテリアEXはテール仕上げで1㎡あたり10,420円、エレガンストーン(サガン)はクリーンエレガントップDの3分艶仕上げで16,370円(いずれも下塗材込み)、アートフレッシュは3,600円(下塗材込み)です。エレガンストーンは、目地1mあたり1,500円を加算するとしています。仕上げ方や上塗材を変える場合は、同じ設計価格で比べず、見積書の仕様を確認しましょう。

ただし、設計価格は実際の見積もり金額とは別のものです。エスケー化研は各製品の設計価格について、300㎡以上を基準とする材工共の価格で、下地調整費は含まないと注記しています。戸建ての外壁は300㎡より小さいことが多く、足場や下地補修の費用も加わるため、見積もりの単価は設計価格と同じにはなりません。

複数の施工店で比べるときは、次の点を揃えましょう。

見積書で確認する欄施工店に示してもらう内容
製品と仕上げ製品名、仕上げの種類(テール・キャニオンなど)、色
工程下塗り・主材・上塗りの各材料と塗り回数
下地処理漏水・ひび割れの処理、旧塗膜の除去、高圧洗浄
数量塗装面積(㎡)、目地の長さ(m)
適用下地自宅の外壁材がメーカーの適用下地に入っているか
試し塗り仕上がりの見本板や試し塗りの有無と費用

石調の仕上げは、同じ製品でも職人の技量で模様の出方が変わります。施工店には、同じ製品の施工実績と、仕上がりの見本板を見せてもらうと安心です。クリヤーで既存の外観を保護する方法は外壁のクリヤー塗装でも説明しています。

よくある質問

石調の仕上げ材はサイディングの外壁にも使えますか?

製品によって違います。エスケー化研は、グラニテリアEXの適用下地に各種サイディングボードを含めていますが、エレガンストーン(サガン)や関西ペイントのアレスシリコンストーンは、コンクリートやモルタルが中心です。自宅の外壁材がメーカーの適用下地に入っているかを、施工店に確認してもらいましょう。

石調仕上げは普通の塗装よりどれくらい高いですか?

メーカーの設計価格では、グラニテリアEXが1㎡あたり1万円台、エレガンストーン(サガン)が1万6千円台(下塗材込み)です。一般的な塗料よりも材料と手間がかかるため高くなりますが、実際の金額は面積や下地の状態、足場の費用で変わります。見積書で工程と数量を確認して比べましょう。一般的な塗料で塗る案とあわせて見積もりを取ると、費用の差と仕上がりの違いを比べやすくなります。

石調仕上げの外壁は何年持ちますか?

エスケー化研は、期待耐用年数をグラニテリアEXで10〜12年、エレガンストーン(サガン)で10〜15年(上塗材による)としています。期待耐用年数は塗膜の保護機能の目安で、保証期間とは別のものです。保証の内容は施工店の保証書で確認してください。日当たりや雨のかかり方でも傷み方は変わるため、定期的な点検もあわせて計画しましょう。

砂壁状の外壁は、質感を残したまま塗り替えられますか?

エスケー化研のアートフレッシュのように、既存のパターンや質感を維持したまま塗り替える仕上塗材があります。ただし、既存の仕上げの種類によっては推奨できないものもあるため、現地調査で外壁の状態を確認してもらってから材料を決めましょう。既存の仕上げの製品名が新築時の仕様書で分かれば、施工店の判断もしやすくなります。

石調仕上げの模様は施工店によって違いますか?

主材を吹付けやコテで塗り付けて模様をつくるため、同じ製品でも職人の技量で仕上がりが変わることがあります。施工店に同じ製品の施工実績や見本板を見せてもらい、仕上がりのイメージを事前に確認しておきましょう。部分的な補修のときに模様を合わせられるかも聞いておくと安心です。

まとめ

石調・砂岩調の仕上げ材は、下塗り・主材・上塗りを組み合わせる仕上塗材で、一般的な塗料より材料と手間がかかります。グラニテリアEX、エレガンストーン(サガン)、アレスシリコンストーンは、適用下地や仕上げ方、上塗りの組み合わせが違うため、自宅の外壁材に使えるかを先に確認しましょう。既存の砂壁状の外壁は、アートフレッシュのように質感を保って塗り替える方法もあります。

見積もりでは、製品名と仕上げの種類、工程ごとの材料、下地処理、面積と目地の数量を揃えて比べ、設計価格をそのまま見積もり額と考えないことが大切です。

石調仕上げの工程と数量を揃えて比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを依頼する際は、希望する仕上げ材の製品名と仕上げの種類を伝え、各社に下塗り・主材・上塗りの材料、下地処理、面積と単価を示してもらいましょう。

参考資料

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