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COLUMN

外壁塗装の費用・塗料・業者選びをわかりやすく解説

オーデフレッシュとは|F・Si・Uの違いと見積書の確認点

外壁塗装の見積書に「オーデフレッシュ」とあれば、F100Ⅲ、Si100Ⅲ、U100Ⅱのどれかを確認してください。同じ日本ペイントの水性上塗り材でも、ふっ素、シリコン、ウレタンという樹脂系が異なります。さらにF100Ⅲの公式仕様では、上塗り1回目に専用の「オーデフレッシュ共通中塗」を使います。見積書の「上塗り2回」が同じ塗料を2回塗る意味だとは限りません。

この記事ではメーカーの製品情報を基に、三製品と共通中塗の役割、下塗りとの組み合わせ、材工価格の読み方を整理します。塗料の種類全般は外壁塗料の選び方で確認できます。

上塗りの各回に使う製品までそろえる

外壁塗装見積ナビで見積もりを取る際は、各社に「F100Ⅲ/Si100Ⅲ/U100Ⅱ」の正式名と、下塗り・中塗り・仕上げ塗りの材料名、回数、面積を書いてもらいましょう。

オーデフレッシュは日本ペイントの水性上塗り製品群

オーデフレッシュの製造元は日本ペイントです。主な製品として、オーデフレッシュF100Ⅲは一液水性反応硬化形のふっ素樹脂塗料、Si100Ⅲは一液反応硬化形の水性シリコン系塗料、U100Ⅱは一液水性反応硬化形のウレタン樹脂塗料と説明されています。いずれも水道水で希釈する外壁用の上塗り材ですが、樹脂とメーカーが示す仕様をまとめて一製品のように扱えません。

正式な製品名メーカーが示す樹脂系見積書で先に確かめる点
オーデフレッシュF100Ⅲふっ素共通中塗とF100Ⅲの仕上げ塗りを分けているか
オーデフレッシュSi100Ⅲシリコン下塗り、上塗り各回の材料、つや
オーデフレッシュU100Ⅱウレタン下塗り、上塗り各回の材料、つや

製品名の末尾まで書かれていなければ、メーカーの性能表示や価格をそのまま当てはめられません。「フッ素のオーデフレッシュ」と説明されていても、見積書が「オーデフレッシュ一式」ならF100Ⅲなのか、別のシリーズ製品なのかが分かりません。缶の正式名とメーカーの仕様資料をそろえてもらいましょう。シリコン系塗料の記事も樹脂の違いを考える際の参考になります。

F100Ⅲは共通中塗と仕上げ塗りを分ける

日本ペイントはオーデフレッシュF100Ⅲの中塗り、つまり上塗り1回目に「オーデフレッシュ共通中塗」を塗るよう製品ページで明示しています。上塗り2回目にF100Ⅲを使う構成です。共通中塗のページも、F100Ⅲ・スーパーオーデフレッシュF/Si・パワーオーデフレッシュF/Siの専用中塗りと説明しています。「F100Ⅲを2回」と記した見積書は、この公式仕様と合うか確認が必要です。

工程の位置F100Ⅲのメーカー記載例確認したい記載
下地調整・下塗り旧塗膜と外壁材に合う下塗材・フィラー製品の正式名、補修範囲、回数
上塗り1回目(中塗り)オーデフレッシュ共通中塗製品名、面積、予定使用量
上塗り2回目(仕上げ)オーデフレッシュF100Ⅲ製品名、面積、予定使用量、色・つや

共通中塗は、完成面で直接見えるF100Ⅲと同じ耐候性・低汚染性を持つ製品ではありません。メーカーは両者の性能差を明記し、取り違えを防ぐため、共通中塗を指定色より少し淡い共色で出荷すると説明しています。中塗材を最終仕上げに流用しないこと、仕上げ塗りにF100Ⅲを使うことを施工写真と使用缶で確認するとよいでしょう。

「共通」という名前から、すべてのオーデフレッシュ製品に同じ中塗りが必須だと判断しないでください。メーカーが共通中塗の対象に挙げる製品と、施工店が採用する製品の組み合わせを照合します。Si100ⅢとU100Ⅱについては各製品の塗装仕様書で上塗り各回の材料を確認してください。

下塗りが違えば同じF・Siでも価格が変わる

オーデフレッシュは上塗り材です。メーカーの製品ページの素材欄は製品ごとに異なります。Si100ⅢとU100Ⅱの素材欄にはモルタル、コンクリート、ALC、サイディングボードなどが並びますが、F100Ⅲの素材欄にサイディングボードの記載はありません(モルタル、コンクリート、ALC、押出成形セメント板、けい酸カルシウム板、スレート、PC板)。サイディングの外壁でF100Ⅲを提案されたら、適用の可否を施工店からメーカーに確認してもらいましょう。また、素材欄に載っていても、既存の塗膜が何でもよい意味ではありません。旧塗膜の付着、ひび、吸水、下地材を診断し、対応するシーラーやフィラーを選びます。シーラー・プライマー・フィラーの違いも確認してください。

例えば日本ペイントはF100Ⅲ、Si100Ⅲ、U100Ⅱの材工価格に、パーフェクトフィラーを使う可とう形改修塗材Eのなみがた仕上げなど複数の仕様を載せています。下塗りや中塗りの組み合わせで、3工程、4工程、5工程と価格が変わります。見積書で「オーデフレッシュ3回塗り」とだけ書かれていても、フィラーを使ったのか、下地補修を含むのかは判断できません。

ひびへの追従性や防水性も上塗り材の名前だけでは決まりません。メーカーは下塗りとの組み合わせで機能を示しています。動きのあるひび、窓まわりのシーリング、下地からの雨漏りは別の調査と補修が必要です。ひび割れ補修の判断を踏まえ、補修工事の数量を見積書に分けてもらいましょう。

つやとJIS表示は採用仕様で確かめる

メーカーの製品情報では、F100Ⅲのつやはつや有り、7分つや有り、5分つや有りです。Si100ⅢとU100Ⅱには、これらに加えて3分つや有り、つや消しも載ります。すべてのグレードで同じつやを選べるわけではありません。外壁の色見本を比べるときは、製品名、色番号、つやを揃えてください。

日本ペイントは各製品にJIS A 6909との関係を示しています。規格欄にある上塗材の等級は、F100ⅢとSi100Ⅲが耐候形1種、U100Ⅱが耐候形2種です。ただし、上塗り材単独の表示と、下塗りから仕上げまでの塗装仕様の適合は分けて読む必要があります。製品ページの中には「相当」と記された区分もあります。見積書に「JIS適合」とあるなら、JIS区分、選んだ下塗材、上塗材、つや、施工回数がどの仕様に該当するかを施工店に示してもらいましょう。

例えば同じF100Ⅲを使っても、可とう形改修塗材Eの3工程となみがた防水形複層塗材Eの5工程では、主材と機能の意味が違います。つやだけで性能差を判断することもできません。色と見た目は見本板、必要な規格は仕様書でそれぞれ確かめます。

メーカーの材工価格は下塗りと工程を含む参考値

日本ペイントの製品ページにある材工価格は、原則300㎡以上を基準とします。以下は下塗りにパーフェクトフィラーを使い、なみがた仕上げの可とう形改修塗材E・3工程という共通条件に限って抜き出した数字です。戸建ての契約単価を決めるものではありません。

製品メーカー掲載の材工価格条件
オーデフレッシュF100Ⅲ6,100円/㎡なみがた・3工程・JIS A6909可とう形改修塗材E仕様(主材をパーフェクトフィラー)
オーデフレッシュSi100Ⅲ5,060円/㎡同じくなみがた・3工程
オーデフレッシュU100Ⅱ4,530円/㎡同じくなみがた・3工程

この表の差だけで長持ちする年数や施工店の保証を比較できません。別の下塗材、ひび補修、付帯部、足場、養生、消費税が加われば総額は変わります。とくにF100Ⅲは共通中塗の指定があるため、その材料が見積書に含まれているか確かめます。三社から同じ面積で見積もりを集めても、下地調整が違えば価格差の理由を写真と数量で比較してください。

メーカーの使用量はF100ⅢとSi100Ⅲでおおむね0.12~0.17kg/㎡・1回と示されます。F100Ⅲのページには共通中塗と仕上げ塗り各15kg缶で標準100㎡という目安があります。壁の凹凸や下地の吸い込み、施工道具で変わるため、単純に施工面積だけから缶数を断定できません。使用量の根拠は塗布量の確認方法と合わせて、各工程ごとに聞きましょう。

見積書の上塗り2回を製品名で確認する

複数社の提案を比べる際は、まず同じ製品名とつやを選びます。次に外壁の現状診断を共有し、下地補修、下塗り、上塗り各回の材料を確認します。F100Ⅲを採用するなら「共通中塗1回+F100Ⅲ仕上げ1回」がメーカーの指定と合うかが中心です。Si100ⅢやU100Ⅱなら、各回の材料がメーカーの採用仕様に合うかを別途確かめます。

見積書の項目各社に記載してもらう内容
上塗り製品F100Ⅲ・Si100Ⅲ・U100Ⅱの正式名とメーカー、色・つや
下地と下塗り外壁材、旧塗膜の状態、ひび補修、フィラーやシーラーの正式名
上塗り1回目共通中塗を使うか、別の材料か、面積と予定使用量
上塗り2回目仕上げに使う製品、回数、面積と予定使用量
施工範囲外壁、付帯部、鉄部の面積と材料の分け方
費用と保証足場、洗浄、養生、補修、消費税込みの総額と保証対象・期間

「中塗り」を下塗りの一部と説明する見積書もあり得るため、工程名より実際に塗る製品名と順番で比べます。施工前後の缶ラベルと工程写真を残してもらえば、完成後に隠れる下塗りや共通中塗も確認できます。施工店が別のメーカー製品を組み合わせる提案なら、適合の根拠となる仕様書や確認結果を示してもらいましょう。

よくある質問

オーデフレッシュは複数の製品名で販売されています。見積書の「オーデフレッシュ」だけでは、上塗りの樹脂も中塗り材も決まりません。

オーデフレッシュF100Ⅲはサイディングの外壁に使えますか?

日本ペイントの製品ページでは、F100Ⅲの素材欄にサイディングボードの記載がありません。Si100ⅢとU100Ⅱの素材欄にはサイディングボードが載っています。窯業系サイディングの家でF100Ⅲを提案されたら、適用の可否と採用する下塗材を施工店からメーカーに確認してもらい、その根拠となる仕様書を見積書に添えてもらいましょう。

オーデフレッシュF100Ⅲは何回塗りますか?

メーカーの製品ページは、上塗り1回目にオーデフレッシュ共通中塗、上塗り2回目にF100Ⅲを使うよう示しています。その前の下塗りは下地と採用仕様によって異なります。「合計3回塗り」という表現だけでなく、各回の正式な製品名と施工面積、予定使用量を確認しましょう。

オーデフレッシュSi100Ⅲにも共通中塗が必要ですか?

日本ペイントの共通中塗の製品ページでは、対象にF100Ⅲ、スーパーオーデフレッシュF/Si、パワーオーデフレッシュF/Siを挙げています。Si100Ⅲはその一覧にありません。Si100Ⅲの見積もりは、採用する下塗材と上塗り各回の材料をSi100Ⅲの塗装仕様書で確認してください。名称だけから共通中塗を加えないようにします。

F・Si・Uで選べるつやは同じですか?

同じではありません。F100Ⅲの製品ページはつや有り・7分・5分、Si100ⅢとU100Ⅱはこれらに加えて3分とつや消しを示しています。色見本を比較する際は、希望するつやが選んだ製品の現行仕様にあるかを確かめましょう。つやの違いは完成面の光の反射にも影響します。

オーデフレッシュの㎡単価はいくらですか?

メーカーの材工価格は下塗材、模様、工程数で変わります。パーフェクトフィラーを主材とするなみがた・3工程の例では、F100Ⅲが6,100円/㎡、Si100Ⅲが5,060円/㎡、U100Ⅱが4,530円/㎡です。いずれも原則300㎡以上の条件で、実際の戸建て工事費は下地補修や足場などを含む見積書で比較してください。

オーデフレッシュならひび割れや雨漏りも直せますか?

上塗り材だけで原因のあるひびや雨漏りを直せません。メーカーはフィラーや中塗材との組み合わせで、ひびへの追従性や防水仕様を示しています。まず既存壁の割れやシーリング、雨水の侵入経路を調べ、必要な補修を別に見積もります。性能表示は採用する塗装仕様全体で確認してください。

まとめ

オーデフレッシュF100Ⅲ・Si100Ⅲ・U100Ⅱは、同じ日本ペイントの水性上塗り材でも樹脂と施工仕様が異なります。特にF100Ⅲはメーカーが共通中塗を上塗り1回目に指定しています。「上塗り2回」の中身を製品名で確かめることが、見積書を比較する出発点です。

下塗りや中塗りを含む塗装仕様で価格と性能が変わります。外壁材と旧塗膜の診断、補修範囲、各工程の面積・使用量、色・つや、税込総額と保証をそろえ、メーカーの材工価格は300㎡以上の条件付きの参考値として読んでください。

F・Si・Uと各工程の材料を分けて比べる

外壁塗装見積ナビで見積もりを集める際は、上塗りの正式名、下塗材、中塗材、仕上げ塗り、面積・数量、補修と足場を含む税込総額を各社に記載してもらいましょう。

参考資料

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